大倉草紙

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【京都】 鞍馬・貴船

2008年05月22日 21時12分37秒 | 旅 - 京都府
本日の行程:(叡山電車鞍馬駅) → 【由岐神社】 → 【鞍馬寺】 → 【貴船神社】 → 【奥貴船川魚山菜料理旅館「兵衛」】 → (京都バス「貴船」~「貴船口」) → (叡山電車貴船口駅) → (叡山電車岩倉駅) → 【岩倉具視幽棲旧邸】 → 【実相院】 → 【石座神社】


朝、早くに目覚める。
ゆうべはあまり眠れなかった。
簡単に朝食をとり、予定より早く出発する。


【由岐神社・鞍馬寺】

     
       鞍馬駅前の天狗               仁王門

8時20分頃、鞍馬駅に到着。駅前は大きな天狗がいた。
仁王門は俗界と浄域の間の結界。
ここで鞍馬山の愛山費を払う。
京阪電車の「鞍馬・貴船1dayチケット」で来たので割引があり、愛山費は半額の100円だった。

仁王門を過ぎたところからケーブルカーも出ている。
宗教法人であり、鉄道事業者でもあるのは鞍馬寺だけらしい。
いろいろな乗り物を試してみるのは好きなのだが、『枕草子』に出てくる「くらまの九十九折といふ道」を上ってみたかったので、迷わず徒歩で。


     
       仁王門の先の狛犬              魔王の滝

鞍馬寺の狛犬は犬というよりも、虎か巨大な猫のよう。


     
         由岐神社             義経公供養塔(東光坊跡)

由岐神社は鞍馬寺の鎮守社。
神社には、京都市天然記念物に指定されている「大杉」がある。
到着したのは8時半頃で、社務所も閉まっていて誰もいない。
御朱印をいただきたかったが、きょうは先に予定が詰まっていたので、9時を待たずに鞍馬山の奥へ進む。

由岐神社を出て、しばらく行くと、義経公供養塔が見える。
ここは、牛若丸が7歳から約10年間住んでいたところだという。


    
                  本殿金堂

    
              本殿金堂前からの風景

9時頃、本殿金堂に到着。気持ちが良い。
ここにある狛犬も虎のようだった。


     
          冬柏亭                  奥の院へ

金堂の近くにある霊宝殿に入る。
1階は鞍馬山自然科学博物苑展示室、2階は寺宝展観室・與謝野記念室、3階は仏像奉安室となっている。
3階の仏像奉安室は24畳の畳敷きで、畳を囲むように仏像が並んでいる。
実に見事であった。
畳に正座して、静かに仏像を拝む。

霊宝殿の別棟として、冬柏亭がある。
これは與謝野晶子の書斎を移築したものだという。
鞍馬弘教の初代管長である信楽香雲氏は與謝野晶子の直弟子であり、その縁で與謝野寛、晶子の遺品が多く寄進されたようだ。

冬柏亭のすぐ右手に奥の院へ続く階段がある。
この階段をのぼると、金堂前の開けた雰囲気とは変わり、天狗でも出てきそうな山道となる。


     
       義経公息次ぎの水           義経公背比べ石

義経公息次ぎの水は、牛若丸が東光坊から奥の院へ剣術の修行に行く途中、喉の渇きを潤した清水が湧き出ていた場所。
今でも水は湧き続けていた。

義経公背比べ石は、10年余り鞍馬山で修行をしていた牛若丸が、山を後にする際に、名残を惜しんで背を比べた石だといわれている。


     
         木の根道               僧正ガ谷不動堂

謡曲の『鞍馬天狗』で、牛若丸が天狗僧正坊から武芸を習ったのが、この僧正ガ谷不動堂のあたり。
きょうの天気予報では、かなり日差しが強くなるとのことだったが、ここは杉の大木に囲まれていて仄暗い。

このあたりには、木の根がむき出しとなった道がある。
いわゆる「木の根道」である。
固い岩盤があるため、木の根が地中に入り込めないらしい。
根を張れないのに、よくもまあこんなに大きくなるものだ。


    
                奥の院魔王殿拝殿

          
              奥の院魔王殿本殿

奥の院魔王殿本殿には、650万年前、金星から地球の霊王として降りてきて、地上の創造と破壊を司る護法魔王尊がここに奉安されているという。
本殿は拝殿の奥に位置し、柵で囲まれていて中へ入ることはできない。


          
                鞍馬山の木

    
                鞍馬山のてぬぐい

    
                鞍馬山のてぬぐい

          
               鞍馬寺の御朱印
 


【貴船神社】

奥の院魔王殿を過ぎると、下り坂になる。
このまま下り坂が続くのか、それとも下った分だけ上り坂が待っているのか。
不安になりかけたところ、前方の緑の中に朱色のものがちらちらと見えてきた。
貴船神社は思いのほか近かった。
貴船神社は水の神様、縁結びの神様らしい。


     
           鳥居                    参道


                       
             貴船神社は絵馬の発祥地


    
                   本殿

美しい参道の石段をのぼると、左手に本殿が見える。
折り返して更に階段をのぼると社務所がある。
振り返ると本殿正面だ。
本殿は新しい。


    
                水占いおみくじ


水の神様だからか、水占いのおみくじがあった。
普段、おみくじを引くことはめったにないが、珍しいので占ってみた。
200円を社務所で払って、一枚を選ぶ。
霊泉に浮かべると文字が現れる。
中吉。


     
       和泉式部の歌碑              連理の杉

 「ものおもへば 沢の蛍も わが身より あくがれいづる 魂かとぞみる」
和泉式部は夫との仲がよくなるよう、貴船神社の恋の神様に祈り、願いは叶えられたという。
杉と楓という別々の木が重なってひとつになった連理の杉。
夫婦、男女が仲睦まじさの象徴とされている。


     
        つつみヶ岩                奥の宮本殿
 高さ4.5m、胴廻り9m、重さ43t以上の巨岩


           
              貴船神社の御朱印

    
               貴船神社のてぬぐい



【奥貴船川魚山菜料理旅館「兵衛」】

     
        貴船の清流               「兵衛」の川床

貴船に来たら体験してみたかった川床。
兵衛」というお店の川床でお昼をいただく。


     
 座った場所からは、こんなふうに見える      水面はすぐ近く


    

鍋焼きうどんをいただく。もちろんビールも。
川床は涼しいから、暖かいおうどんでちょうどいい。 
ゆったりとした、贅沢な時間だ。


    

帰りの叡山電車の車輌は、風景を楽しめるような座席になっていた。
岩倉駅で叡山電車を降りる。

岩倉については後日。

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