ダウンタウンの週末

帰国も近いということでシカゴのダウンタウンに週末行ってきました。

あいにくと土日ともにサンダーストームの真っ只中で、ときおりバケツをひっくり返したような雨の中の散策となりました。

まずはこれまで行っていなかったシカゴ美術館へ、アメリカ三大美術館の一つで、印象派絵画のコレクションが充実していることで有名ですが、これでもか、とばかりに「睡蓮」で有名なクロード・モネの絵が展示されていたのには圧倒されました。また、東洋の絵画、工芸品もかなりの量で、日本では棟方志功の版画や広重の浮世絵などが展示されていました。また丁度「叫び」で有名なノルウェイの画家エドヴァルド・ムンクの特別展も行われていました。ムンクの作品は油彩だけでなく、版画としても残されていますが、もっとも有名な「叫び」は版画のみで油彩が来ていなかったのが少し残念でした。

シカゴダウンタウンの中心街はミシガン通りで、特に北側はデパートや有名ブランド店が１キロメートルぐらいの中に所狭しと立ち並んでいます。この通りの別名を「マグニフィセント・マイル（魅惑の１マイル）」と言い、お金があれば確かに魅惑的だと思います。このマグニフィセント・マイルの目印として有名なのがウオーター・タワーで1869年に完成し、1871年のシカゴ大火災の唯一の生き残りです。

その南もダウンタウンが続くのですが、商業地域からビジネス街へと変わります。そちらには1890年代から1970年代に建てられた個性的なビルが数多くあり、摩天楼といえばニューヨークが有名ですが摩天楼の元祖はシカゴである、という話を聞いたことがあります。

シカゴのダウンタウンには、何度か行きましたが、大阪などと比べても店が混雑しえていない、街のど真ん中でも車で行ける、という点で私の感覚では広島に近いです（駐車料金はシカゴが2倍近くしますが）。ウオーター・タワー・プレイスと広島そごうとが何となく似ているんじゃないかと思っています。

今回雨にたたられた週末だったので、帰国前にできたらもう一度ダウンタウンには行ってみたいと思っています。