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三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

第三の嘘 <アゴタ・クリストフ>

2011-08-17 15:23:51 | 

 うーん、なんか悲しい話になっちゃいましたなぁ。

 しかし、もしもこの物語自体が 『第3の嘘』 なんだとすると、いったい現実はどれなの?みたいな。

 そういうオモシロさはありますけどね。

 

 作者のアゴタ・クリストフ氏、つい最近(2011/7/27)亡くなられたのですね。

 全く知らなかった。。。

 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 以下、ネタバレ大あり!!!

 

 

 

 

 

 相変わらず淡々と軽やかに暗いです。

 『二人の証拠』 のラストで衝撃を受けた、実は双子は存在しないのか?!

 という大きな謎を引きずったまま読み始めるわけですが。

 双子は居たよ。

 良かった。

 彼らが存在しないなんて、悲しいもの。

 

 でもでもーーー。

 実在した双子は 『悪童日記』 の双子とは全くの別物なのですよ。

 というか 『悪童日記』 自体が作り話だったっていう。

 そして双子の本当の現実は、なんだか悲しいのですよー。

 あまりにありふれた不幸で。

 というと不謹慎かしら。

 

 戦争が激化しそうな中で、父親の浮気に憤った母親が発砲して父親は死亡。

 流れ弾が当たった双子の片方は体が不自由になり、家族とも離れ離れに。

 母親のもとに残った双子のもう片方は、自分に愛情を注がない母親と、満たされないままの生活。

 

 せっかく再開したのに、分かりあえないまま再びの別れ。

 悲しいなぁ。

 

 どこかで 『悪童日記』 の頃の二人が、生きて成長していてほしいなと思います。

 

 

 

 

 

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)
アゴタ・クリストフ
早川書房

 

 


ふたりの証拠 <アゴタ・クリストフ>

2011-08-04 17:57:56 | 

 えぇぇぇぇぇぇぇ?????なになになになに、どういうこと?

 どうなってんの????

 

 っていうのが、読了直後のアタマの中です。むふふ

 

 

 『悪童日記』 の続編です。

 簡素で簡潔で、一切の感情的表記を除いた文体は健在。

 でも登場人物たちに名前が付いているし、前作に比べると作品や人物に、よりリアリティ?重み?温度?が感じられます。

 

 そしてみんな病み傷つき、これでもかっていうくらい罪深い。

 近親相姦、同性愛、殺人、アル中、自殺・・・・・・・

 

 

 決して愉快な話じゃないし、暗いし病的なのに、淡々としていて暗さに引きずられないし。

 読んでいくうちに、罪深い登場人物たちに愛情すら感じる。

 ホントに不思議な話、不思議な作家さんです。

 

 

 さぁさぁ、あの衝撃のラストは、続きが気になって気になって仕方がない!

 一体どういう事なのか、それを知りに第3部に即突入ですよ!!

 

 

 

 

 

 

 

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)
クリエーター情報なし
早川書房

 


チベットを馬で行く <渡辺 一枝>

2011-08-02 10:12:19 | 

 椎名誠さんの奥さんであるところの渡辺一枝さんが、標高5000メートルのチベットを4000キロ、馬で旅したチベット紀行です。

 

 申し訳ないのですが、渡辺一枝さんも知らなかったし、チベットにも特段興味があるわけでもなかったのですが。

 友人が貸してくれたので。

 結構分厚いしどうかなー、と思ってたのですが、どんどん引き込まれて楽しく読むことができました。

 

 小説とかとは違うので、もちろんスピード感はないのですが、かといって進まないという感じでもなく。

 思うに一枝さんが旅したテンポに近いリズムで読むことができる本なのかなぁ、と。

 

 チベットを愛してやまない一枝さんの目を通して描かれるその場所や人たちは、とても優しく温かく、魅力たっぷりです。

 少なくとも私は、この本を開いている間、とても優しい気持ちでした。

 

 もちろん危ない目やしんどい思いも何度もされたんでしょうし、その事も書いてあるんですが、それよりやっぱり一枝さんのわくわくした感じとか瑞々しい感受性なんかの方が、ずっと印象的でした。

