丹沢三峰(みつみね)とは丹沢山から宮ヶ瀬三叉路(さんさろ)の尾根にある大礼ノ頭、円山木ノ頭、本間ノ頭の三つのピークをいう。蛭ヶ岳につながる表尾根、大蔵尾根、丹沢主脈は歩いたことがあるので今回は丹沢三峰を初めて歩くことにした。
三叉路から丹沢山の標高差は1300m弱。CTは登り6時間、下り4時間半。蛭ヶ岳から丹沢山の2時間を足して、休憩を入れて三叉路まで大体8時間を予想したがほぼ予定時間で下りてきた。
蛭ヶ岳から丹沢山、塔ノ岳の尾根道は樹木がなく、笹原で非常に展望の良い場所。サンコウさんも感激していたが、今日も素晴らしい景色を眺めながら歩くことが出来た。
丹沢三峰は静かな自然林の中を歩く。ここを歩くハイカーは非常に少なく今日もすれ違ったハイカーは単独行の3名だけだった。道は危険の所がなく安全だが、長い平行道で時間ばかりかかり中々高度を稼げない。トレランに最適な道かな?
丹沢三峰のシロヤシオは檜洞丸以上で凄い。2時間近くシロヤシオのトンネルの中を歩いた。日帰りが難い場所なので人気が出ないのかな?
蛭ヶ岳の管理人に丹沢三峰のヒルについて聞いたが、「高度の低い場所に多い。登山道は少ない。立ち止まらずに歩き続けること…等」。ヒルに吸い付かれても死ぬことはないと自分に言い聞かせながらスタートした。
蛭ヶ岳6:50→不動の峰8:00→丹沢山8:50/9:05→大礼ノ頭9:55→円山木ノ頭10:25→本間ノ頭11:05/11:35→高畑山13:20→三叉路バス停14:45
標高:蛭ヶ岳1673、不動ノ頭1614、丹沢山1567、大礼ノ頭1352、円山木ノ頭1360、本間ノ頭1344、高畑山766、三叉路300
朝4時半に起きて東を眺める。左端の宮ヶ瀬湖に向けて、今日歩く丹沢三峰がシルエットになっている。美しい朝焼けで今日も天気がよさそう。
ご来光です。今日も一日安全に山行できますように!
富士の朝焼け。昨日登った檜洞丸もいい姿をしている。富士の真下は山中湖。
右端の大室山の向こうに雪の南アルプスが見える。
こちらは中央線の山から奥多摩の山が一望。蛭ヶ岳は樹木がなく360度の展望。
朝の記念写真?
丹沢山に向けて下山開始。この尾根は実に景色のよい稜線。
岩場は鬼ヶ岩の頭に二本のくさり場があるだけ。
この辺りはまだ高度が高くシロヤシオはつぼみ。対面は今下りてきた蛭ヶ岳。
昨日歩いたルートがハッキリわかる。蛭ヶ岳の最後の急坂は苦しかった。雲一つなく抜群の天気。
この辺りが不動ノ頭で展望の良い所。森林限界を超えた北アルプスと似ている?右端が塔ヶ岳。真中が丹沢山。
この辺りが最鞍部で1420m?
丹沢山まで150mの登り。
右が蛭ヶ岳、左が不動ノ頭。
丹沢山に着いた。昨年泊まったみやま山荘は通年営業だが蛭ヶ岳山荘より規模が小さい。ここの夕食は焼肉定食で評判。
一応百名山ということで丹沢山で記念写真。
左は宮ヶ瀬、右は堂平。みやま山荘のポッカは堂平から2時間半で登ってくるという。一般人は塩水橋に車を置いて登ると丹沢山まで3時間半で来られる。この道が丹沢山の最短ルートのようだ。
丹沢山から100m程下るとシロヤシオが始まる。
シロヤシオのトンネルの中を歩く感じ。花付きの良い木が多い!
大礼ノ頭。本間ノ頭の登り返しはきつかったが、大礼ノ頭、塩山木ノ頭の登り返しはきつく感じなかった。
ミツバツツジも色が鮮やか!
円山木(えんざんぎ)ノ頭。丹沢山から宮ヶ瀬まで11kmと長い。
本間ノ頭辺りも見事なシロヤシオが群生している。シロヤシオの並木が約2時間続いた。檜洞丸より遥かに木の本数が多く、花付きの良い木が揃っていた。
本間ノ頭に到着。ここで昼食。ここからヒルを恐れてノンストップで宮ヶ瀬まで下りることにする。朝一番のバスで登ってきた3人の若者たちとすれ違う。今日中に大倉に下りるという。皆健脚!
ここから宮ヶ瀬まで林道のような平行道が長々と続く。シロヤシオは殆ど見られなくなる。
石の道もある。
こんな所も!
右の巻道は「道幅狭し、注意」と書いてあったので左の高畑山に向かう。
高畑山山頂。
ヒル対策のゲート?この辺りがヒルの多発地帯のようだ?
宮ヶ瀬湖が見えてきた。
登山届の箱。ヒル殺虫スプレー。太腿まで調べたが二人ともヒルに襲われていなかった。思った程恐れることはないようだ。
車道が出てきた。ここが丹沢三峰の登山口。
三叉路のバス停。10分も待たずに一時間一本のバスに乗れてラッキーだった。
かなり厳しい登山だったが、元気な内に登りたい山の第三弾がどうにか達成できて満足…。でも雲取より楽だったかな?
二日間とも天気が最高で、シロヤシオも十分見られて絶好の時期に歩いてきたと思う。丹沢主稜、丹沢三峰を歩き、丹沢は何処を歩いてもよい山だと改めて感じることができた。景観が実にいいし、これからも是非登りたいね!
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