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三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

有言実行くらぶ  < 山下 貴光>

2012-09-16 10:39:51 | 
有言実行くらぶ (文芸社文庫 や 1-1)
山下 貴光
文芸社

 

 『屋上ミサイル』 が熱い(らしい)山下貴光さんです。

 

 相変わらず読後感爽やかです。

 

 設定もキャラも面白かったけどイマイチ乗り切れなかったのは、体調の所為?のみすぎ?(知るか)

 

 屋上ミサイルほどの勢いと熱さはないですが、こちらも立派に青春モノです。

 

 

 

 

 以下、ネタバレありかも!!

 

 

 

 

 

 

 有言実行クラブ、もっと色々活動してるのかと思いきや。。。

 イヌとネコが実行した事は1つだけだし、それの引き継ぎもうやむやっていうか。。。

 本のタイトルになってるから、もっとクラブの事書いてあると思っちゃったんだよねぇ。

 ちょっと残念。

 

 もうちょい勢い的なものを期待していた(勝手に)ので、拍子抜けではありましたな。 


贖罪 <湊 かなえ>

2012-09-07 15:49:20 | 
贖罪 (双葉文庫)
クリエーター情報なし
双葉社

 

 

 

 このお方は、独白形式が好きですなぁ。

 そうじゃないのを読んだことないような気が…てか、そんな読んでないけど。

 

 

 私は 『告白』 はそんなにビビっと来なかったんですが、こっちの方が衝撃的なんじゃないかなぁ。

 独白形式にごまかされちゃうけど、実は結構伏線はってあるんだなぁ。

 って今頃気付くのは、読み込みが浅いのか。

 すげーなー、湊かなえ。

 だてに売れてないなー。

 

 そしてこれはドラマ化もされているようで。

 麻子さん@キョンキョンって若すぎる気がしないでもないけど、キョンキョンの演技はなかなかステキなので、見てみたい。

 ツタヤにあるかなー。

 

 

 

 みんなちょっとずつどこかしらオカシくて。

 ものすごく主観が強いっていうか。

 独白だから余計に。

 それがなんか気持ち悪くてイイなぁ。

 告白も、もっかい読みたくなったかも。


オール <山田 悠介>

2012-09-05 11:27:31 | 
オール (角川文庫)
山田 悠介
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 

 山田氏の作品は引きが強く(設定が超オモロそう)、読みたいと思うものはたくさんあるんだけれど、どうしても文章に馴染めなくて、あんまり手を出さない。

 の割に何冊も読んでるし、その度に 「うーん」 となってるんですがね。

 

 でもこれは、いつもの暗かったり殺伐とした設定じゃないので。

 もしかしたら山田氏の文章がハマるんじゃないか?!と。

 

 結果は 『惜しい!!』(偉そうだな)です。

 いつもほど気にならなかったけど、やっぱり…うーん…

 

 思うに、こんだけ本出しててこんだけ文章変わらんって事は、読みたきゃ読み方を変えろって事かもね。

 きっと脚本のように読めば(脚本読んだ事ないけど)イイんじゃないだろうか。

 好きな俳優さんとかを当てて。

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはり設定はオモロイ。

 ちょっと飛びすぎの感はあるけど、展開も良い。

 コレ、明るめでイイね。

 

 

 長崎さん(だっけ?)が辞めちゃうくだりとか、寂しかった。

 入り込みきれないので、泣かなかったけど…

 なんでも屋花田の人たちは、みんなイイヒトだー

 

 

 


フィッシュストーリー <伊坂 幸太郎>

2012-09-01 09:14:58 | 
フィッシュストーリー (新潮文庫)
伊坂 幸太郎
新潮社

 

 

 DVDを借りたので、再読。

 なんと、全然違うのねん。

 映画の方がだいぶ大層になってましたな、ぷぷ。

 あっちはあっちで良かったですけどね。

 森山未来君のアクションは美しかった。

 やはりダンスで鍛えている人は、しなやかなんでしょうか。

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 4つの短編集なのですな。

 動物園のエンジンは、なんだかとても村上春樹っぽかった。

 とか言うと、両方のファンに怒られるんでしょうか。

 

 泥棒の黒澤氏が2編に渡って活躍されております。

 やはり彼は紳士ですな。

 でもドロボウされたくないけど。

 

 伊坂さんは野球好きなんでしょうか。

 あるキングも野球の話だったし。

 野球に詳しくない私は分かりませんが、もしかして大西、今村ってのも選手の名前なの?

