(画像:フリー素材ドットコム)
『知りたい、は本能である。』
とある教育者から聞いた言葉です。
勉強が嫌い、ってゆーけど、人間はもともと『知りたい』生き物なのだそうです。
それを裏付けるように、
手品の種明かし番組ってゆーのは、
特番なんかでやると、結構人気が高いそうです。
そりゃそうでしょう。
滅多に見れない、秘密の裏側がわかるんですから、関心が高くなるのもうなずけます。
一方で、マジックのネタをばらすことに異議を唱える人もいます。
これも実は正論なんです。
マジックを演じる時の大原則に「サーストンの3原則」というものがあります。
●「マジックを演じる前に、現象を説明してはいけない」
●「同じマジックを2度繰り返して見せてはいけない」
●「種明かしをしてはいけない」
3つ目はまさにネタバレを直で禁止していますが
それ以外の2つも、結局ネタがバレる可能性があるものを禁止しているのです。
つまりマジックの世界では種明かしは「ご法度」なのです。理由は至極当然で、「種を知ったらその人は一生そのマジックに驚かなくなるから」です。当たり前ですね。
しかし。(←しかし???)
そう。「一応」原則として種明かしは禁止なのですが
ここからが大切です。
マジックは「種明かしをしないといけないネタ」もあるのです。
マジックのネタも日々進化しています。
10年前マジックと、今のマジックはレベルも技術も手法も違います。
例えば、10年前の手品は、横や後ろから見られるとトリックがバレるものがほとんどでした。
しかし、今は360度どこから見てもバレることのないトリックもあります。
「360度どこから見てもバレることのないトリック」がいかに凄いかを説明するには
そもそも横から見てバレるトリックは何なのかを説明する必要があります。
これがいわゆるネタバレです。
ネタバレを知ってもらったうえで、さらに上回るマジックを表現すると、観客はより一層驚きます。
昔、ビートたけしさんがラジオで
「笑いをわかるためには、お客も世の中を勉強してもらわねえと困る」と言っていました。
お笑いとは、世の中を風刺したり、常識とは真逆のことを言うことで滑稽に思えるのが前提になるので
何も知らない人に何を言ってもそれがどうして面白いのかがわからない。
だから客も勉強しろ、とたけし節でお客に説教する(=これはこれでお笑いなのですが)ものでした。
手品も同じで、ベースとなるトリックを知らない人に、それを上回るトリックを見せても
何も感動しないわけです。
逆に言うと、テレビで種明かしする程度のネタは、もう古いトリックです。
古いトリックを紹介した後には、必ずそれを上回るネタが紹介されます。
必ずです!
だから「手品の種明かし」は、手品のためにも必要なのです。
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