初めてブログなるものを…

つれづれなるままに、始めてみます。

グロテスク

2006-11-28 23:22:11 | 読書記録
昨日、私は仕事帰り、わざわざ各駅停車に乗って、更に駅のベンチで読みきって、図書館のポストに返して、帰って来ました。(期限が昨日だったもので)

電車降りて、ベンチに座って本読むって、ちょっと奇行だわって思うけれど、それがなんなのさって思わせる本です、桐野夏生著「グロテスク」

何年か前に、話題になって、図書館に予約したままお蔵入りしてしまった本で、ここ川崎市立図書館で再度予約、やっと手に取ることができました。

桐野夏生さんの本って、割と好きなんだけど、女性に厳しいよね。ここまでばらすことないじゃん、って位えぐってくるし、決して気持ちよくはありません。数ある著書の中でも、これは気分悪くなる本の上位だと思います。でも、なにか残る、なにか考える、自分の中で見ようとしていない部分を見直すとか。

読み終わって、主人公の気分になって、目つき悪くなって、悪意が満ちて、気分悪くなって、でも、*本で*そうなるなら、それも読書の醍醐味。

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4 コメント

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Unknown ( さいとう)
2006-11-29 12:40:58
桐野さんって、娘たちの学校の卒業生で、
一度講演を聴きにいったことがあります。
キワドイ人かな~と思っていたら、
わりと普通のお母さんでした。

私はこの人の本の中では、
「顔に降りかかる雨」が大好きです。
最後までハラハラしどうしでした。
ミロシリーズもだんだんきわどくなって、
最近はご無沙汰してます。
ブックオフで「魂萌え!」をゲットしたのですが、
図書館から借りている本がたまっているので、
こちらにはまだ手をつけていません。

ちなみに最近読んだ本でよかったのは
「きみがくれたぼくの星空」
(ロレンツッォ・リカルツィ)
年老いても愛するってこんな世界もあるのねと、
目からうろこでした。
あと、昨日読み終わった「押入れのちよ」(萩原浩)
短編集ですが、彼のブラックがよく効いていました。
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Unknown (りょう)
2006-11-29 22:18:53
うん、桐野さんって、すごくここまでえぐるかっていう小説を書くけど、エッセイを読むと普通のお母さんで普通のおばさんなんだよね。
 グロテスクは以前に読みました。最後はだんだん辛くなってきて、そんなに生き難いかなあ、と悲しくなってしまいました。初期の頃のミロシリーズは明るくて好きだなあ。魂萌えは、え?そういう展開しかないのかあ!?って思う。そうなのかな、50代とか60代とかって、って疑問です。
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Unknown (くらら)
2006-11-29 22:20:46
>さいとう
そうなんだ、先輩なのね。
「顔に降りかかる雨」読みました。これは、あまり厳しくなかったね。
「魂萌え!」は新聞の連載で読みました。これは、これからの私たちを考えると、かなり厳しいです。

紹介してくれた本、どちらも著者さえ知りません。読んでみよっと。紹介してくれてありがとう。
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Unknown (くらら)
2006-11-29 22:26:58
>りょう
ふ~ん、彼女のエッセイ読んだことありません。今度読んでみよう。
彼女の読者ってやっぱり女性が多いのかな?男性はここまで女性の中身を知りたくないだろうから。女性もここまで書かれたくないよと思うけど、なんか読みたくなる魅力があるなぁ。
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