ネコハバキのつぶやき「星になりたい」

10天体+12サイン+12ハウスが織りなす西洋占星術の魅力を紹介

記者暗殺の関与が疑われる、ムハンマド皇太子の天体配置は?

2018-10-20 13:40:14 | 日記
ムハンマド皇太子 1985年8月31日生まれ

サウジアラビアの改革派でもあり、女性の運転を解禁するなど、新風を取り入れようとする皇太子。
ただし、他の王子や王族に対してはかなり厳しい対応をし、長期間にわたり拘束したという事件が記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?

太陽は、乙女サイン7度。サビアンから個人の行動ルールの縛りの中で、自分なりに楽しみを見つけていく度数。
閉鎖的な環境の中で、周囲からもたらされる変化を期待するのではなく、自分で変化を起こしていこうとする姿勢が出てきます。
それが、恐らく石油依存の国から脱却し、いろいろな可能性を模索しなければならない、といった方向に繋がるのでしょう。とは言うものの個人ができる範囲で、といった意味合いが強いです。

ただし、この太陽には射手サイン14度の天王星が90度のハードアスペクトを形成。
そして、山羊サインの海王星とは120度の安定角ですから、理想的で夢のある国づくりを目指すため、グローバルな基準に合わせようと急激に改革しようとするのが、裏目に出やすいかもしれません。
90度の方向転換アスペクトを使うのですから、ある意味大胆で思い切った改革はできるでしょう。
ただし、それに反発する人が出てくるのも、致し方ないでしょう。

記者暗殺の関与について、皇太子個人の暴走かというと、それは違うような気がします。
なぜなら蠍サイン2度の冥王星と、60度の調和角を作っているからです。
太陽、海王星、冥王星の間で小三角。常識の範囲では収まらない、大きなビジョンを持ち、改革を断行しているとも言えます。

また、この太陽は水瓶サイン8度の木星と150度のインコンジャンクト。
冷徹で理論的に作り上げたシナリオ通りに進めるため、乙女サインの細かさを利用するには、擦り合わせる工夫が必要なアスペクト。
報道されている通りであれば、この組み合わせが機能していない、とも言えるかもしれません。
たとえば暗殺を成功させるために、この組み合わせを使うのも怖いですけど。

国王となる立場の人ですから、それなりの度量や包容力も必要となってくると思われますが、乙女サインの細かく厳密なところが、狭量という形で発揮されると、言う事に大人しく従ってくれる人は良いけれど、反逆者は許さないという方向になるのかもしれません。
本人にとっては、大きな理想や夢の実現のために、多少の犠牲はやむを得ないという事なのでしょうか?

今回、トランジットが大きく影響しているのは、獅子サイン2度の金星と、水瓶サイン8度の木星、蠍サイン2度の冥王星のT字スクエア。
天を運行中の牡牛サイン入りした天王星が入る事で、見事に固定サインのグランドクロス。
現在は、天を運行中の火星も水瓶サインにありますから、かなりキナ臭い事件が起こる配置であったのは、間違いないでしょう。

この金星、金銭感覚や経済観念だと考えると、かなり派手で見栄っ張りのところが感じられます。(桁外れな金銭感覚になるのは、生まれ的にそうなるでしょうけれど)
ここに突発的な変化をもたらす天王星が絡むのですから、よほどその記者が握っていた最新情報が、金銭面や対外的なイメージ面でダメージを与えるものだったのかもしれません。
対応を誤ると、というかもう誤ってしまっているかもしれず、後継者の立場さえ危うくしかねないこの事件。
ホロスコープ的に見ても、今後の舵取りが難しくなっていくと推察します。

土星と海王星の180度は、扱いが難しいよね(定説)

2018-10-07 14:56:26 | 日記
土星と海王星。たまたま最近の相談者に180度持ちが多かった事もあり、この扱い方が難しいと言われる組み合わせを考える事が多かったです。

今は土星も本来の座である山羊サインにあり、海王星も本家の魚サインにあるんですよね。
基本、どちらの天体も取り扱い方次第で良くも悪くもなるだけで、それ自体に問題はない、という考えを私は持っています。
ルールや法律は、多くの人々が生活し、地域社会が出来上がってくると、ある意味必要になってくるものです。
そういうものを司るのは、やはり土星の役割でもありますし、それがしっかり確立していないと、その場所で生活したりするのには不都合が起きてきます。

でも、問題はそのルールや法律を作るのが、人間であるという事。
たとえば、独裁政権下で作られる法律は、独裁者にとって都合の良いものとなる場合が多いのは、歴史が物語っています。
虐げられている人々に夢を与え、解放していく。それが、海王星の役割でもあるでしょう。
理想を掲げて、目の前にある息苦しい現実を変えていこうとするのは、海王星の働きに他なりません。

独裁政権を倒し、新政権を樹立した人々が、同じように権力を貪っていく話は、これまたよくある話です。
夢や理想を語るのは簡単ですが、それを実現するのは難しく、仮に一時期実現したかのように見えても、それを当初の志が高いままに、維持していくのは大変と言えるでしょう。
芸術家も、時の政権や権力者に可愛がられてこそ、有名になっていく側面もありますし、そういう意味では海王星も土星と手を組まなければ、社会で理想や夢を叶えてはいけません。

地上で暮らしている以上、土星の範囲でこじんまりとした(海王星からは恐らくそう見える)目標に夢を託す事になるのですが、海王星側がなかなかサイズ的に満足できない事も多く、そうなると日常生活を混乱させるような行動に走るケースも出てきやすいでしょう。
社会で一旦成功を収めたアーティストが、薬物に依存するといった場合などです。
そんな成功も収められない多くの人は、夢を追いかけたいけれど、現実にできないといった悶々とした日々を、無気力に過ごすだけというケースも、少なくはありません。

教育などで「社会に役立つ人材となる」や「結婚して子どもを育てる」というのを、何の疑問も持たず自身の価値観になっている人もいます。
そういう人は、ある程度の年齢になって結婚できていないと、「なぜ自分が結婚できていないのか、不思議でならない」と焦るのかもしれません。
仕事に関しても、「なぜ社会から必要とされる人間になっていないのか、理解に苦しむ」といった葛藤が始まるのかもしれません。

ですが、そういう人のホロスコープを見ると、世間の常識を大人しく受け入れそうにない、天体配置を持っている事が多いのです。
そうなると、「ホロスコープ通りに生きてきた」とも言えるわけで、本来の自身の価値観を取り戻しましょうという話になるでしょう。

ガチで向かい合っている土星と海王星の折り合いを、どこらへんでつけていくのか。
現実社会が求めるものと、自身の中にある夢や理想を、両立させる可能性を探っていくのが人生の課題でもあるのです。
このアスペクトを持つ同じ世代には、夢を反映させた社会活動をしている人もいますから、決して無理ではないと推察します。