ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

心の中にある鋳型を、あなた自身正しく理解できていますか?

2019-09-21 13:30:24 | 日記
ニュースを見たり聞いたりした時、あなたはどんな風に受け取るクセがありますか?
それが事件だった場合、被害者の心情に寄り添う人もいれば、加害者について「どうしてそんな事を起こしたのか」という心理分析に興味を持つ人もいます。
中には、報道されている論調をそのまま、自身の見方とする人もいるでしょう。
つまり、その事件の本質とは関係なく、それぞれの心の中にある鋳型がどう反応するかによって、印象や見方も違ってくる可能性が高く、ある意味で「自分の見たいように世界を見ている」とも言えるのです。

心の中にある鋳型は、ホロスコープの場合はサインやアスペクトの性質や衝動となり、ハウスの中で昇華させようとします。
たとえば7ハウスに海王星があった場合、結婚や人間関係において「形をなし崩しにする」という海王星の衝動を行使すると、「社会的に見るといい加減な人」をパートナーに選んだり、結婚そのものの形を崩すので、結婚しない曖昧な状況になりやすいです。
その海王星に、女性の場合は恋人の象徴でもある火星が90度のハードアスペクトなどで絡むと、恋人と結婚するような普通の関係にはなりにくく、関係性も安定しにくいといった風に読めるでしょう。
社会的な価値観とされる「結婚という形を選んだ方が幸せ」や、「夫婦関係が仲良く維持される事が幸せ」という具合に考えてしまうと、「普通とは違うパートナーシップを望んだり、1人の人との関係性に囚われたくない」といった自身の衝動を、自ら封印しようとしてしまう事になります。
でも、本来持っている自分の性質や衝動が消えるわけではありませんから、いかにも厄介そうな男性を選んでは、「結婚したいのに、相手が結婚してくれない」という流れに持っていきがちです。

それは、他の事でもしばしば起こります。たとえば、「絵が描くのが好きで、夢を諦められない」という人で、実際には安定した職に就いている場合、大抵は「そんな夢が現実的に叶うはずがない」と自身が否定している事が多いのです。
月に土星が90度のハードアスペクトや、金星と土星の合などがあれば、まずは現実を意識してしまうでしょう。
逆を返せば、生活の安心や安定がなければ、純粋には楽しめないのです。
ですから、売れなくても寝食を忘れてしまうほど、ずっと絵を描かずにはいられない芸術家魂は、理解できないというのが本音でしょう。
もちろん、月や金星の主張だけが自分ではありません。他の天体はそれとは違う性質や衝動を持っているわけですから、そういう天体との意見調整も必要となります。
「どうしても夢を諦めたくない」と主張する海王星と絡む水星がいたとしましょう。
その場合は、一例として画材を扱う会社に就職するなど、絵に関係する安定した仕事を探す工夫がいるのです。

それらが揃ってこそ、本当に自分が望んでいる方向と言えるわけで、方向性を間違えないようにしてあげないと、仮に絵を描くために今の仕事を辞めたとしても、不安定な生活では本当の自分の幸せには遠くなってしまうでしょう。
一番避けたいのは、「本当の自分が何を望むのか」という事を追求せずに、世間的な流行や常識といった「あるあるパターン」で考えてしまう事。
ホロスコープが示すあなたの特性は、そんな単純に分類できるものではないのです。
それゆえ就職したのに、結婚したのに、子育ても頑張ったのに、「何か違う」と思ってしまうのかもしれません。
複雑で面倒臭い自身の性質や衝動を満たすのに、社会や他人任せにするのは止めて、自分で構ってあげましょう。
そのツールとして、西洋占星術は優れていると私個人は考えています。

ジョンソン英首相のホロスコープ。意外にお若いんですね

2019-09-07 09:39:04 | 日記
アメリカのトランプ大統領、そのキャラクターと被るところがあるイギリスのジョンソン首相。
イギリス議会を閉会にして、離脱なき合意を強行しようと企てたとか、「合意なき離脱を阻止する法案」が通ると、総選挙に打って出ようとして、それも通らなかったりなど。
かなりハチャメチャな印象を与え続けていますね。

1964年6月19日 アメリカ ニューヨーク生まれ 時間は正午で
太陽は、双子サイン28度。水星、金星、火星も同じく双子サイン。
魚サイン5度の土星と乙女サイン6度の天王星&11度の冥王星との180度ハードアスペクトを持つ世代で、双子サイン1度の火星は土星と天王星に絡んで、T字スクエアを形成しています。
10天体中7天体が柔軟サインですから、なかなか決定できないままに揺れるでしょうね。
しかも、年齢域的にもそろそろ土星期に入りつつあるので、今までの常識を壊そうとして、波乱も起こすし抵抗も受けるといった感じです。
これらが度数としては比較的若く、特に火星は初期度数ですから、面白ければ良いといった軽い雰囲気も否めません。
また、火のサインが0というのも特徴的ですね。
ブレグジットに対しても、創造性や精神性、情熱や理想といった面が乏しいと言えるのではないでしょうか?

火星はかなり反抗心が旺盛で、脅しながらディールするといった感じにも読めますが、太陽は合の金星と、月、土星との間でグランドトラインを形成している可能性が高く、現実的で信頼できるところもありそうです。
太陽にはドラゴンヘッドも合なので、地位がある男性群は寄ってくるでしょうし。
木星は牡牛サイン15度にあり、乙女サイン11度の冥王星とは120度の安定角で、蠍サイン15度の海王星とはタイトな180度のハードアスペクト。
この木星はサビアンから、「ないものねだり」しやすい傾向にあり、そこに海王星の180度ですから、理想主義的なイギリスの国家像を描きたいのでしょうが、「あぁでもない、こうでもない」とブツブツ言ってまとまらないといった傾向も。

しかし、この木星は乙女サイン11度の冥王星と120度の安定角を取るので、経済的な成功や権力が集中しやすいでしょうから、結局のところはEUも折れざるを得ない部分が出てくるのではないでしょうか?
この木星と冥王星の120度に対して、現在土星が加わってグランドトラインを形成するので、火星の恫喝にも近い戦術を駆使しながらも、損はしない方向へと持っていくのではないかと推察します。

いずれにしても、自己主張できるT字スクエア(ただし、ギクシャクして摩擦を起こしやすい性質で、扱うには要注意ではありますが)があり、安定維持には長けているグランドトラインを持つ可能性も高いですから、泥舟とも噂されるEUから誇り高いイギリスを救う救世主となるのか、それとも単なる混沌に陥れ、イギリスのプライドを地に落とす無法者になるのかは、それらの天体の強いエネルギーを持つアスペクトをどう使うのかというジョンソン首相次第となるでしょう。
土星のサビアンは、国家や伝統的な価値観があるものに対して、奉仕精神や忠誠心を誓う性質があります。
伝統あるイギリスを残しつつ変革していく、お手並み拝見といった感じです。