Butterbur(蕗の薹）

地震後初の出勤、
いつも事務所までの直線コースで２キロほどを、徒歩で通勤しているので、
通常の通勤と変わりなく出社した。

地震のあった１１日は長崎にいたので、幸い今回の地震を体験していない。

朝自分の事務所のドアを開けて、驚いた！！
雑誌類は棚からなだれ落ち、植木は倒れ、鉢の泥が散乱…
ロッカーや棚も動いていて、『うわ～ぁ』地震の爪あと・驚異を感じた。

職場の仲間も興奮気味に、地震の恐怖を口々に語り出し、
『もうここで死ぬのかも…』と思ったとのこと。

『被災地の被災されている方々に比べたら、幸せなほうだよね』
『ジタバタしても始まらないから、落ち着いていこう』
『これからの方が、もっと大変になるだろうね』
『気をつけて！って言われても、気をつけようがないよ』等々、
不幸な出来事の中からも、共通体験で絆が深くなるようで、少しホッとする。

私の事務所は個人情報も多いので、いつも施錠して外出する。
緊急の場合は合鍵で対応できるが、
今回はドアを開けたが、どうしようもなくまた施錠したとのこと。
今朝は早めに職場へ着いたものの、後片付け・掃除に半日かかってしまった。

余震も何度かあって、不安もあり、軽い頭痛が続いた。
事業所内は電気を半分ほど消して、エレベーターより階段を利用した。

みんなが、何かを我慢したり、不自由さを味あうことで、
きっと多くの学びがあることだろう。
被災された方々の苦しみを分けあって、少しでも早く復興することを祈ろう。

　蕗の薹　冷たく暗い冬くぐり　かたき契ぞ　ほろ苦き春　moka