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世界文化遺産を訪ねて/石窟庵 (韓国・慶州)

2009-01-18 08:59:43 | 旅、歴史、文化
 ▲主室(円室)に座る本尊の釈迦如来像

 吐含山中腹にある国宝第24号の石窟寺院。花崗岩をドーム状に組み上げて、上に土をかぶせた人工石窟寺院です。
 新羅751年景徳王時代に金大城が造り始め、774年恵恭王時代に完成、何と24年間を費やしています。この石窟庵は、佛国寺と同時に建設されていますが、金大城は現世の父母のために佛国寺を、前世の父母のために石窟庵を建てたと伝えられています。
 石窟は、手前を前室、奥が主室、間の通路を扉道と呼ばれます。本尊仏は主室に置かれ、石窟内の壁面には十一面観世音菩薩像、十大弟子像、菩薩像、天部像、四天王像、仁王像、八部神衆像と29体の仏像彫刻が立っています。
 20世紀始めに発見され、日本の植民地時代に修復工事が行われましたが、本来の石窟の姿には復元できず、内部は湿気でカビが発生するようになったため、現在は前室の前にガラス壁を設置して、内部を人工的に換気をしています。そのため、内部はガラス越しに観覧できるだけです。
 石窟庵に至る階段の横に陳列されている石材は、新羅時代のもので修復工事の際に余ったものです。「用途不明」との説明には、残念な思いがします。




            クリックしてご覧下さい。 <photo by TAKANO>

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