 このチベット旅行の時、一枝さんは確か50歳以上だと思うんですが、そりゃーもう若い娘さんのようなのですよ。

 色んな事に、喜んだり怒ったり悲しんだり楽しんだり、ホントに瑞々しい。

 

 また旅の仲間の人たちが、とても魅力的。

 優しくて温かくて、そりゃー時には失敗もするし腹立つ事もあるしお説教もするけど、なにより違う文化圏の人どうしなのに隔たりをあまり感じません。

 お互いに思いやってる感じが、なんとも微笑ましい。

 

 そして、お馬ちゃん達がまた可愛い!

 おいしいごはんにありついた時の 『いいお顔』 、私も見たい!

 何度も逃げられたり振り落とされたりもしてるのですが、これも一枝さんの愛情が伝わってくるからなんでしょうか。

 最後のお別れは、こっちまで寂しくなりましたよ。

 

 

 チベットがどうこうというよりも、文化、生活の異なる人との交わり、そして道中の仲間(馬も含めてね)との交流、それがとても心にしみる1冊だと思いました。

 

 

 そうそう表紙の味のある絵は、半年近くを共にした仲間の絵だったんですね。

 最後にみんなでテントにサインをして。

 字の書けない彼(名前忘れちゃった)は代筆してもらったんだけど、どうしても自分で何か書きたくて。

 そうして描いた絵。

 それを知ってこの絵を見ると、とても愛おしいです。

 

 

チベットを馬で行く (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

 


岸和田のカオルちゃん<中場 利一>

2011-07-11 10:33:19 | 

 いやぁ~、めっちゃオモロイ!!

 読んでる間中ニヤニヤしっ放しで、いつ怪しい人として通報されてもおかしくないほどでしたよ。

 

 

 岸和田少年愚連隊のシリーズ第4段らしいのですが。

 真っ先にコレ読んじゃったけど、全く支障なし!!

 バッチリついていけます。

 

 岸和田最強、否、世界最強の男、カオルちゃん。

 機動隊からやくざまで、気に入らない奴は問答無用でぶん殴る・・・だけでは収まらない。

 商店街の真ん中には 『カオルライン』 なる黄色い線があって、カオルちゃんはいつもそこを 『ァア~~、ペッ』 て、痰吐きながら歩く。

 カオルちゃんの前を横切れば、おじいちゃんでも容赦なくぶん殴られる。

 

 とにかく無茶苦茶です。

 何から何まで。

 

 でもなんでかなぁ~、読むほどにカオルちゃんがこう愛おしいというか・・・・

 いや、愛おしいというのとはちょっと違うかなぁ。

 『憎めない』 てのが一番近いか。。。

 絶対 『エエヤツ』 ではないし、どっちかつうと酷いのに。

 

 ところで関西近辺に馴染みのない人にとって、岸和田ってどんなイメージなんでしょう。

 やっぱだんじりなのかな。

 私にとって岸和田は、ガラ悪い、怖い下町、でも何かエネルギッシュでオモロそう、てイメージっす。

 で、この本が割と私のイメージのまんまで。

 すんごいガラ悪いし、やってる事はえげつないのに、すんごい楽しそう。

 それはきっと、岸和田の人が、中場利一さんが、岸和田を愛してるからなんでしょうな。

 

 

 カオルちゃんもこの本も、バイオレンス満開なのになぜか愛しくてオカシイ。

 この上なくやんちゃで暴力的、でも笑いと、多分愛がいっぱい。

 素敵な1冊でした。

 

 

 あ、暴力描写がたんまり出てくるので、そういうの無理な人は止めた方がエエですよ。

 

 

 

 

 

岸和田のカオルちゃん (集英社文庫)
中場 利一
集英社

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣 <長谷部 誠>

2011-06-29 16:03:53 | 

 うーん、帯がないと全然違うデザインの、違う本に見える。。。

 改めて最近の本は帯込みのデザインなのですなぁ。

 

