この2,3年で丹沢の山をかなり歩いたが何となく畦ヶ丸(あぜがまる)が残ってしまった。この山は展望がないので、どうせならシロヤシオの時期に登ろうとサンコウさんを誘って歩いて来た。
畦ヶ丸は標高差が750m程度で大したことがないと思っていたが、何故か体力を異常に消耗し、足の痙攣も引き起こし最悪の登山になってしまった。急に暑くなり軽い熱中症になったのかもしれない。
ビジターセンターの指導員の話ではシロヤシオは善六のタワ付近は終わり、山頂付近は見頃と言われたがパラパラと咲いているだけでマルで貧弱。昨年の丹沢三峰の素晴らしい群落から見ると今年はシロヤシオの裏作かも?
西丹沢ビジターセンター9:00→ベンチ広場9:40→善六のタワ11:15→畦ヶ丸12:20/13:05→大滝峠上13:55→一軒屋避難小屋14:30→林道終点15:15→大滝橋15:30
標高:西丹沢545、ベンチ広場703、善六のタワ1047、畦ヶ丸1292、大滝峠上1014、一軒屋806、大滝橋448
昭島駅5時前の始発電車に乗り西丹沢ビジターセンターに着いたのは8時45分。遠いね~。ここで登山届を出す。
ビジターセンター前の下棚、本棚、畦ヶ丸の道標に沿って歩く。畦ヶ丸まで滝見物を入れて12時半を目標とする。
西丹沢自然公園橋。キレイな吊橋だった。
藤がキレイに咲いていた。木にとって藤にまとわりつかれるのはよくないそうだが。
開放的な河原を歩く。畦ヶ丸は歩きやすい山と思ったが…、とんでもなかった。
沢を渡る木橋が10か所以上出てくる。美しい渓流で楽しいが、歩きながらバランス力が低下しているのがよく分かる。
段々歩き難い石ころの道になる。
滝と思ったが砂防用の堰堤。次々に5か所くらい出てきた。堰堤階段の登り降りで結構体力を使う。
この道の道標は100m毎に出てくるようで親切なのか?予算の使い過ぎなのか?
ベンチの広場に到着。
下棚の道標を見て滝を見に行くことにした。登山道から5分ほど入ると立派な滝が現れた。素通りせずに見に来てよかった。
登山道に戻って大きな石がゴロゴロしている道を歩く。歩き難いこと甚だしい。
また5分ほど登山道を離れて本棚を見に行く。足元が悪く正面から見られなかったがこちらも立派な滝だった。
この辺りから急坂の登りが延々と続く。今日は何故か足が重い。
アセビのトンネルになった。
丹沢特有の階段が多い。足が吊り出してきてツムラ68を飲む。何時もより体が水を欲しがっているが熱中症か?
やっと善六のタワに着く。
また長い梯子というより階段だね。足が動かずカタツムリの如く登る。
広い尾根に出てホッとする。風が気持ち良い。
ミツバツツジはこれから。普通のミツバツツジはオシベが6,7本だが、トウゴクミツバツツジはオシベが10本…、とサンコウさん。6本と10本がどれだけ違うの?とは聞き返しませんでした。
やっとシロヤシオが出てきた。
今日のシロヤシオは全部で10本ほどしか見られなかった。昨年の丹沢三峰の群落から見るとポツンポツンで遥かに見劣りする。檜洞丸も咲き出したというが今年はダメなのかな?
今日は階段歩きが本当に辛い。サンコウさんはユックリ歩き続けろというが、堪らず立休みを繰り返す。
コキンバイ(小金梅)。今日はこの花の群落がアチコチで見られた。
やっと畦ヶ丸山頂に着く。丹沢の山は展望の良い山が多いが、この山は展望がないので不人気だそうだがハイカーが少なく静かな山。
ヒトツバテンナンショウ。葉っぱが一枚でアブミのようなところに黒い線が入っていると。これが葉っぱが一枚?と聞いたら茎から出ている葉の枝が一本でこれ全部で一枚の葉だそうだ。
これが普通のテンナンショウ(天南星)で、茎から2本枝が出ているだろうと言われました…!?
ツクバネソウ(衝羽根草)で4枚の葉が特徴。花びらのない花で、実が羽根つきの黒い玉に似ているそうだ。
山頂近くの畦ヶ丸避難小屋。トイレがある。
山頂から1時間近く歩いて大滝峠上に着いた。下りは足吊もなく順調に歩けている。
沢に出るが余りキレイな沢ではない。
一軒屋避難小屋。昭和の初期、製炭者の子供たちのための分教場がここにあったそうだ。奥多摩の炭焼きの家に育ったという高齢の老婦人から聞いた話だが炭焼き小屋から町まで炭を担いで下りるのは子供の仕事だったそうで、その方も殆ど学校に行けず文字の読み書きが未だに苦手だといっていた。
大分キレイな沢になった。
ここから林道に。
左はキレイな渓谷で散策している人も。
大滝橋のバス停に着く。15分ほどでバスが来たが予想したほど乗客がおらず座れてラッキーだった。
バス停の下はキャンプ場だった。この道路沿いはキャンプ場が多い。
今日の山行はマイッタ。今年の夏は大丈夫だろうか…?まだ歩きたいところも多く、かなり心配している。
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