ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

月の欠損についての私見

2022-02-19 13:56:22 | 日記
ココナラで鑑定していると、ご相談者から月の欠損についての私見を求められることがあり、この機会に少し深く考えてみようと思い立った次第です。
マドモアゼル愛先生が提唱されている解釈ですから、ご本人の真意はわかるはずもありませんし、間違った受け取りをしている可能性もありますが。

以前から、月は年齢域では0〜7歳頃を表しますから、そもそもこの時期に体験した記憶や感覚といったものが、確かなものであるのかどうかについては、疑わしいところがあるかもしれないと常々考えていました。
例として適当かはわかりませんが、裁判ではこの年齢域の子どもの証言が決め手にはなりにくく、一般的な認知機能が十分に獲得されていないと考えられているからではないでしょうか。
それでも、不思議なことにその時の体験というのは、かなり鮮烈な感情として残っているケースがあります。
特に両親や身近な大人から虐待を受けた、あるいは兄弟や友人からいじめられたなど、そういった負の感情は大人になってからも解消が難しいほど、トラウマとして残る場合が多いです。

私が個人的に考えるに月は、「その事実が正しい、正しくないは関係ない。それよりも感じたものが全て」といった特徴があるのではないかと。
だからこそ後で大人になった時、仮に周囲から「そんな事実はなかった」とか「それは勘違いしている」と客観的な事実を教えられる機会があったとしても、なかなかその事実を受け入れられないのが月なのではないでしょうか。
ですが、そのインナーチャイルドとも呼ばれる月について、理屈で言い聞かせるのではなく、その感情自体を受け止め、癒してあげる必要があると言われます。

月は安定した生活を脅かされたくない性質があり、習慣的、自動的に対処できない変化などに不快感を示します。
月のサインやハウスから、その人が安心して落ち着ける場所や家を考えるのですが、これがそもそも欠損しているという話になると、この地球では安心できる場所や家はない、というところからスタートするのでしょうかね。
ここ何年か「コロナ」というウイルスが登場し、気の張らない普通の生活というのが、できない状況になってしまっています。
月からすると、不快そのものでしかありません。


2歳児〜はマスクを推奨ですか。理性ある大人だと思っている政治家には、昔自分にもこういった時期があったことを忘れているのではないでしょうか。
でも、この月は結構猛威を振るっていて、どこかの市議が「マスクをつけない運動」というそれらしい主義主張をかざしていますが、やっていることは幼児が駄々をこねているのと変わりません。
コロナ禍をきっかけに幼児に返っている大人は、結構多いのではないでしょうか。
月は女性の象徴でもあり、女性は身近なものと感じている人も多いようですが、男性からすると「?」という存在が月なのかもしれません。
でも、やはり男性にも月がないわけではないのですが、それを母親や妻という相手に投影し、自分にはないものとしている人もいるでしょう。

「月の欠損」という話題は女性が聞くと、感情的にざわざわしてしまうのかもしれません。
月こそが自身のアイデンティティだと感じている女性もいて、それが「欠損」となると安定がぐらついてしまうわけです。
この欠損の話題に強く反応してしまう人は、月に対して良くも悪くも何らかの思い入れがあるのでしょうね。
月は大衆の象徴でもあるので、この話題は結構広がっていきやすいとも言え、これからも盛り上がるのではないでしょうか。

個人的に注目する脚本家 藤本有紀さんの天体はどうなっとるのか

2022-02-05 16:51:31 | 日記
藤本有紀さん 1967年12月29日 時間不明 兵庫県
「カムカムエヴリバディ」や「ちかえもん」、「ちりとてちん」など、ヒットメーカーでもある脚本家の藤本有紀さん。
人形作りに興味があるネコハバキとして「ちかえもん」は、感涙してしまうほど鳥肌ものでした。

ホロスコープを拝見すると、地のサインが10天体中5天体なので、伝統文化や芸能の掘り起こしといったテーマが絡む作品が多いのも頷けます。
太陽と水星は山羊サイン6度にあって合。サビアンでは「預言者」度数ですから、現代社会に対して一石投じるようなメッセージを作品に込める感じでしょうか。
しかも、この太陽&水星は乙女サイン5度の木星と120度の安定角ですから、「おどろおどろしい預言」ではなく、前向きなメッセージになりやすいのではないかと推察します。
木星は多産天体でもあるので、多くの作品を書き上げることができそうです。


同時に、太陽と水星には牡羊サイン6度の土星との90度のハードアスペクトがあり、木星で多く出てきたアイデアを、ばっさばっさと切るという無駄のなさも感じられます。
牡羊サインの土星ですから、伝統を新しくするといったことにも、関係しやすいとも言えるでしょう。
木星と土星という社会天体との絡みですから、社会に受け入れられやすい模範的、教育的といった物語になっていきますし、「向田邦子賞」を受賞するのも納得かもしれません。

感性を司る金星は蠍サイン25度、ここに同じく25度の海王星が合となるので、非常に繊細で想像力豊かな感性の持ち主ですが、金星&海王星には水瓶サイン21度の火星が90度のハードアスペクトを形成するので、濃厚で心の琴線に触れるような情動を、突き放して俯瞰するといった面もあり、そのバランスが絶妙なところがプロとして食べていけるところではないかと。

大きく話を膨らませて、無駄な部分は容赦なくカットする。

火星と土星は「不吉な天体」と未だに考えている人もいますが、この2天体からのハードアスペクトがないと、シャープな作品には仕上がらなかったのではないでしょうか。
単に膨らませるだけでは、「何が言いたいのか、表現したいのか、よくわからない」といった散漫な感じになりやすいかもしれません。

そろそろ土星期(56歳~70歳頃)に向かいますから、より牡羊サイン6度の土星を意識する作品にシフトしていくのかもしれません。
「古くなった伝統を新しくしていく」という試みですが、サビアンから「正義と悪」や「光と闇」といった世界観に馴染みやすい性質を持つので、単なる勧善懲悪の時代劇ではなく、もう少し根源的な対立に迫るような新たなアプローチを見てみたいです。


それは恐らく現代社会で言われる二極化にも通ずるものがあり、時代劇を書いているようで、実は社会派といった鋭いメッセージを放つ、新たなスタイルの作家、脚本家としてのパイオニアとなるのではないでしょうか。
「見逃してもすぐわかる」のが好まれる風潮ですが、「じっくり腰を据えて見ないとわからない」といった少しひねりが入った作品も、ぜひ作っていただきたいと個人的には望んでおります。