はがきのおくりもの

 思い出したくなったら、ここに帰っておいで!!!
 元気を補給したら、顔を上げて、歩いて行くんだよ!

読書

2008年06月16日 | 柿の木高校物語 2001

  みんなでヤル
  毎日ヤル
  好きな本でよい
  ただ読むだけ

「朝の読書」の四原則には教えられることが多い。
 教師が本を読む姿、大人の勉強する姿が子どもを教育する。教師の後ろ姿は、絶えず生徒たちの目に晒される一方で、生徒たちの心に深く刻み込まれていく。それをどれだけ自覚し、自分を律することができるか。教師という仕事の厳しさ、否、真骨頂である。
 朝補習の際、週に一回程度「ぷらいど創造通信」を発行している。事務職員や非常勤講師も含めて全教職員にも配布している。内容は本の紹介がほとんど。「みんな」へ「毎日」ではないが継続して「好きな本」を「ただ紹介しているだけ」。ささやかな通信だが、楽しみにしている人もいると聞けば元気が出る。
 「本さえ読もうとしない人に、夢の実現とか、自分の成長がどうのこうのとはいえない。本を読むことが出発地点。人を人たらしめているのは、成長しようという意欲とその実践である」『ガルシアへの手紙』
 「大宇宙何百億年の流れの中で、人間はたった一度生まれ、そしてわずか七、八十年生きて必ず死ぬ。二度と生まれてくることはない。だから人の命は尊い」『日本のこころ』
 「自分にはこれしかない、だからこれに打ち込んでいるんだ、というような人の顔はいい。自分の全部が顔に現れてきた時、人は初めて顔を持つといえる」『自分の顔を持つ人になる』
 「優しさを教えることはあっても、優しさを実践するためには何が必要かということを教えているでしょうか」『立ち上がれ!日本』
 「人間とはその人が一日中考えていることの体現であり、人の一生とは、その人が人生をいかに考えたかなのです」『へたな人生論よりイソップ物語』
 一つの言葉が人を動かすこともある。多くの場合、小さな努力の積み重ねが人を変えていく。
 読書は始まり。意欲と実践が人を形づくる。それだけのことを、身をもって生徒たちに伝えることができたら十分であろう。<2001.12.1>



 私たち凡人は本を読むしかありません。自分で考えたって大したアイデアは浮かびません。先人に教えてもらって、なんとか普通に生きられるのだと思っています。

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