オドフラン ~いつもどこかに「なるほど」を~

誰かのためになるようなことを、書き込んだり、書き込まなかったり

「幸福ってなんだ?」映画「学校」より

2009-11-29 17:37:58 | 日記
コヤマです。


映画「学校」を観て、最後の言葉から教育について、考えさせられました。
その言葉のやり取りをご紹介致します。


クラスの中の生徒の死によって、クラスで幸福について話し合うことになった場面です。
(登場人物は、黒井先生以外は生徒です。夜間学校でして、生徒は中学生以上が中心です。)


黒井先生「おさむ。なんだ、幸福って」


おさむ「あの~ お金~ かな~」


生徒全員(笑う)


黒井先生「みんな、何笑ってんだ。そうだよ。幸福はお金だよ。みんなだって欲しいだろ。俺だって欲しいよ。」


生徒全員(沈黙)


黒井先生「なんだ。みんな。なに、だまってんだ。」


カズ「くろちゃん。なにか勘違いしてんじゃねぇか。」


黒井先生「なにがちがうんだ?」


カズ「そういうことじゃねんだよ… つまりさ…」


カズ「おい!みどり! だまってないで… なんか言えよ!」


みどり「…金が欲しいなんて当たり前なことだろ。
  そんなせこいことじゃねんだよ。今あたしたちが考えていることはさぁ」


黒井先生「ほー じゃ、なんだ、みどり。金じゃない幸福って。」


みどり「うまくしゃべれないよ。あたま悪いんだからさ。」


カズ「みんなあたま悪いんだからさ。気合入れてしゃべれ。な。」


みどり「つまりさー、こういうことよ。あたし、鑑別児だったときにね。
  ちょっぴり反省して、更正しようと思ったのね。それで中学いったんだ。
  それまで通ってた昼間の。
  そしたらさー、なんと先コーたちがわっとでてきてさー、あたしを校長室連れ込んでさー、
  『お前卒業したかったら、少年院出て来い』こーゆーのよ。
  あったまきてさー、あたし、灰皿ばーんて投げ捨てて、出てきちゃったよ。」


みどり「それからひどかったよ。シンナー中毒になっちゃって、歯なんかボロボロになっちゃって。
  そんなときにさ、友達んちで雑誌よんでたらさ、書いてあるじゃん、
  この学校のことが。あたしなんかが、入れてくれんのかよーと思ってさ、きてみたんだよ。
  ある日の夕方。でもさ、入りにくいじゃん学校なんかー。
  突然先コーが出てきてさ、いろいろ尋問するんだろうと思ってたしさ。」


みどり「郵便ポストの横に。ウンチングスタイルで座り込んでたら、なんか、どう  でもよくなってきちゃって… 
  カツアゲしたって、売春したって、食ってはいけるんだもん。
  帰ろうかなって、そう思ってたときにな、変なおじさんが来て、
  『どうしたのー?この学校、入りたいのー?』って言ったの… 
  それが、このくろちゃんなんだけどさー!!(先生を指差す)」


みどり「そのときわたし… そのときわたし… 『あー わたし… 幸せになれんのかも知れない……』(号泣)」


全員(沈黙)


黒井先生「みどり、おれよくわかった。幸福ってのは、金じゃないんだな。」


えり子「そうよ。お金は使ってしまったら、無くなってしまうでしょ。
  でも、幸福って使ったら無くなるような、形のあるものじゃないのよ。」


カズ「つまりよ。あー生きてーなー、とか、生きててよかったなーとか、そういうことだよな…」


カズ「だから、つまり幸せってのはさ…」


カズ「ダメだ!わかんね!えり子。お前代わりに言ってくれ。」


えり子「だから… それをわかるために勉強するんじゃないの?それが勉強じゃないの?」

ニンジン嫌いのコドモが、ニンジンを食べたくなる裏ワザ??

