虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

歴史的幻視からの離脱を目指して!(その2)-宗教の本質を知らずして歴史はわからない-

2013-03-06 15:39:52 | 社会
。今日はボタン雪が降っています。昨日、猫たちが顔を洗っていたので、また雪が降るんだなと思っていましたが、案の定、雪です。

長い間ご無沙汰しましたが、実は「柘榴(ざくろ)の園」(イスラエル・リガルディー著)を読んでいました。
何の本かと言えば、”カバラ”についての解説書です。
本の帯には「霊的天才イスラエル・リガルディーが語りつくすカバラの真義は多くの魔法結社が永らく口伝としてきたものである。」と書かれています。
定価:本体3600円+税=3780円也。

このイスラエル・リガルディーとは何者か? といえば下記の通りの人です。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC(イスラエル・リガルディー)
http://www7.ocn.ne.jp/~elfindog/REGARDIE.htm(Regardie, Francis Israel)

魔術師とされていますが、通常、本人やその仲間達、敵対者が自称しているだけです。
その理由については後述します。

イスラエル・リガルディーは魔術界では有名なアレイスター・クロウリーの私設秘書となって魔術師の世界に入ることになります。
アレイスター・クロウリーとは、下記のような人です。漫画界でも有名人だと思いますよぉ~。
知らない貴方は、お堅い人生を生きてきたのでしょう。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%83%AA%E3%83%BC(アレイスター・クロウリー)

さて、この魔術と言われるものの基本は、どうも”カバラ”においているようです。
”カバラ”とは「伝承、もしくは文字となったカバラ-『創造の書』、『ベス、エロヒム』、『バルディス・リモニム』、そして『光輝(ゾハール)の書』に含まれているもの-・・・名称と数字と象徴、そして『生命樹』と呼ばれる概念を含んでいる。」(「柘榴の園」p13)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%90%E3%83%A9(カバラ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E6%A8%B9(生命の樹:セフィロトの木)

このセフィロトの木は、あの世=神の創造の世界を顕(あらわ)した図であり、最下部のマルクト(10番目のセフィロト)が物質界を顕しているといわれます。

この10個のセフィロト(言語)の他に22個のパス(小径:言語)があり、全体で10+22=32個の文字にそれぞれ意味を持たせて創造世界を表しています。

フリーメーソンでは33階層の段階をつくり、生命の樹の32に1段階を加え、33段階目を最上位としているようです。
33番目が、三角形の真ん中にある<目>を意味しているつもりなのかもしれません。
この三角形の中の目は神の目を表していますから、フリーメーソンの33段階目の人は=神のつもりなのでしょう。

残念ながら、どうも世にあるセフィロトの木は間違っているのではないかと思うのです。
上に示したセフィロトの木の図をよくご欄ください。
私は以前から、何か奇妙な感じを受けていました。

あの世とこの世とのつながりを現す言葉として、”上にあるがごとく、下にある”というのがあります。
つまり、上にあるものは下にあるのです。

セフィロトの木の上部は1個の△でできています。ケテル・コクマー(向かって右セフィロト)・ビナー(向かって左セフィロト)です。
格言の通りなら、この下にも中間の△ができなければなりません。
ティファレト・ケセド(右)・ゲブラー(左)の△です。
ところが一般の図ではティファレトが下に落ちてしまっています。
第3組目の図もイェソドが下に落ちているため、全体の図に整合性がありません。
第3組目はイェソド・ネツァク(右)・ホド(左)とならねばなりません。
そして最後がマルクトとなり、全体の図がダイヤモンド型に整合性のとれた図となり、”上にあるがごとく、下にある”創造の図となるのです。
折り曲げて合わせても、丁度ピッタリの図になるはずです。
まさに、”上にあるがごとく、下にある”ということです。

重要な創造の図ですら間違って理解して魔術もヘチマもないでしょう。
リガルディーによると、「魔術の原理によれば、(神の)存在の名を知ることはその存在へのコントロールを得ること」なのだそうです。

ハイハイw。旧約聖書にでてくる神の名YHWHはヨド・へー・バウ・へーと読むのです。
一刀斎はずーと前から知っていましたが、何もいいこと起こりません!

ユダヤ教では、年に1回、大祭司がこのYHWHを2度発音して、神に人民の罪の許しを請っていたそうです。
ですから、神の名=YHWHは秘密の言葉、一般の人が口に出してはいけない言葉だったのです。
発音してはいけない言葉だったので、ギリシャ人が一般名称であるアドナイを合体させて”エホバ”という神名を創作したのです。

ですが、YHWHは神の名前などではありません!
よくよく考えて下さい。
神(=創造)に名前などあろうはずがありません!
ですから、神と呼ぼうがイワシの頭と呼ぼうが構わないのですが、敢えて、神が行った創造の音域(?)がヨド・ヘー・バウ・ヘーだったというわけです。
音域を変えて、6方向に向かって唱え、あの世を創造したと言われています。言われているだけで誰も見たものはいませんが・・・
それから、我々の世界=この世ができたと言われています。

まぁ、そんなこんだで何か魔法が使えると勘違いした連中が、インドのヨガなどの手法も織り交ぜて開発したのが○○団の魔法というわけです。
リガルディーの本を読んでみても、ヨガをアレンジしたもので、ヨガのチャクラの図にセフィロトの木の図を対応させたものにすぎません。

インドのヨガとヨーロッパの魔法の違いは、魔法はあの世から魔物を呼び寄せるくらいでしょう。
ヨーロッパの魔法師と言っている人達は、日本流にいえば<青森のイタコ+沖縄のユタ>ということで、日本なら結構、その辺にゴロゴロいる話しなんです。
何か小難しいことを言っているので、一見、「高等」そうに見えますが、まぁ、現代版シャーマンの真似事をしてる連中と捉えて充分です。
そんな連中が、”ぼ、ぼ、ぼくらは大人の魔法団♪”などをくそまじめに作るから、陰謀を企む連中に利用されるのです。

ついでに言っておきますが、あの世から魔物を呼び寄せられるのか?ですが、あの世とは何でもありの場所ですから、貴方のお望み通りあちらから、こちらへやってきます。その責任は貴方ご自身で負って下さいね。

さて、この魔法師たちの目的ですが、どうもこの世的欲望の達成にあるように思いますので、あまり感心したものではないと思います。

NWO(世界統一政府を企む連中)は、このような魔法師といわれる連中がつくった団体(イルミナティー、フリーメーソンなど)を利用して、神聖帝国を造ろうとしているのだと思います。
上部に位置するのが神であると勘違いしている人々(=現在世界を支配している大金持ち連中)、中間が管理層で神と勘違いしている人々の僕(しもべ)、最下層がブタとされる働く奴隷ということです。
このことをまずベースに歴史認識をして、現在を捉えていかなければならないのだと思います。

またお会いしましょう。


一刀斎は、国際資本の奴隷にされるTPP参加に断固反対します!