昨日は、道議会第2回定例会の最終日。
午後13:00開会し、1時間強で終わるはずでしたが、
前段の議会運営委員会すら開かれず。
民主会派が提出する、‘憲法解釈の変更による集団的自衛権行使容認を行なわないことを求める意見書’ の取り扱いをめぐって空転しました。
原因は、自民会派がこれまでの議会ルールを無視して、
意見書に対する質疑を、当日になって求めてきたこと、
自民会派役員が、TVインタビューで公然と‘約束事はそもそもない’ と、
そのルールを否定した発言をおこなったことによります。
意見書や決議案は、全会一致が原則なので、
道議会では、各会派から選出された「政審連絡会議」で、
最終日の本会議前日までには、その内容などを協議します。
中には、今回のようにまとまらないものは、
提出会派が本会議へ提案し、採決となるのですが、
その際にも、提案説明・質疑、討論の有無を確認することになっています。
(以前に、民主会派が当日になって急を要するとして質疑を求めましたが、
頑なに拒否され断念したことがありました)
ですが今回、自民会派は当日になって質疑を求めてきて、
民主や他会派から、‘これまで積み重ねてきたルールを、与党第一会派がそれを壊し、今後の政審連絡会議のあり方にも影響あるがそれでいいのか?’ との意見があっても、質問するの一点張り。
提出者となる民主会派としては、当初は、当たらず触らずで淡々と採決だけが行なわれると予想していたところで、質疑となれば答弁で、集団的自衛権の問題点をより明確に道民に対して示すことができると判断し、最終的に質疑を受けることになりました。
そこから、向こうは質問準備、こちらは答弁準備に時間を要し、
いざ開会か? と思われた矢先に、自民会派役員による問題発言が。
議会ルールについて(と思われる)、インタビューに応える形で、
‘議会はナマモノ(注1)ですから、質疑をやらないという約束事はそもそもない’ と、
政審連絡会議やこれまでの慣行を無視するような発言が、
TVニュースで放映されました。
(注1) 普通は、‘議会は生き物(イキモノ)だから、何が起きるかわからない’ というんですけどねぇ..
当然この発言は看過できないとして、抗議と発言の真意を求め、
1時間以上経って、‘否定する趣旨ではなかった’ と、謝罪がありました。
その後、本会議を開き、付託案件の審査終了などの各委員会報告の後、
意見書案の審議に入り、会派を代表して、
提案説明に、田村龍治議員(胆振総合振興局・会派副会長)、
答弁に、高橋亨議員(函館市・政策審議会会長)が立ちました。
集団的自衛権の抱える危険性や、拙速すぎる閣議決定など、
問題点が改めて浮き彫りになったことは、いうまでもありません。
自分勝手な解釈変更や長年の慣行無視。
数による横暴なやり方は、中央も地方も同じです。。
結局、本会議終了は23:30。
以前はたびたび空転し、夜間議会は当たり前のようにあったせいか、
先輩議員は悠長に構えていましたが、この3年間は一度もなかったので、
ホトホト疲れました。。