 とまぁそんな事はどうでも良いですな。

 

 サッカーの日本代表キャプテンをつとめられ、現在ドイツのヴォルフスブルグで活躍される、長谷部誠氏が書いた本ですって。 

 

 ……えー、大変申し訳ないのですが、ワタクシ、サッカーに全く興味がなく。

 この前のワールドカップの時も、友達に 『非国民』 と罵られながらも、1試合も観てません。

 スイマセン。

 なので帯の顔を見てもピンとこないし、名前は知ってるけど…程度でした。

 スイマセン。

 

 じゃーなんでこの本を手に取ったのかっていうと、単純に社内回覧で回ってきたから。

 ちらっと見てみて、あーちょっと読みたいかも、と思ったので読んでみました。(←偉そう)

 

 これって、自己啓発本の類に入るんですな。

 自己啓発本、好きじゃないのにー。

 

 でもでも、この本はちっともそんな感じしなかったです。

 

 読んで感じたのは、長谷部氏ってのはとても真面目で誠実な人だなぁという事。

 文章からそれが伝わってきます。

 もちろん、今の真面目で実直でそれでいて柔軟で…っていうトコに行きつくまでには、色々あったんだろうけど。(本人も書いてたしね)

 そういう時期があった事も含めて、今は 『自分の在りようはこうなんだ』 っていう芯が、すごく安定して 『どん』 とあるって感じがしました。

 ステキでございます。

 

 自分の職業であるサッカーに、とても真摯に向き合っていて、それはとてもストイック?禁欲的?とも言えそうなぐらいで。

 さすが一流の人はちゃうなー。

 

 私はアスリートじゃないので、平日から酒も飲むし更にはよく飲みすぎるし、体のメンテは怠るしいつも割とどこかしら調子悪いし、その調子悪いまま仕事に臨んだりしてますけど。

 別にそのせいで、自分の仕事の質が落ちてるとは思ってなかったんですが。

 でももうちょっと、メンテのしようはあるのかもなー、と思ったりしました。

 忙しくて時間に追われて残業もいっぱいしてるけど、もしかしたらそれもコントロールできるのか?!(いや物理的に無理が…)

 とか思ったりして。

 

 

 いずれにせよ、長谷部氏の真摯さ、実直さ、誠実さ、柔らかな真面目さが、存分に伝わってくる素敵な1冊でございますよ。

 

 

 

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣
クリエーター情報なし
幻冬舎

八日目の蝉 <角田 光代>

2011-06-23 11:14:36 | 

 映画にもなったし、話題作ですな。

 特に食指も動いておらず、まったく読む気もなかったのですが、会社のおっちゃんが強引に貸してくれたので、これも何かの縁かと。

 

 思ったより、ドラマチックじゃなかった。

 それがよりリアルなんだろうな。

 当事者にとっては、こんなトーンかも。

 

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 誘拐&逃亡の前半と、誘拐された少女が高校生になった現在の後半の、二部構成なのですね。

 てっきり、大人になるまでずーっとキワコと一緒で、大人になってからお母さんが実は自分を誘拐した犯人だったって知る、てパターンだと思ってたよ。

 あんなに早くに捕まっちゃうとは。

 

 ホントの親がすごいだらしない事で、何も知らずにキワコとずっと居た方が幸せだったのでは?

 と思わせられる。

 けど、不安で不安定な逃亡の上に成り立ってた生活だから、やっぱり上手くはいかなかったかもね。

 

 あんまり掘り下げて考えちゃうと凹みそうな暗いテーマなので、今回はこの辺で。

 

 

 

 

 

 

 

八日目の蝉 (中公文庫)
角田 光代
中央公論新社

新世界より <貴志 祐介>

2011-06-14 13:58:58 | 

 すっっっごい、オモシロかったっっ!!

 やっぱ貴志祐介サイコー!天才!!ブラボー!!!

 一気に読ませる、エンターテイメント全開な一作です。

 

 どーでもイイですが、私の友人二人がこの 『新世界』 を、あの例の大阪の串カツ二度付けお断り的な 『新世界』 かと思ったとのたまったのですが。

 ちがーう!

