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藤田早苗「国際社会から見た日本の表現の自由とメディア」(講演)を聞いて

2018-05-11 23:28:09 | 時事発言

 [藤田早苗]

5月11日大阪市立大学で行われた公開講義を聞いた。講師は英国エセックス大学人権センターのフェロー(特別研究委員)で末日聖徒である。暫く前からこの人の活動に注目していたが、このたび直接聞いて、歯切れがよくパンチの効いた話を聞くことができた。

外国から見た日本の人権状況を分かりやすくうきあがらせてくれた。人権とは、人がすることを尊重し、不当に制限しないこと(respect)、虐待から守ること(protect)、能力を発揮できる条件を整えること(fulfil)と説明した。日本では主張することや守ることに視点が向かいがちであるが、これを聞いて私は広い、本質的な意味でとらえるべきであることに改めて気づいた。

国連は人権尊重を主要な目的の一つとしている。その一つとして、人権侵害を受けた個人が国内の終審(最高裁)判決に不服が残る場合、人権条約機関(国連)に訴え、救済を求められる制度(個人通報制度)があるという。初めて聞く話であった。日本は批准していない。

日本は人権に関して、社会も政府も遅れているし、後退気味ではないかと警告された。自民党の改憲草案についても9条だけの問題ではなく、21条(結社の項)に制限が加えられようとしていること、36条の拷問禁止に例外が設けられようとしていること、97条に緊急事態条項が追加されようとしているのも懸念されると指摘された。

テンポの速いプレゼンにメモを取る気配が周囲に聞こえ、久しぶりに感じる雰囲気だった。講師は学生たちに外国に出かけてほしい、海外のメディアも併せて見るようにと勧めていた。授業出席を兼ねるとあって一般の参加者を加えて330名が部屋を埋めた。



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4 コメント

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Unknown (教会員R)
2018-05-12 06:36:30
日本は敗戦国のため国家の独立性も弱い国(日本は常任理事国の力が発揮できない不公平な立場です)ですから、国際的な巧妙な組織犯罪組織(マクロな例では他国による日本の領土侵犯など、ミクロな例ではオレオレ詐欺の構成員を逮捕したら戦勝国の外国人だった例など)とどう戦って公平性を確保していくのか?

という課題とセットで話さないと、人権がどうのばかり言われても、運よく犯罪人を逮捕できても、逃げられて取り締まれない方向に進むかも知れないということでは、どうしようもないと思います。

イルミナリティー(戦勝国)にもっと牛耳らせても構わないのかみたいな話とも関連してくると思います。
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Unknown (Unknown)
2018-05-12 09:08:40
>Rさん

イルミナティ・・・・?あれれ?Rさんってそっち系の人ったのですか?

私のワードにそういう話題が好きな人もいますけど、誰も友達いなくて、たまに私がそっちの話題をふると熱く語ってくれます。彼と話が合うかも知れませんね。

ちなみにその人は某サイエンス・エンターティナー氏にかなり傾倒しております。

>NJさん

日本で人権問題を含め、様々な課題を解決するため国民がとれる合法かつもっとも効果的な方法は『自民党に投票しない』ことだと思います。まぁ分かっているけど、誰もしませんけれども。
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Unknown (オムナイ)
2018-05-14 06:59:41
https://hyogen-tsutaeru.jimdo.com/藤田早苗さんの活動/

講演内容を一読した限りではRさんと同じく違和感がありますが。。

ちょっと前に日本の報道の自由のランキングがものすごく低い。的な報道と関係がありそうですね。


>講師は英国エセックス大学人権センターのフェロー(特別研究委員)で末日聖徒である。

へー。モルモンでもエリート超リベラルな方もいるんだ。。
という感想でした。
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Unknown (教会員R)
2018-05-14 10:39:53
私の言うイルミナリティーは、ニューイルミナリティーのことで、世界経済を包囲する陰謀的な秘密結社の総称で、必ずしもフリーメーソンと関わっているものとは限らない。

>日本の報道の自由のランキングがものすごく低い。

日本は原発事故以降、CO2批判系と原発批判系の報道規制が頻繁にかかるようになって、以前も良くはなかったけれども、自由度のランキング落下していった感があります。

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