Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

悪いものが、来ませんように

2019-03-06 19:03:03 | 読書
(内容)
助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。そして育児中の奈津子も、母や夫、社会となじめず、紗英を心の支えにしていた。そんな2人の関係が恐ろしい事件を呼ぶ。紗英の夫が他殺死体として発見されたのだ。「犯人」は逮捕されるが、それをきっかけに2人の運命は大きく変わっていく。最後まで読んだらもう一度読み返したくなる傑作心理サスペンス!


芦沢央作品は本屋大賞にノミネートされた「火のないところに煙は」に次いで2作品目となる。

「火のないところに…」がホラー小説だったのに対し、本作はイヤミスである。

描写や設定がなんとなく湊かなえを思い起こさせられる。

インタピユー調で進む形式になっている。

こういうパターンもあんまり好きではない。

終盤にどんでん返し的展開が待っていて、驚かされた。

でも、そのどんでん返しで色々は伏線回収が出来た。

なかなか良く練られた構成だと思う。

嫌いな作品ではないが、個人的にはあんまり合わなかった。



★★★☆☆

リバース

2019-03-04 21:19:17 | 読書
(内容)
医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。非の打ち所のない雨宮家で家政婦として働く幸子は、彼らを取り巻く人間に降りかかる呪われた運命に疑念を抱く。そして、ある「真相」にたどり着いた幸子は、留守番電話に悲痛なメッセージを残すが……。最恐のストーカー・リカ誕生までの、血塗られたグロテスクな物語。


リカシリーズの第3弾。

前作でリカは死んだ筈なのに続編?と思って読み始めたら、殺人鬼リカ誕生の物語だった。

雨宮家で家政婦として働く幸子が神父に宛てた手紙がずっと好き続く。

この作品のように手紙だけで物語が続く小説をたまに読むことがあるが、なんとなく単調で疲れるのであんまり好きではない。

殺人鬼リカの生い立ちのことがジワリジワリとわかる感じは不気味で気持ち悪いし、やっぱり怖い。

でも、最初に読んだ「リカ」のインパクトに比べれば大したことはない。

「リカ」シリーズの新作が最近出たらしい。

どう繋がっているのかはわからないが、いずれ読んでみたいと思う。



★★★☆☆

武士道ジェネレーション

2019-03-01 20:47:41 | 読書
(内容)
あれから六年、大学を卒業した早苗は結婚。就職が決まらぬ香織は、道場での指導の日々を送っていたが、玄明先生が倒れ、道場に後継者問題が…。香織と早苗それぞれの方法で道場を守ろうと奮闘する姿を描く「武士道」サーガ第四弾。はたして、この勝負、如何にー。番外編の「美酒道コンペティション」と書店員座談会も特別収録。


昨年の夏から読み始めた「武士道」シリーズもラスト。

少し時間が掛かってしまったのは読みたい本が多過ぎるせいである。

早苗と香織のその後が描かれている。

早苗は冒頭で結婚してしまい二人のライバル関係には終止符が打たれてしまう。

その後道場の後継者問題やアメリカからの訪問者など色々あるが、なんとなく予想通りに展開が進むのは少し残念かな?

それと、早苗とジェフがお互いの歴史観を語る辺りは本当に必要なのか?と思ってしまった。

それでも、道場に通う中学生の悠太のくだりなどは思わすホロリとさせられる。

今までの「武士道」シリーズよりはやや落ちるかな?

これで「武士道」シリーズはラストかな?

やっぱり彼女たちのその後は気になる。



★★★★☆