Panasonic LUMIX DMC-FX01
上海/中国
※本文と写真は関係ありません。
コンビニでの出来事。
会社帰りに簡単な買い物をしてレジで清算。お釣りは2角(約3円)。新入りの若い男性店員の釣りの渡し方が雑で、1角(約1.5円)が床に落ちる。
僕の後ろには数人の列が出来てちょっと混み合ってる。落ちた釣銭は列に紛れてもう見えない。直前に落ちた傘を拾ってあげた脇の若い女性は見て見ぬ振り。自分で拾うのもどうかと思い、数秒間その店員の様子を見るが、彼もお金が落ちた瞬間に形だけ「Sorry (英語)」と言ったまま知らん振り。
なお、この「Sorry」というのは、僕を外国人と(おそらく日本人と)認識してのことだろうが、一方で日本人に中国語で「すみません」とは絶対に言いたくない気持ちもうかがえる。この時点までは中国語で金額等のやり取りをしていたのである。
僕「(1角、床に落ちて)なくなったよ。」
店員はまだ無言。
僕「そこ(レジ)にあるでしょ、1角。」
店員はムッとしながら、差し出した僕の手のひらに1角を投げる。で、また床に落ちる。わざと落とした訳ではない。さすがにプチっと来て、でも声は荒らげずに、
僕「何その態度?」
店員は引き続きムッとしながらも、ちょっとやばいな、という顔をして、やっときちんと釣りを渡す。
僕「ありがとう。」
いやなやつに見えますか、僕?一般的な中国人なら、きっと怒鳴り散らしたり大声で説教始めたりします。多くの場合それはあまり生産的ではなく、大した結果を生みません。
後でこの店員が「小日本のくせに」とか言いながら上海語あるいは華東訛りのだっさい中国語で同胞のみなさまに報告しまくる姿が目に浮かびます。彼が頭に来るのはとてもよく理解できます。僕も逆の立場、中国人に同じことを言われたら怒りで発狂するかもしれません。でも頭に来る前、釣銭が落ちた瞬間に、誠意をこめた謝罪と共にそれを拾いに行くでしょう。
この店員や上海ファミリーマートの名誉のために言っておくと、彼及び同コンビニの接客態度は、上海では相当高いレベルにあります。アルバイトに対して一定の接客教育がされていると見えます。
ローカルのコンビニの多くではきっとこういう場合、お金が落ちてクレームを告げても、「あ?」と不快そうに言ったまま無視するだけでしょう。釣りはハナから投げて寄越します。ただ、投げた釣銭がレジカウンターから落ちるのをまだ見たことがないので、この点はローカルコンビニのレベルが高いのかもしれません。いずれにせよ、我々日本人にはあまり関係のないことです。