極楽写真倶楽部 「ゆ」

なんとなく撮って載せてみる写真のブログ from 北京。

ジョグジャカルタ

2009年10月19日 | 一眼レフ - 望遠/ズームレンズ


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジョグジャカルタ/インドネシア

さて、今回のインドネシア旅行は、まず北京からシンガポールまで行って、その後、Air Asiaでジョグジャカルタに入りました。チケット別々に取っているし、Air Asiaはそもそも他のフライトとの乗り継ぎは無視なので、シンガポールでは一旦荷物拾って出国せざるを得ません。激安プロモーション以外は大して安くないだろうとか、諸々上から目線が気になったりするAir Asiaですが、それでもどこにいようとウェブで気軽に格安チケット買えたり、システムがしっかりしている(少なくとも見た目的に)あたりは、便利な感じもします。

ジョグジャカルタは、文化・歴史があり、ボロブドゥールやプランバナン遺跡観光への拠点となっている街です。滞在一日半で、街の中心部をぶらぶらしただけですが、特に閑静な住宅街の品のある街並みは心地好かったです。一方で、繁華街を歩けば、路上にたむろするベチャ(三輪自転車タクシー)やバイクタクシーのおっちゃんから「どこいくの?」「ボロブドゥール?」とひっきりなしに声をかけられ、乗ろうとすれば観光客料金を吹っかける。観光案内を装いつつ、店に引き込んでバティック(染め物)をなるべく高く買わせようとするおっちゃんも多数... など、やっぱり観光都市風情。ちょっと鬱陶しい。

それはいいとしても、少し頭に来たのは、目抜き通りの「マリオボーロ・ショッピング・モール」のCDショップでCD買おうとしたら、一枚50,000ルピア(約500円)と言われたこと。インドネシアのCDは大体一枚30,000-45,000ルピア。パッケージに「Rp. 45,000」と印刷してあってもこの店では50,000ルピア。別にCDが300円でも500円でもいいんですが、何だか舐められてるみたいでいやになり、20枚抱えていたCDを5枚に減らしました。大抵のものはその後のジャカルタで買えたので。

写真は、夕暮れのマリオボーロ通り。観光客がひしめく目抜き通りです。この時期、白人、日本人はうんざりするほどはいなくて、国内やマレーシア、シンガポールからと思しき観光客が目につきました。バティックの服とか沢山売ってます。この通りでは、客を乗せる馬車が多く見られます。写真の真ん中下の黒っぽいのがそうです。観光用に雰囲気的に馬車なんでしょうが、経済的な面があるかもしれません。うち(北京)の近所には、馬が荷車を引く果物屋さんが結構いて、目を引くための馬だと思っていたら、「馬の方が何かと経済的」なんだそうです。郊外から来てるので、帰ったらその辺の草食わせてればいいだろう、みたいな。


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジョグジャカルタ/インドネシア

そうそう、カメラの話も。今回持って行ったのは、このDMC-G1とセットレンズ14-45mm。それからNikon FMと35mm F1.4S、50mm Auto F1.4、加えてG1用のマウントアダプタ。あと、使わなかったけどBabylon.4。FMはフィルム一本だけ。あまりやる気なしでした。久しぶりに使ったら、ファインダが黄緑っぽくてびっくり(50mm使用)。レンズなのかファインダなのかわかりませんが、何でこんなことになっちゃったのか。35mmはG1と一緒に使いました。お気に入りの組み合わせです。上の写真はズームの35mm近辺で撮っていますが、さすがに写りが違います。また後日掲載します。G1 + Nikkorで検索して来てくださる方、結構いらっしゃいます。

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西ジャワ~スンダの神秘 ジャイポン in Jakarta (インドネシアの音楽)

2009年10月09日 | 一眼レフ - 望遠/ズームレンズ


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

こちら中国の「国慶節」休暇を利用し、一週間ほどインドネシアへ旅行に行きました。ジョグジャ(Yogyakarta)とジャカルタ、後おまけでシンガポール。今回の旅行のテーマは「ジャカルタのナイトライフ~音楽編」。実は昨年同じ時期に同じ目的でジャカルタに行ったのですが(この辺)、丁度ラマダン~イドゥル・フィトリ期間であり、ナイトライフどころかショッピング・モールさえろくに開いていない始末。悔しいのでリベンジのために再度ジャカルタに向かったのであります。このときは、ジャカルタがナイトライフ天国だなんて知らなかったし。

この記事ですが、西ジャワ、スンダ地方の芸能のひとつである「ジャイポン(Jaipong)」もしくは「ジャイポガン(Jaipongan)」のパフォーマンスに関するものです。JaipongとJaiponganの違いは全然わかっておらず、ご勘弁くださいませ。

1990年代前半のワールドミュージックのブームでは、音楽王国インドネシアも随分取り上げられ、まだ若かった私もそれでいろいろ知った口です。ダンドゥットやクロンチョンといった都会の音楽や、中央ジャワ、或いはバリの音楽が主だったように思いますが、西ジャワ=スンダについてもこのジャイポガンやカチャピ・スリン(琴と笛のアンサンブル)、ポップ・スンダ等の録音が、日本でも発売されていました、と記憶。そうそう、久保田真琴氏プロデュースのデティ・クルニア「ダリ・スンダ」は愛聴しました。

