温泉大好き

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2007年07月12日 05時42分33秒 | 友から・友へ
ハイキングの思わぬ効用


 昔、テレビを見て受けた感動がいまだ忘れられない。だいぶ年月が過ぎたので細部までは正確に覚えていないが、およそ次のような内容だった。

 末期癌の方が起こした行動・・・。それは、夫婦ともに登山が好きだったので、ヒマラヤだったか、かなり高い山に二人して登ったのである。もうじき死を迎える。その前に癌の辛さを忘れ、身も心も開放される大好きな登山がしたい・・・。癌と戦っていても心は健康な思考だ。 さて、登り終えて驚いたことには、癌が縮小しだしたと言うのである。その後も海外の山登りを続け、快方に向かっている・・・そう記憶している。

 私の家系は癌が多いので、当時若かった私が見ても、このドキュメンタリーは心を揺さぶった。私も妻も山登りをしていたのでなおさらだったのかも知れない。

 年月が過ぎ、私も癌にかかってしまった。当初はショックで辛かったが、今は大丈夫!私にも大好きな自然がある。家族や仲間もいる。

 六月のある日、友人に誘われて日光戦場ヶ原までワタスゲを見に出かけた。友人はその前の週にもワタスゲを探しに出かけたが、大雨とカミナリに遭い、やむなく撤退してきたという。私が誘われたのは、NHKのニュースで、今が見頃と報じていたのを友人が見て、リベンジ心をくすぐられたからだ。

 前日の午後に誘われた急な話なので、私は何も準備せず当日を迎えた。朝七時に駐車場に着いたが既に満車。遠くの駐車場から歩きだす。

 見渡す限りの青空。新緑が美しい。エゾハルゼミの合唱。カッコウの声・・・。ひたすら友人の後をついて歩き続けた。しかし、ワタスゲは見つからない。小田代ヶ原まで歩いたが一本もない。前方から歩いてきたハイカーに聞いたら、「こっちではなく、戦場ヶ原ですよ!」案内板を確認して戦場ヶ原方面へ。

 なるほど、見つかった。歩けば歩くほど多くなる。そして最大の群落があったのは、朝歩きだしてわずかなところだった。分岐点を間違って左に進んでしまった。おかげさまで、十数分で見られるところを五時間も歩いた。元山岳部の私なのだが、観光地ということで甘く見た(笑)

 がんセンターの検診で、医師にこのことを話したら、「腎臓癌は特に免疫力が影響するから、良いことでしょう!」とのこと。五時間も歩いたのは友人の心遣い?

 私も好きな自然の中に身をおき、テレビで見た方のように癌を克服したい。

                         2007年 7月8日掲載

 先週の日曜日に東京新聞に掲載されました。
霧が出ています。予報がずれて晴れるのかな?

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