 

 

 で、フィッシュストーリー。

 映画では地球に落ちてくる隕石を爆破するっていう、まさに分かりやすく世界を救うって感じだったんですが。

 こっちは地味。

 ネットワークテロ(だっけ?)をさらりと片づけてしまったようです。

 シージャックじゃなくてハイジャックだし。

 とまぁ色々違うんだけど、どちらも楽しかった。

 

 

 


フリーター、家を買う。 <有川 浩>

2012-08-26 10:20:12 | 
フリーター、家を買う。 (幻冬舎文庫)
有川 浩
幻冬舎

 

 

 

 買う本に迷った時、有川さんなら楽しませてくれるはず、という期待を裏切らないと思う。

 まぁジャンル選ばないと、嗜好とか気分に合わない時はあるけど。

 

 

 さてさて、フリーター~ですよ。

 これは先にドラマ見ちゃってたんで、どうかなーと思ったんですが。

 ドラマはドラマ、本は本として楽しめましたよ。

 登場人物、だいぶイメージ違うなー(笑)

 

 

 

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはりドラマより本の方が、お母さんの病状は深刻でしたな。

 お父さんのダメっぷりも、亜矢子さんの怖さも。

 

 就活の話とか、誠治が社員になってからの仕事の進め方とかがオモロかった。

 いつもは文章が少しひっかかる(どうもリズムが合わないのかなぁ…)けど、それもあんまり感じなかったし。

 

 と思ってたら、番外編ではやっぱり…

 思うに、ラブコメの女王って言われてる割に、恋愛モノに向いてないんじゃ…

 いや、シチュエーションとかはめっちゃハマるんですよ。

 超ニヤニヤしちゃうし。

 でも文章がなー。

 なんか色気がないっつうか。。。(偉そうな)

 

 

 

 いずれにせよ、誠治クン、誠一さんの成長が微笑ましく楽しい物語でした。

 


悪の経典 上・下 <貴志祐介>

2012-08-21 14:16:27 | 
悪の教典 上
クリエーター情報なし
文藝春秋
悪の教典 下
クリエーター情報なし
文藝春秋

 

 

 

 たっぷり上下2冊で読みごたえ抜群、悪の経典でございます。

 でも以外に軽かった。

 もっとエグくてもっとえげつなくて怖くて気持ち悪くてガツンと来るかと思ったけど。

 やっぱハスミンが軽いからかな。

 

 

 個人的に 『アクノキョウテン』 は本当に蛇足だったと思う。

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ハスミンが次々に何の躊躇もなく人を殺すのは、快楽殺人ではなくて、たんに共感性が欠如しているからなんだよね。

 だからハスミンの世界観も、別にキ●ガイってわけじゃなく。

 だからもう、ただひたすら淡々と過ぎていくわけですよ。

 その辺が、結局浅く感じちゃうっていうか。

 恐怖がそんなにないんだよねぇ、読んでて。

 

 それにしても頭の良さを誇るなら、あのクラス全殺しが雑い事に、何故気付かない。

 

 

 

 

 

 

 

 


あるキング <伊坂 幸太郎>

2012-08-17 12:54:56 | 
あるキング (徳間文庫 い 63-1)
伊坂 幸太郎
徳間書店

 

 歩く話かと思ってました。

 違った。

 

 

 

 なんなんだろうね、これは。

 読んでる間はさして不思議な話とも思ってなかったけど、こうやって書こうと思うと何を書いてイイやら全く…

 とりあえずマクベスを読みたくなりましたよ。

 

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 王ってのは幸せにはなれない運命って事なのかね。

 王求の人生、なんだかなー ですよ。

 でも本人は納得してるのかな。

 試合中に人生が終わって。

 野球、楽しかったのかな。

 だとイイな。

 


朽ちていった命

2012-08-14 10:41:18 | 
朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

 

 

 またすさまじい物を読んでしまった。。。。

 

