バロックリュートでバッハ

バロックリュート、ギター合奏、旅行などの趣味の記録

ガット弦に変更 テスト演奏

2019年09月04日 | リュート
3回目のガット弦の入手は日数を要した。オクターブ弦でゲージの少しづつ異なる弦を注文したので在庫がなかったのかもしれない。今回張った24本の弦には何匹の羊の腸が使われているのだろう? 一本一本の色が微妙に違うのも人工の弦とは違って趣がある。

実際に曲を弾いてみるとこれがガットの音か、という満足感が得られる。高音は1本づつ比較するとNG弦に近い音がする。中音はかすれ感が強く、低音は残響が少ない。
曲を弾く場合複数の弦を同時に弾くので高音、中音、低音が複雑に絡んで実に気持ちが良く、バッハを弾いているという喜びが大きい。

 オクターブ弦はNG弦でも大差ないだろうと予想していたが、ガット弦は出しゃばらない響きが非常に好ましく感じる。

 1コースは10日で、2コースは1カ月で切れたので当面はそれぞれ、ナイロン弦とNG弦を張って練習しつつ様子見をしている段階だ。1,2コースがガット弦でなくても他の弦が一緒に鳴れば割に目立たないものだ。まあ、1,2コースは録音する時に張るくらいのものか。

 ガット弦は温度変化で音程が大きく変わってしまうので、今までよりも調弦に数十倍の時間を要するかもしれない。演奏会に持っていくのはガット弦の楽器は無理かもしれない。
弦をその部屋の温度になじませて調弦すればよいのだろうが、控室と演奏する部屋の温度が違うと困ってしまうだろう。その場で24本の調弦をする時間は無いのだから。。。

 リュートに限らず、ガット弦を使う楽器は多いが皆さんはどうしてるのでしょうかね。
まだ弦は落ち着いていないので音がすぐにくるってしまいますがテスト的に弾いてみました。
https://youtu.be/f8qmKrt-LtI

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ガット弦 (michael)
2019-09-05 00:22:14
こんばんは


5コースあたりからの太さになると、ガットの特性がよく出てきて、短い余韻で程よく雑味を帯びた響き、この味はNGでは出せませんね、
フレンチのリュート曲で高域を使わない
曲がありますが、その中音域が出す和音、ガットで始めて魅力が出せると思います。
太いコースでは縄状のヴェニスガットを使いましたが、これはたまらなく良いです^^
しかし、レッスンや出かけた先で弾く楽器にはきついですね、夏は調弦に大汗かきますし、短い1曲の間にも狂ってきます;ガット弦を一時張って、またNGなどに戻すという繰り返しをやってきました;
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コメントを有難うございます。 (LUTE)
2019-09-05 15:27:32
michaelの言われるように中音部がガット弦らしさの中核かもしれませんね。
エアコンの必要な時期や梅雨の時はちょっと困りますね。ガットが湿度と温度で同音程が変わるか、といったデータはどこかにないですかね。
桑名辺りは豪雨で被害が出ていますが大丈夫でしたか。
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