たわ言寝言

日々のことをさりげなく…

やまな酒店 閉店

2014-06-01 | めし話
ここ最近、気にはしつつも足が遠のいていた
近所のお好み焼やさん。

気の良い、超お節介なおばちゃんが一人でやってるここは
おばちゃんの人柄で ファンが多い。 
お好み焼きは美味しく無いが アテの一品が充実していて
「お好み焼」と言う看板のお陰で 女性客でも気兼ね無く入れる。

一人居酒屋や一人立ち飲みは 出来ない私も
初めて一人で入ったお酒を出す店。

夜遅くなる時期には 毎晩の様に通ったコトも…

相方ヨヨヲと初めて言葉を交わしたのもここ。
マルのために部屋を探した時 買い!って背中を押してくれたのもここ。

生活の変化と共に 客としては あまり行かなくなっていたけど
実家から送られて来た食品が 消費しきれない量だったり好きじゃない物だと
おすそ分けと称して 全部差し上げたり 交流はほそぼそと続いていた。

ニーズな国への旅行が好きで
年に2、3回 聞いても知らない南アフリカの国や砂漠の奥地へ行っては
よく解らない民族の ヘンテコなお土産を客に強制的に配給。

携帯で呼び出された時は また ヘンテコなお土産をくれるのかと
思っていたのに
「今日で店、閉めるねん」の一言。

聞けば 3月には店の地主と話がまとまっていて
四軒セットでマンションになるとのこと。


長い間 おばちゃんの店に皆勤賞だった相方は実の弟の様に接してもらっていた。
本当は 相方ヨヨヲに会いたいんじゃないかとも思ったけど
彼は今、風呂に入っているし、そうじゃなくても
こんな急な話には 淋しくて気持ちのやり場に困って出て来ない気もする。
もっと早く知るコトが出来ていたら 客として顔を出せたのに。

「もう、店はせえへん。遊んで暮らすねん。」
言い切る顔は サバサバした風にも 寂しそうにもとれる。

不動産を何個か持っているから家賃収入もあるし、
年金もあるからね。

「老け込むよ~」と言うと 
「周りからもボケなやって言われてるねん。」とカラカラ笑う。

宝塚のマンションに行くの?と聞いたら かなり以前に買っていた別のマンションを
人に貸していたが ちょうどローンも終わって 空き家になったからそこに移ると言う。
「近所やから 田舎から送って来たら 持って来てや!」


長い間、お疲れ様。良い出会いに感謝。ありがとう。
今までほど気軽に会えなくなるけど 元気で飛び回ってくださいね。


※「お好み焼 やまな」なのに お好みがあまり美味しく無いコトに気づいた相方が
 酒屋、酒屋と言い出して いつしか「やまな酒店」と呼ぶ様に…
(店名は仮名)