 ドキュメンタリです。

 実話です。

 ホントにあった事なんですよ、これが。うぅ

 

 1999年に起こった、東海村臨界事故で被曝され、83日後に亡くなられた方の様子をつづった本です。

 もうなんだか辛いっていうか酷いっていうか。

 1999年の事だから記憶にはあるけど、ニュースの向こうで、自分たちの日常の向こうで、こんな事になっていたなんて。

 

 染色体が破壊されるっていう事は体の組織の設計図がなくなるって事で。

 それは新陳代謝がなくなるって事で。

 新陳代謝されないって事が、どんな結果を招くのか。

 考えれば当然なんですが、本当に恐ろしい。

 普段気付かないけど、皮膚も粘膜も体全て、常に新しいモノに変わっていってるんですね。

 

 何より恐ろしかったのは、被曝された方の症状やなんかではなくて。

 こんな危険な放射能とか放射線が出てくるものを扱うのに、あんな風にバケツで、むき出しの体で扱ってたって事だと思う。

 

 そういう組織だったって事だよね、JOCが。

 そして多分そういう事には、中に居ると気付けないんだ、なかなか。

 

 今もきっと、危険だっていう事を知らずに、あるいは悪いことだと知らずに、それをやってしまってる人達がいる。

 もしかしたら私も。

 

 

 しかしこういうのを読むと、脱原発っていうのも分からんでもないなぁ。

 でもクーラーない生活とか、困るしなぁ…

 


絶望センチメンタル <朽葉屋 周太郎>

2012-08-08 18:51:33 | 
絶望センチメンタル (メディアワークス文庫)
朽葉屋 周太郎
アスキーメディアワークス

 

 

 

 なんだ、なんなんだこれは。

 

 軽いタッチに騙されてたけど、かなり暗いのか。

 センチメンタルというか、絶望じゃないのか。

 

 作者があとがきで 「良いアンバランスなものが書けた」 というような事を言ってましたが、ホントにすごくアンバランスだったと思う。

 

 なんだかある種の衝撃を受けましたですよ。

 

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 小学生と女子高生のロードムービーものって感じです。

 しかも二人とも、どこかしら変で。

 

 私の好きなシチュエーションです。むふふ

 

 で、非常に軽いタッチ。

 さすがメディアワークス文庫。

 最初、文体というかリズムに慣れない感じでしたが、まぁそんなイヤ~ンな程ではなかったです。

 でも 『ラノベだな~』 って感じ。(別にラノベを否定しているわけではないス)

 

 なので、そんな感じで軽く読んでたわけですよ。

 エンタメ系 サクサク読んで 楽しいぜ みたいな。(お、期せずして七五調)

 

 

 

 したらば、なんだい!!

 あのラストは何なんだい!!!

 

 

 彼女は本当に死んでしまったのかい?

 私が軽~くすっとばしてたから気付かなかっただけで、死の兆候はあったのかい?

 

 まるで足場が突然消え去ったような、そんな感じを頂戴しました。

 

 なんか不思議。

 『えーっ?!』 でもないし 『なんじゃそりゃ』 でもないし、虚しくも哀しくもなく、後味悪くもなく。

 こんな読後感初めてかも?


TIME HACKS!

2012-08-07 09:19:55 | 
TIME HACKS!
クリエーター情報なし
東洋経済新報社

 

 とうとうお高いビジネス本(でも文庫本)を定価新品で買ってしまった。。。

 まぁなんつーか、あまりに仕事が片付かなくて時間が全く足りなくて、なんかエエやり方があるんじゃないかっていうか私イケてないのか、と。

 こりゃいっちょ、お金かけてでもイイんじゃないか、と。(でも文庫本)

 

 で本気読み。

 このテの本全般に言える事でしょうが、全部が全部自分でもやろうと思うわけではありません。

 それは違うなー、っていうのもあるし。

 でもヒントはたくさんあったような気がしました。

 何より筆者の小山さんが、偉そうじゃないのが良かった。

 

 とりあえず付箋貼るのは実践。

 でもあっという間に付箋だらけになっちゃった。。。。

 

 そしてスマホがほしくなりました。

 前からほしかったけど、早くほしくなった。

 

 私がTIME HACK できる日は来るのか?!