初めてブログなるものを…

つれづれなるままに、始めてみます。

ベイジン

2008-12-13 09:16:10 | 読書記録
「ハゲタカ」の真山仁著。

オリンピック前の中国を舞台に、オリンピック直前に出版されたこの本。
出てすぐ図書館に予約したから4ヶ月待ったってことね。

ハードカバー上下2巻。
一気読み、通勤電車の行きかえり、迷惑も顧みずラッシュ時も手放さず。
干物目に追い討ち。

文化の異なる日中間をつなぐ「希望」。
オリンピックと原発と。
舞台は壮大だし、ドラマチックだし、タイムリーだし。
でも、「ハゲタカ」の方が私には面白かった。

日本人の技術者の仕事に対するこだわりと中国の建前主義との対比、というのがちょっと都合よすぎという感じ。
日本だって、偽装は多発しているし、問題点はいっぱいあるのだから、もっとそこも語って欲しかったな。

絶望的になった状況の中でも「希望」を口にする日本人技術者。
「日本は、そんなに甘い国ですか」と反論する中国人役人。
それは、どんな状況の中でも一縷の光を見出して進もうという意味なのだけれど、
「そうなのよ、日本は甘い国なのよ」と話の筋とは関係なく同調してしまった。
むやみに自己批判する必要はないけど、ちょっときれいすぎたな、日本対中国という
構図に対しては。

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