キビタキの巣立ち雛

駐車した下の杉木立の中で、キビタキの声がけたたましく鳴り響いているので、何事かと覗いてみると、そこは神社の登山道があり、三人組が草花を観察しながら登って来ている所でした。
人に対しての威嚇の声なら近くに巣でもあるのかと双眼鏡だけ持って降りてみた処、餌を咥えたキビタキのメスと、杉の木を動き回るキバシリが目に入りました。「ツー・ツー」の音に、もしやキバシリの雛が居るのではないかと、以前見た事のある、キバシリの巣立ち雛の数匹がくっつき合って一つの塊になる所を写そうと、機材を持って戻った処、何んと鳴いていたのは、巣立ちしたキビタキの雛でした！メスの動きからヤット三羽の雛を見つけることができましたが、面白い発見がありました。
キバシリを時折り追い払う所を見たのですが、自分がキバシリの声と勘違いしたように、キバシリ自身も母性本能を擽られたようで、雛の所に近づいて行くではありませんか、これを警戒してオスも激しく鳴いていたのでした。
エナガなどは子育て支援隊が居るようですが、異種間での出来事があれば、珍事だったでしょうね！　母性本能を巧みに利用する托卵鳥が存在するのですから、皆無ともいえないかも？

母性やさしきキバシリ


高い所の一番子かな


道端で飛べない三番子かな






二番子は杉の木に