to be with my dogs

犬と私と羊...合言葉は「自然体」

ポジティブだからと言ってポジティブとは限らない

2022年06月08日 | 訓練のこと

私は訓練の競技会に向けたトレーニングを犬としています。

一般的に犬のトレーニングというとしつけやトリックなどの簡単なコミュニケーションを指すと思います。

 

 

競技とは、評価というものが必ず付いて回る。

評価には点数化するための基準や規則が必ずあります。

 

しつけやトリックならオヤツを持っててやっても大丈夫ですが、競技となるとオヤツを持ってリンクに入ることはできません。

ノーズワークはオヤツを与えることはできますが、リンク内でオヤツを落としたりすると減点になります。

オヤツを与えてる時間を削ってサーチできればさらにタイムを稼ぎ得点を得ることができます。

犬がオヤツがなくても集中してくれて意欲的に作業してくれなければ競技は成り立ちません。

競技をするには犬との関係性を強固にする基礎が必要になります。

 

オヤツ(ご褒美)の与え方から褒め方、遊び方など直接競技とは関係なさそうなところから丁寧に作っていきます。

 

 

基本、トレーニングはポジティブで行います。

犬がオヤツ(ご褒美)をもらえると思うと手に持ったオヤツを食べに来ます。

普通は犬ができたらそのまま与えてしまうと思います。

犬が奪いに来るとあげてしまうのでは、適切な関係性を構築できません。

そういう時にはあげない。

犬が手を齧ってくる場合には、鼻先きを手で弾いたりします。

この行為は矯正になります。

 

 

人間はオヤツマシーンではありません。

ご褒美は人から与えられるものであって奪い取るものではないと教えることも必要だからです。

ほんのちょっとしたことで犬の意識を変えていく。

強いてはしつけや関係性も変わってくる。

 

他にも犬が引っ張るという状態をハンドラーがひっぱり返すのではなく止めるというのも、細かくいえば矯正です。

厳密にはポジティブではない。

 

犬が間違えた時に「ざんね〜ん」と明るく言って見たところでこれもネガティブです。

 

ポジティブトレーニングをしているようでたくさんのネガティブな行動を人はしているものです。

ネガティブなことを極力しないことはとても大事です。

でもそこにこだわり過ぎてしまうと犬に伝わらなくなってしまう。

 

犬が気分でやったりやらなかったり、好きなことだけに執着したり。

蛇口を開いたり閉めたりするのは人間でないとできません。

そこを伝えていくことで犬との関係性が構築されていきます。

 

ちょっとしたコツで私は競技に通用する犬たちを作っていきます。

 

ポジティブであるために必要なネガティブはある。


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