これって児童向けだったの?
どうりで分厚い割に早く読めると思った。。。
ま、いっか。
オモロイもんはオモロイ!
てなわけで30代でも楽しめる、ダークファンタジーです。
主人公の小中学生達が、得体のしれない 『何か』 と立ち向かう姿は、読んでるうちにどんどん応援したくなります。
これ同世代の子供たちが読んだら、応援じゃなくてすんごいドキドキするんだろうなぁ。
うらやましい。
さすがにあんまり恐怖は感じなかったなぁ。
あ、でも 『上』 の中扉(って言うのか?)の絵が、1部と2部で同じに見えて実は影が近づいてるって気付いた時は、ちょっとぞっとしましたな。ひひ
以下、ネタバレあり!!!
やはりホラーというのは、正体が分からないのが一番怖いんですかな。
もののべ様が礼美って分かってからは、もうあんまり怖くなくなったよ。
たそがれの国での対決も、ゴンちゃんの活躍の所為か、むしろのんびりというか微笑ましかった。
結局礼美は恐ろしい怨霊なんかじゃなくて、寂しいただの女の子だったんだね。
そのマイナスの心を、たそがれの国のあのニョロニョロしたやつに捕まって、増幅されて、利用されてたのかな。
ということは、子供たちは彼女をやっつけたというより、解放してあげたって事だよね
だから彼女も最後に 『ありがとう』 って言ったんだと思うし。
それよりも現実の世界での子供たちの方が、ずっと大変だったよねぇ。
超常的な事は信じてくれない大人を相手に、自分たちだけで立ち向かわなくてはいけないんだから。
子供ってただ守られているだけの立場のようでいて、実は何かと本気で対決しようとすると、結構不利な立場にあるのね。
まぁそんな中でも彼らはまだラッキーつうか。
ハジメの父ちゃんがイカしてたもんなー。
フツーあの場面で 『よし分かった』 って、認められないと思うよ。
秀平のお母ちゃんとかイラつくけど、あっちの反応のがフツーだろうなぁ。
とにかく秀平君が生きててくれて、ホントに良かったっす。ほっ
おふみちゃんも、しっかりしすぎてるけどなんか可愛くて良かった。
ところで、ヨ。
あのあとがき、イカすじゃないか。このこのぅ~ うししし
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封じられた街<上> (ポプラ文庫ピュアフル) |
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