バロックリュートでバッハ

バロックリュート、ギター合奏、旅行などの趣味の記録

「(続)音と演奏の良いCD」 弦楽四重奏曲編(3)

2020年05月17日 | CD


ハイドン  弦楽四重奏曲全集

Festetics Quartet      デジタル録音 (19CD)

 フェステティチ四重奏団は古楽器を使用するハンガリーの弦楽四重奏団。
これは、古楽器による初のハイドン四重奏曲全集だが1990年代から2000年初頭までの長い期間を掛けて録音された。

録音は非常に素晴らしく4本の楽器のガット弦の亜麻色の音色を余すところなくとらえている。
最新録音というわけではないのに様々な弦楽四重奏の中でもナンバーワンの録音ではないだろうか。

マイクは近接で小さな部屋の最前列で聴いているような音場を再現する。
全曲CDは他にもあるが、定評のあるコダーイ弦楽四重奏団版も聴き比べると録音の古さを感じる。

私は、多くの曲の中でも有名な『ひばり』『皇帝』『日の出』『五度』をよく聴く。
また、有名で無い曲も実に魅力的に聴かせてくれる。
演奏の妙、という以外に古楽器の演奏がそれを可能にしているのだろうか。