録音の話の続きです。
音声を記録・再生できる装置――蓄音機を発明したのは、いわずと知れたトーマス・エジソン。1877年に初号機を作り「フォノグラフ」と名付けたが、それは錫箔に音の溝を刻むものだった。
その後、ライバルに刺激されて改良を施し、蝋管に記録するようになった。
1888年12月2日、この改良されたフォノグラフで、ブラームスが自分の「ハンガリー舞曲第1番」を録音したといいます。
この時の音がYoutubeで聴けるのです → 「Brahms Plays His Hungarian Dance No.1 (Excerpt), 1889 」。
再生は2回になっていますが、1回目が蝋管から直接、再生したもので、2回目は、かつてSPレコードにダビングされたものだとか。
最初に聞こえる声の主もブラームス?
ハンガリー舞曲は、かろうじてそれらしいメロディーラインがたどれるといったところですね。もともとは連弾曲なので、彼は自分で独奏用にアレンジしたようです。
ノイズの中に音楽らしきものがぶっつけられている感じの再生音を聴いていると、なんだか笑えてしまいます。
でも、このあたりから発展してきて、今の録音技術があるかと思うと、感無量。