つくば市の小中学校の音楽の先生を対象に三味線の講習をしました。
箏の体験授業はたくさんやってきましたが、三味線は初めて。ずらっと並べられた30挺の三味線!
#写真を撮るのを忘れました
今回は、
・2時間、という限られた時間で、
・「初めて三味線にさわる」という方が大多数の先生を
・学校の授業で生徒に三味線を教えられるようにする!
…というわけで、歴史や楽器の構造だの、長唄だ津軽だ地歌だとかいう説明は後に回し、とにかく実践!
①最初に袋(ケース)から出した状態から駒のかけ方、糸の巻き方
②チューニング
③構えとバチの持ち方・当て方
動作を区切って実際に説明しながら各自楽器を手にしてやっていただきました。
今は大型スクリーンに手元をアップで映すことができるので、本当に助かりました。
(授業のIT化がこんなところで役に立つとは…)
チューニングは、さすが音楽の先生!だいたいの方は自力でできましたので、私はフォローに回りました。
③まで到達したら、ツボの押さえ方を説明した後いざ「さくらさくら」を弾きましょう!ということに。
予想以上に先生方はのみこみが早くて、こちらがびっくりするほどサクサクと演奏することができました
ひと通り「さくらさくら」が弾けるようになったので、
後回しにしていたいろいろな説明をし、最後に「糸のかけ方」と「片付けかた」をお教えしました。
そう、しまい方がわからなくて…という声がちらほら聞こえてきましたので。
とにかく今回の講習会は、先生が学校で授業をする時に必要なことに絞って時間内で完結することを重視したので、
本当は大切にしたい「サワリ」のこととかは私の三味線を鳴らしながらの説明だけにとどめました。
それに、学校教材の三味線ではそこまでできないので。
終わってから片付けの時に、「先生(稲垣)の演奏が聴きたかったです~」と言われて「あ…
」
先生たちの実技と説明でギュウギュウ詰めだったのですが、そうです、この楽器の良さを実際に聞いていただくことも大切でした
『八千代獅子』とか弾けばよかったなと、反省。
今回の研修を足掛かりに、授業で子どもたちが三味線を手にしてくれるといいなー。