バロックリュートでバッハ

バロックリュート、ギター合奏、旅行などの趣味の記録

「(続)音と演奏の良いCD」 交響曲編(1)

2022年04月21日 | CD


シベリウス交響曲全集

パーヴォ・ヤルヴィ(指揮) パリ管弦楽団 (3SACD)
録音 2012年~2016年 場所:フィルハーモニー・ド・パリ他  ステレオ(デジタル/ライヴ)

 ヤルヴィがパリ管弦楽団の音楽監督だった時に録音されており勝手知ったる、という感じの素晴らしい録音だ。ヤルヴィは、2015年からNHK交響楽団の首席指揮者となり日本でもより知られるようになった。パリ管弦楽団はCDへの露出は少ないが、昔、ミュンシュの幻想交響曲で一世を風靡したものだ。
 ヤルヴィは「私はシベリウスの演奏伝統など信じない。パリ管にはそうした伝統がないからこそ、作品をありのままに捉えその深奥に偏見なく迫れる」といったそうだが、演奏を聴くと特段奇異なところがあるわけでもなく生き生きとした鮮明な演奏だ。録音も素晴らしくダイナミックレンジの広い演奏を余すところなく捉えている。
 地元フィンランドの演奏なら、以前紹介した「オッコ・カム(指揮)ラハティ交響楽団」が最適だ。
シベリウスの交響曲といえば第2番が突出して有名で、コンサートで取り上げられる回数も多いが私も8回くらい聴いたと思う。しかしながら他の曲も何回も聴きたくなる名曲が多く1番、5番、7番などを聴くと爽やかな気持ちになる。