ジャイポン/ジャイポガンは、インドネシアの伝統楽器と舞踊による、即興的要素の強い芸能、と勝手に解釈しています... 違ってたらご指摘くださいませ。youtubeで探したらいろいろあるようですが、中国ではyoutubeは見せてくれないのでご案内できません。すみません。ジャカルタに行けば、CDとかVCDとか売ってます。

昨年西ジャワの代表的都市であるバンドゥンに旅行したときには、この手の音楽の生演奏を探し当てることができず残念に思っていたところ、ジャカルタのナイトライフに関するウェブサイトとしてはおそらく世界最高の量とクォリティーを誇る「Nightlife in Jakarta - Jakarta'$ 100 Best Bars!」(このサイトも中国から見れません。ググってみて下さい。)にて、このジャイポン・パフォーマンスが紹介されており、絶対行かなきゃと思って、行ってきました。前置き長くてすみあません。

場所は、ジャカルタ中心から南南西の方向、「Jatinegara」駅のそば。ジャティヌガラ駅までタクシーなりオジェッ(バイクタクシー)で行けば、その辺の人がきっと場所をご存知です。で、なんとかボッタくろうとするガラのよろしくないオジェッの運ちゃんにさえ三回くらい「この辺気をつけろよ」と何だかおどされるみたいにおろされたのが、この場所。


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

とっても露天。いなたいです。でも、女子の皆様は衣装から髪型から正しくスンダテイスト。どきどきします。ちょっと離れて見てみましょう。


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

上の方に高架が見えますか?ステージは橋の下、な趣き。客席はこの道路の向かい側。間を走る車やバイクの騒音をかき消すべく、真ん中に見えるスピーカーから流れる音はとってもラウド、っていうか割れまくり。器量はともかく明るくて、インドネシア語オンリーで攻めまくるお店の女の子にビールやらレディースドリンクやら勧められるうちに、夜10時前に開演。雰囲気はこの記事一枚目の写真でどうぞ。

ゆったりとした、テンポの変化するイントロ部から始まり、次第にアップテンポ、オンビートに。ジャイポンを歌うのはおばちゃんだけ(他にやるダンドゥットでは若いお嬢さんも歌う)。なんだか生き物のようにうねうねしたグルーブが、とても心地良いです。その辺りにいるおっちゃん、お兄さんが時々ステージの前で踊り...


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

こんな風にチップを渡して...


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

定位置に戻っていきます。残念ながら、VCDとかで見たジャイポンダンスを踊る女子はいませんでしたが、歌手・ダンサーは確か7人、バンドは6人、とダンドゥットやるときに登場するキーボード一名。これだけ人数がいるので、みなさんずっとパフォーマンスしてる訳ではなく、曲の途中でもこんな風に...


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

チップの勘定したり、携帯メールしたり、なんか食べたり飲んだりしています。その間も音量はラウド。

楽器を見てみましょう。


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

手前が両面太鼓のグンダン(クンダン?)。ダンドゥットのグンダンはタブラみたいにふたつに分かれていますが、この両面が多分オリジナルなスタイル。その奥が、名前わかんないけどタムみたいに音程の違う太鼓を並べたもの、その左に、シャカシャカいう金属板みたいな打楽器。その左のバチを持っている髭のお兄さんがゴング。


Panasonic DMC-G1 / G VARIO 1:3.5-5.6/14-45 ASPH. MEGA O.I.S.
ジャカルタ/インドネシア

ゴングの左が、擦弦楽器のルパブ。その左に隠れてますが、鉄琴のサロンで、8ビートのリフを刻みます。っつうか電話してるし(演奏中)。

こんなスンダの神秘ですが、彼等は生活のためにやっている訳で、観光客である私がヘラヘラとステージ前で踊れば、ステージのおばちゃんから「チップ寄こせ」攻撃満載。チップを渡すと、しっかり手を握ってくれます(おばちゃん)。小額紙幣のない方は、お店の人が両替してくれます(そのままステージに行って、チップでゲットした小額紙幣と交換してるだけ)。

お勘定は、飲み代(ビール2本、女の子にドリンク1杯、おつまみ落花生)とチップ込みで80,000ルピア(800円)くらい。ステージへのチップは50,000ルピア(500円)くらい使ったでしょうか... 明らかに観光客な私なので若干上乗せもあるでしょうが、千円ちょっとで2時間ほど楽しんで、十分でしょう。いいところです。また行きたいです。丸出しの俗っぽさが正に神秘。

営業時間(演奏時間?)は夜10時から夜中3時くらいまでとのこと。英語はまったく通じませんけど何とかなるでしょう。ワールドミュージッカー諸氏必見の場所ですが、夜遅くなるので、行かれる方は何かとお気をつけ下さいませ。そういえば、付近に似たようなお店がもう1軒ある、と言ってました(多分)。

コメント (5)
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