2009-11-24 12:59:35 | 日記
カルノです。


世の中、空前の健康ブームですね。


野菜や果物はもちろん、今やお菓子やジュースにまで健康に気を配った商品が出ているようです。


まあ、健康に気を使うのはいいことですね。


でも、何と言っても、身体にいいのは「好き嫌いをなくす」こと。


健康ブームとは裏腹に、若年層の偏食や好き嫌いは増加しているんだとか・・・。


・・・そういえば先日、ボクの知人が面白いことを言ってました。


「うちの子がさあ、あれだけニンジン食えつっても食わなかったのに、この間『ニンジンちょうだい』って言うんだよ」って


なぬっ??


食えと言っても食わないほど嫌いだったのに、自分から「ちょうだい」って??


不思議じゃないですか?


どうしてこうなったか知りたくないですか??


知りたいですよね??



それはですね・・・
































話は変わりますが(おいっ!!!)





以前、大学にお勤めの方に伺ったんですが、


面白いエピソードを思い出したんで聞いてください。









下駄箱の整理整頓の話です。(ニンジンの話は??)




ある有名私立中学に、新しく校長先生が赴任してきました。


全国的にも知られる有名私立校だけあって、それはそれは勉強は出来たそうです。


校長先生も感心していました。


ただ・・・1つだけ、その校長先生に悩みがあったそうです。


そう。下駄箱のことです。


「この時代に『下駄箱』というのは如何なものか・・・」(違っ!!!)


失礼しました。


そうです、下駄箱の整理整頓についてです。


勉強は確かに出来る。


でも玄関は外部の人も訪れる出入り口。


ここの整理整頓が出来ない、というのはヤハリ勉強以前の問題だ、と。


そこで校長先生は考えました。


玄関に、「整理整頓」という張り紙を貼り付けました。


効果はテキメン!!


貼ったその日は全学年、きちんと整理整頓できていました。


ところがです。


翌日・・・翌々日・・・


日が経つにつれ、だんだん元通り。


そう。「いつもの玄関」に戻ってしまったのです。





「やめ!!」



校長先生は考えました。


張り紙をやめたのです。


そして、次に考え出した策は「毎日、登下校の時間に、先生を配置する」です。


それはもう、当然ながら、張り紙以上の効果はありました。


毎日先生がいますからね、登下校の時間はちゃんと整理整頓されています。
























ん??













登下校の時間は??






そうです。結局「登下校の時間は」綺麗なのですが


休み時間など、先生のいない時間にはやっぱり「いつもの玄関」に戻ってしまいます。


校長先生は悩みました。


どうしたものか・・・。


そしてある日、ついに決断。


校長先生は言いました。


「張り紙もやめ!先生もやめ!!」


何もかもやめてしまいました。


ただし、1つだけ・・・











「整理整頓された下駄箱の写真」を1枚、貼りました。








するとどうでしょう。


コドモたちは、それを真似るかのように、


自然と整理整頓するようになったそうです。







さて、冒頭に戻りましょう。


私の友達は、お酒が好きで、お酒を飲みながら、


野菜スティックをポリポリ食べるのが何よりの楽しみなんだそうです。


ポリポリポリポリ・・・・カリカリカリカリ・・・・


その日も、風呂上りにお酒を飲みながらニンジンの野菜スティックを


いい音させながら「ポリポリ」「カリカリ」食べていたそうです。


するとどうでしょう。


あまりに美味しそうに食べるので、それを見た子供が


「おとうちゃん、これボクも食べていい?」


って。


あれだけ「食べろ食べろ」といっても食べなかったのに・・・って。


そういや僕も、納豆が大嫌いでしたが


家族みんながまるでラーメンでもすするかのように


「ずるずる」美味しそうに食べるから、


いつしか納豆が食べれるようになってたっけ。。。







【今日の一言】


教育って、言って聞かせるんじゃなく、見せる(魅せる)ことなのかもね。