これからも路の途中

市民ランナーの日々の出来事

読書途中感想 「ウクライナにいたら戦争が始まった」

2024年08月31日 06時48分11秒 | 日記
多分一番読んでいる作家
「松岡圭祐」
が5月に出した文庫本

ずーと気になっていたが
なんとなく今までの作品と作風が違う気がして手に取らなかった。

気まぐれで
8月のある日に購入して少しずつ読み始めた。

初めは
ウクライナに単身赴任している父親に
母と姉妹の3人が合流(3か月)してウクライナに滞在し、
生活するまでの描写が詳しく書かれている。
平和な生活が送られる中
時折、テレビなどを通してウクライナ語でロシアの動きが伝えられる。
遠くで起きている出来事だと思っていると
警戒レベルが上がっていく。
レベル3

レベル4

夜間外出禁止

非常事態宣言

戒厳令

その間に家族でのごたごた
帰国した方がいいという母親と
こういうことはよくあることだと主張する父親

危険が迫ると
大使館とは連絡は取りづらくなるし
簡単に出国・移動すらままならなくなる。
ロシアが侵攻し戦争がはじまると
空港にも行けず
出国するには西に逃げてヨーロッパ経由で帰国するしかない。

家の中でひっそりと暮らし続け
ストレスが溜まっていく。

明日は西に行くバスに乗れると
開放感に包まれた日に
中学生の妹が
突然家から出て
記念にスマホで自撮りを始める。
追いかける姉
近所のウクライナ人も大声で外出をとがめる
その瞬間!

ここからが
松岡圭祐の本領発揮
戦争の壮絶さの描写には凍り付きながらも
読み進めずにはいられなくなるリーダビリティの高さ

・・・
ウクライナ戦争の悲惨さは
テレビのニュース等の映像で目にしていたが
やはりどこまでも
遠い国で起こっていること
だった。

このように小説で読むことによって
登場人物に感情移入し
今までよりは少しだけリアルに感じることができる。

戦争を題材にした小説や映画などの作品には
その様な意義があるのだと再確認することができる。


まだ
読書は途中で
この先どうなっていくのか?

姉妹は無事にウクライナから脱出することができるのか?
離れ離れになってしまった父母は生存しているのか?再開できるのか?

そして、
リアルのウクライナ戦争は
今後、どのような結末を迎えるのか?

小説の続きは楽しみ。

リアルの戦争は祈るような気持ちに
(早く終結し、これ以上の被害を出さないでくれ。)

読み終わつた後の感想文を書くことは無いと思うが
興味のある方はこの本を手に取っていただけたらと思う。
角川文庫から税別800円
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