 そんな下町お気楽おいでやすぅ、な物語じゃないやい!

 まったくコレだから、関西人は…ブツブツ

 

 

 さて物語は千年後の世界、呪力(超能力?X-MEN的?)、変な生き物、変な食べ物、変な人たち…。

 設定は突拍子もない(だってSFだもんね)けど、読ませる力、スゴイぞ。

 グイグイですよ。

 やはり、こういう力ある文章に出会えると、楽しみもひとしおですな。

 どんどんどこまでも、連れて行って!!って感じ。

 残業続きでへとへとだったのに、読みたくて読みたくて、寝る間も惜しんで(っても12時過ぎには寝てましたが)読みました。

 楽しかったぁ。。。 

 

 全体の設定は 『クリムゾン~』 を思い出しました。

 そして気持ち悪い生き物たちの気持ち悪い描写、触手うにょうにょは 『天使の囀り』 を。

 触手が好きなんだねぇ、貴志さん・・・

 

 グロ描写がダメな人は、読まないほうがいいかも。

 

 

 以下、ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あまりにもゴリゴリ読みすぎて、悲しいシーンとかを上滑りさせてしまいました。

 『青の炎』 を考えれば、もっと泣いちゃってもおかしくなかったのになぁ。。。

 スピード感と筆力を感じることに浸ってしまってたのかしら。

 

 とはいえ、もちろんストーリーも面白いのですよ。

 展開もめまぐるしいもんなぁ。

 この話ってば、5巻ぐらいあっても良かったのかも。

 

 

 瞬、ホントに死んじゃうとは。。。

 最後の最後まで、早季のチカラ(呪力だけじゃなくて)で何とかなるんじゃないかと思ったんですが、そこまでご都合主義ではなかった。。。

 麗子がひっそりと抜け、瞬が抜け、真理亜と守が抜け、本当に櫛の歯が欠けるようにいなくなっていったね。

 ああいう教育の中での班だから、私たちが思うよりずっと、早季の班への思い入れは強かったんだろうな。

 

 悪鬼の正体がわかった時の早季の行動は、ちょっと驚愕。

 異類とは言え、言葉を交わし行動を共にしてきた生き物を、はっきり死ぬと分かっている作戦に使うとは。

 あれが上に立つ者に必要な『清濁併せのむ』 って事なのかしらん。

 空恐ろしい。

 

 ところで、バケネズミがもとは呪力を持たない人間だったって分かって、愧死機構は働かないんでしょうか。

 なんて野暮な事は言ってはいけない。

 「人を殺した」 と思えないほど、今やバケネズミと人間とは、かけ離れているという事ですよ。

 

 

 

 

 

 

新世界より(上) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
新世界より(中) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社
新世界より(下) (講談社文庫)
クリエーター情報なし
講談社

 

 

 


下妻物語 <嶽本野ばら>

2011-06-07 16:39:32 | 

  何度目だ、の下妻物語再読です。

 

 楽しくて可愛くてお気軽で元気でおバカで愛おしい話が読みたい時には、コレでやんす。

 今回は、重い本の挟間にサラッと読みたくて。

 こう書いててふと思ったけど、下妻物語って野ばらちゃんの本の中でも特異なのかしらん。

 大体どうやったって暗め重めになるもんね。

 乙女道を貫くことの、生き難さよ。

 

 しかしまぁ、乙女のカリスマを名乗り(本人が自ら名乗ってんのか知らんが)、乙女道を説くなら、クスリは……と、古い話を持ち出すのは野暮ってもんですかな。

 

 それはさておき。

 

 やっぱ好きだなー。

 一番好きなセリフはモモコの 「100回くらい死ね」 です。

 

 牛久大仏の決闘シーン、映画とはちょっと違うのね。

 映画ではモオコがブチギレたような感じだったけど、本では結構冷静。

 あのシーンは、私的にはミコさん@矢沢心さんの超情けない姿が、最高の演技だと思ってて結構好きです。

 

 あとBABYの社長の磯部さんも、もちろん映画みたいな変なキャラ(岡田君サイコー)じゃなくて。

 あとあと、映画の冒頭のモモコ原チャ事故もないし。

 当たり前ながら、色々映画と原作は違うんですが。

 どちらも楽しい。

 ちょっとテンション高いけどね。

 原作のテンションを、イイ感じで映画にできてると思います。

 って、あれ?映画の話になっちゃってる?

