りらっくごブログ

上方落語に遠距離片想い
        by ことり@愛知

『立川志らく・柳家喬太郎二人会』(mthrmytさんからの投稿)

2011-08-10 07:49:42 | 落語会レポ(投稿)

『立川志らく・柳家喬太郎二人会』
8月6日 午後2時~ 豊田市民文化会館

開口一番はらく兵で「子ほめ」。
私、ちょっと見、小三治似のらく兵の隠れファン。色気がない、かな・・

去年は志らくがトリで、「火焔太鼓」と「疝気の虫」を演じたが、今年は逆になっている。

喬太郎が「初音の鼓」。
同行の友人が、この噺でこれだけ爆笑したのは初めて、と言っていた。
確かに、場内のテンション、異様に高くなっている。
志らく師匠、やりづらくないかと思っていたが・・・
続いての「たまや」は、もう、なんと言うか、どんどん引き込まれてゆく。
登場人物も、場面展開も、かなり煩雑なのに整理されていて、それが増幅して大いに笑わせる。
ところが親方が、死んだ筈の弟子に気付く場面で、突然、涙が出そうになる。
最後の「たまやぁ」で遂に涙腺決壊。
上手い!
「とても良い古典を聴かせて貰った」と思いそうになるけど、
これが天国のチャンピオンを元にした新作落語だなんて信じられない。
こうやって、新作は古典になる、という証左を目の当たりにしている気がする。

この噺が終わった段階で、3時20分過ぎ。えっ?!
中入り後は、さあ、どうなる?
喬太郎は、さあ、どうする?

志らく、「短い噺をやります」と振っておいて、長短。
手抜き無し。これも上手いなあ。

喬太郎、「新幹線の時間がありますから・・」と語り始める。
そりゃそうだ。観客は良いけど、演じる側からしたら、予期せぬ長い噺が前にあると、辛いよなあ。
で「ちりとてちん」。
喬太郎は、古典でも新作でも身を委ねて聞いていればいい。絶対の安心感。
時間を感じさせず、きっちりと聴かせてくれる。

終演、4時20分過ぎ。両師匠に心から感謝。堪能した。
駐車場に向かう途中、「あれ、志らくが、今、走って出て行ったよ。」との声を聞く。
新幹線に間に合っていれば良いけど。
-------------------------------------------------------コトリひとこと----------
以上、mthrmytさんからの投稿でした。
ありがとうございます。

私が最初に生で聴いた喬太郎師匠が「初音の鼓」、
そして、最初に生で聴いた志らく師匠が「たまや」だったように思います。

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2 コメント

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豊田、侮りがたし! (山親爺)
2011-08-11 02:08:51
盆休みは所用で時間が取れないため、東京からこの会と翌日の繁昌亭に遠征しました。
今東京でこんな二人会、ほとんど実現しません。独演会で満席になるから。
伺ったところでは去年もこの会があったそうですね。豊田、侮りがたし!

面白かった。遠出した甲斐ありました。
「ちりとてちん」の狐が可愛かった。
意味判らない方、すみません。

大変だったのは会場までの移動。
豊田市駅から歩いたものの、地図には「行きは上り坂」とは書いておらず、1日の一番暑い時間に炎天下で坂を登り、つい昼食にビールなんぞ飲んでしまい、いやぁ会場まで遠かった…。
「名古屋圏」の夏も相変わらず侮りがたし!
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コメントありがとう (ことり)
2011-08-11 08:57:03
江戸方の噺家さんも、上方の噺家さんも、
この季節、「名古屋は暑い」っておっしゃいますね。

東京は毎日たくさんの落語会があってヨリドリミドリな感じがしますが、
このような贅沢な顔合わせは地方ならではなのかもしれませんね。
返信する

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