Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

彼方の友へ

2019-02-19 19:33:21 | 読書
(内容)
平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在へ。雑誌の附録に秘められた想いとはー。


初読みの作家。

直木賞ノミネート作品でもある。

会社の読友から勧められたので手にとってみた。

装丁からコメディー風の青春小説だと思っていたが、全く異なっていた。

時代背景は戦中、戦後である。

主人公ハツと少女雑誌の編集、執筆に携わった人たちの繋がりを表した作品。

エンタメ的なお仕事本でもあり、青春小説や恋愛小説でもあり、戦争小説でもある。

そのように様々な側面を持った小説だが、混乱することはなくスラスラと読むことが出来てなかなか面白い。

途中、結膜炎になって読書欲を削がれたが、それでも読みたくなるような作品だった。

他の作品も読んでみたいと思う。



★★★★☆