 しかも偉そう。

 

 とにかくモモコの愛くるしさ(脳内イメージ@深キョン)と、イチゴの可笑しさと、二人の可愛いくて熱い友情がハッピーなお話です。

 

 

 

 

 

 

 

下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)
嶽本野ばら
小学館

 

 

 


ワーキングガール・ウォーズ<柴田 よしき>

2011-06-01 11:53:05 | 

 読後感爽やかな、ちょっと元気出るような本でした。

 OL話って、「ケッ」 て思うか全く共感できないか、なんかイヤ~ンな気持ちになる(世の中のOLってこんなんなんか?っていう)事が多いのであまり手を出さないのですが。

 まぁ・・・今回は何故か・・・呼ばれたのかしらね。ふふ

 

 主人公の翔子が、最初はヤなやつなんだよねー。

 そりゃアンタ嫌われるわ、っていう。

 でも読んでるうちに、ヤなだけの女じゃないって事が分かってきて。

  マニキュア事件とか、ちょっとしたミステリテイストも盛り込まれてたりして。

 最後は気持ちよくかっ飛ばしてくれて。

 ステキなお話でした。

 

 一番好きなシーンは、ペリカンを巡って女二人が取っ組み合いのケンカするとこ。

 めっちゃオモロイがな。

 翔子さん、疲れ果ててたんやねぇ。。。

 

 それにしても、その年収(都心?にマンション買えちゃうぐらい)は羨ましすぎるぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ワーキングガール・ウォーズ (新潮文庫)
柴田 よしき
新潮社

 

 

 


ストロベリーナイト<誉田 哲也>

2011-05-31 15:53:22 | 

 しょっぱなっからいきなりグロ描写で始まるから、てっきりグロドロミステリと思ったら、これってば刑事小説なんだね。

 なので、読後感としてはあっさりしたもんです。

 十津川警部シリーズ(あんま読んだ事ないけど) を思い出すって感じでした。

 つまり庶民的エンタメとしてのミステリっていうか。。。

 スピード感あり、涙あり笑いあり、キャラよし展開よし、がっちり楽しませてもらいました。

 

 

 以下、ネタバレとグロ表現ありかも!!

 

 

 

 

 

 

 あれですか、ストロベリーっていうのは、ぐちゃぐちゃの顔面が熟れすぎたイチゴのようだから、ってやつですか。

 はっきりそういう表記はなかったと思いますが。。。。

 なんかそういう意味でのストロベリーって、聞いたことがあるようなないような。。。

 しかし、グロテスクに腫れあがった顔面なら、イチゴよりトマトの方がより近いのではないかちらん。

 ま、可愛らしいイメージのイチゴとのギャップがイイから、ストロベリーなんでしょうな。

 トマトナイトじゃ、なんか健康で楽しそうだし。

 

 佐田さんと玲子の、当時のやり取りの部分では、不覚にも落涙。

 性犯罪の描写?表現?について、賛否両論あるようですが、私は泣きました。

 あの辺については、割と淡々と描いてあったし、そう引っかからなかったっす。

 

 にしても、ストロベリーナイトの描写は、さすがにエグかった。

 釘バットで胸と鼻をもがれるなんて、うぅ・・・イヤだ。

 

 ところで、胸と尻の肉を削いだら、やっぱ女性らしくない体になるんでしょうか。

 骨格的なものが、どうしようもなく残ると思うんだけどなぁ。。。

 なんて、野暮な事は言いっこなしだぁね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ストロベリーナイト (光文社文庫)
クリエーター情報なし
光文社