Nikon FM / Micro-NIKKOR-P Auto 55mm 1:3.5 / SP400
台北/台湾
こんなニュースがありました。
学研、「台湾」ない地球儀を販売 中国の圧力で (MSN産経ニュース)
学研が中国で地球儀を製造した際に、中国政府の圧力で、台湾を「台湾島」と表記し、中華人民共和国の一部として扱うよう強制されたという問題です。
各方面のクレームを受けて、結局学研はこの地球儀の販売を停止、販売済みの分も返品に応じることに。
各種ニュースを見ていると、どうも中国政府の圧力、それに屈した学研が批判されているように見えますが... そんなの仕方ないですよね。「台湾は中国の一部分」っていうのは中国政府の一貫した主張。また、中国で出版物などのメディアが規制されているのも当たり前の話。そんな国から、台湾を別の国として表記したものを作って輸出しようとしたら、お咎めを受けるのは目に見えてるわけです。
そんな地球儀を中国で製造しようとしたのがあまりにお気楽過ぎるなぁ、というのが感想です。大手の、しかも教育系出版社にしてはお粗末、みたいな。
昨年中国に引っ越してくる前、荷物の持ち込みについていろいろウェブを見ていて、地球儀に関する話を二、三見ました。
「日本で買った地球儀は、中国には持ち込めない。なぜなら、台湾が中華人民共和国と違う色で表記されているから。」税関で没収された、なんて話もあったような気がします。
中国での報道の様子を見ると、あからさまに日本を批判するような論調がないのがちょっと不思議。学研がなんとなく日本世論の被害者っぽく書かれてはいますが。ちなみに、最初に報じた(と思われる)産経新聞は「保守系新聞」ってほとんどの記事で書かれてる。
中国のウェブサイトでは、こうしたニュース記事に閲覧者がコメントできるものが多く、そこには頭悪そうな反日コメント満載。まあ2ちゃんねるくらいのノリな訳ですが。
で、会社に貼ってあった中国の地図を撮ってみました。
Panasonic LUMIX DMC-FX01
上海/中国
赤い「台湾」の文字は、中国の省名と同じ表記方法。台北市の◎は他の省の省都と同じ表記。青点線+赤太線が国境です。
Panasonic LUMIX DMC-FX01
上海/中国
サハリン(樺太)島の南、宗谷海峡に国境が。学研の地球儀では、この部分も修正を余儀なくされてます。今回不思議だったのは、ニュースでこっちの日露国境より台中国境が大きく述べられてること。日本のニュース的には逆じゃないですか?