バロックリュートでバッハ

バロックリュート、ギター合奏、旅行などの趣味の記録

(続)音と演奏の良いCD ヴァイオリン協奏曲編(1)

2019年05月26日 | CD
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 

 前回挙げた、リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン)、シュターツカペレ・ベルリン  ダニエル・バレンボイム(指揮)は現在も最高のCDという評価は変わらない。
https://blog.goo.ne.jp/oak23/e/6d503b1b7dc0dceb70532b5979158f99

その後発見したのが、「ヴィルデ・フラング、イェンセン&デンマーク国立放送交響楽団」


フラングは以下のように紹介されている。
「ムターの秘蔵っ子と言われるノルウェー出身の注目株ヴィルデ・フラング。清々しさと濃密さが融合したチャイコフスキーの魅力。ニールセンで1音1音の音楽的な意味を探りながら音楽を作り上げていくあたり、師のアプローチに通じるものがある。同郷の指揮者イェンセンの絶妙なサポートも聴きもの。(長)(CDジャーナル データベースより)」

 このCDは2011年録音でジャケット写真はまるでかわいい少女だが演奏は想像を覆すものだ。
1986年生まれで現在は32歳くらい。この春広島でベートーベンの協奏曲を弾く予定だったが都合で中止という事になり非常に残念な思いをした。
 コペンハーゲンのコンサートホールでのデジタル録音でHQCD仕様CD。
録音は鮮明で素晴らしいものだ。演奏も伸び伸びとしたヴァイオリンとオーケストラも絶妙のバランスでソロを盛り立てている。



「(続)音と演奏の良いCD」 前書き

2019年05月23日 | CD
 最近は何かと忙しくてバロックリュートの録音も出来ない。
ギタークラブの定期演奏会、町内会会計の決算予算処理、アパートのリフォーム作業等々。
という事で、3年前に話題にした、「音と演奏の良いCD」の続編を。。。

 前回は、有名な演奏家、団体を候補としたが、今回は更に範囲を広げて、日本ではあまり知られていない、あるいは新進の演奏家、団体も候補としてみた。

 「音が良いCD」ということについて再考する機会が有った。
広島でメータ指揮のウィーンフィル、ブッフビンダーでブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴いた。
同じ組合せのCDと比較した見たら、今までも感じていたことながらはっきりしたことが有る。

 CDは生で聴くコンサートをどれくらい再現できるか? このCDは、響きでは定評のあるウィーンムジークフェランザールのライヴ最新録音でBlu-spec CDだ。しかしながら無理やり数値化すると60%というところか。何故そこまで悪い数字になるのだろうか? 

 一つは、ホールの空気感やオーケストラの迫力をスピーカーなりイアフォンなりで再生するのは難しいという事。それは再生装置のS/N比やダイナミックレンジの限界とも関係するが、それはごく一部のファクターに過ぎないだろう。これ以上はここでは触れないが。

 そんなことでCDの存在意義は生の演奏を追求するというよりも、全く別物と割り切った方が正解ではないかという気がしてきた。何万円もするコンサートを聴きに行くのはCDでは再現不可能だからだと。

 従って、「音と演奏の良いCD」に登場する演奏家は良い録音に恵まれた運の良い人達という事で、そうでない演奏家が非常に多いと事実は非常に残念なことだ。