初めてブログなるものを…

つれづれなるままに、始めてみます。

母が重くてたまらない

2008-12-20 09:25:31 | 読書記録
副題が「墓守娘の嘆き」とある。
墓守娘とは、母の呪縛から逃れなれない娘が行き着く先は墓守というところから
来ているらしい。

母が全てを世話している幼児期から、そのまま移行してしまうことで、母=私が
いなければ娘は何もできない、娘=鬱陶しく思うものの、世話になってきたことを
思うと逆らえない、鬱陶しいと思うことすら罪悪感を持つ、ということで
娘が成人した後も、母が支配し続けるということによる娘の閉塞感をとりあげている。

一方息子はどうか?
この本によると、母は意識的ではないかもしれないが、息子にはある時期から
依存したほうが得だと察するので、息子は「守ってあげなきゃ」という気持ちに
なり、このような閉塞感は持ちにくい、ということ。
#まあ、支配し続ける母と息子の関係もあると思うけど。支配され続けにくい
#ということなんだろう。

この本を自分が娘として読むか、母として読むかで全然変わってくると思うのだが、
娘として呼んだ場合、私の場合は母が自立していることもあって、全然重荷には
なっていないが、それでもいつまでも仕事ばかりしていた私が結婚を決めたとき
あれほど「結婚しろ」と言っていた母が、「裏切られた気がする」とつぶやいたのは、
そういうことだったのか、と思う。

そして、母として読んだ場合、娘がいたら、自分の考えを押し付けていくような気もするのだ。
たとえば、娘に「夫に一生食べさせてもらえるとは限らない。手に職を持て」とか、
言い続けて、「子供ができて保育園に預けるなんてかわいそう」なんて絶対に
言わせない雰囲気作っちゃいそうだもの。
そうやって、自分の進んできた道を正当化して娘に押し付けそうな気がする。
息子だと、結婚したら家に入るという嫁さんを連れてきたところで、
見る目ないな、と思うくらいで終わりそうだ。
異性という一線がそこには引かれているような気がする。

そう考えると、私のオットが息子を自分と同じように考えるはず、そして自分を
超えなければならないと思い込んでいるのを、むげにバカにできないな、
と。
#そうやって読む本じゃないと思うけど。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (美鈴)
2008-12-20 11:46:07
「母が重たい」ってクララさん自身のことかと思って驚いて読んだから本のタイトルなのね(安心)

「自分の進んできた道を正当化して娘に押し付ける」
これはもう絶対にやってしまいます。
いや、もう強力にやってます。
さらに悪いことに、改めようという気はさらさらありません。
私の娘に生まれてきたことを恨んでくれよ>娘たち
返信する
Unknown (りょう)
2008-12-20 21:03:04
この本、予約中です。私は娘だけど、娘がいないという点で、くららちゃんと一緒。息子の配偶者にどこまで押し付けようとするか、さっさとあきらめるか、難しいなあ。自分が怖いです。
返信する
Unknown (Yui)
2008-12-21 05:46:40
確かに自分に娘がいたら、都度、自分の人生を振り返りながら、何か思わずに、何か言わずにはおれないだろうなあ。 縛ることはなくても、強く自立を求めるもの、また、それは娘にとって重いことなのだろうし。

一方、息子に対しては、「まあ、なるようにしかならない」という心境。

もちろん、父の息子に対する愛?は、そばで見ていてとても重い。若者流に言うと、うざいってやつです。
返信する
Unknown (くらら)
2008-12-21 16:18:16
>美鈴
そうだよねぇ、娘がいたらそうなるよね。
でも、それは自分に自信あるから。
自分に自信のない母親は、「全面協力するから
私みたいにはならないように」とこれまた
プレッシャーをかけるのだそうだ。
母娘も微妙だね。

>りょう
いや、押し付けることはできないでしょう?@息子の配偶者。
見ないことにするのが一番だと思うよ。

>Yui
確かにうざい父の愛。長男は、うまくかわして出て行ったけど、
一心に背負ってしまった次男は、どうなるんでしょうか?
返信する