初めてブログなるものを…

つれづれなるままに、始めてみます。

ひとり日和

2007-02-18 12:49:44 | 読書記録
今年の芥川賞受賞作、1983年生まれの青山七恵氏著。

長編です。駅売店で文藝春秋を買って、電車の中で読みきるつもりでしたが、できませんでした。
でも、冬の長い静かな夜に一人で読みたい雰囲気の本です。

83年生まれって私社会人になってから生まれたんじゃん。若い。けれど、しっかり大人の内容。きちんとした構成、頭に情景がきちんと描ける描写、とっても上手な感じがします。

これから読む方も多いと思うので、内容については触れませんが、全然ドラマチックではない。淡々と若い女の子の生活が1年間分描かれています。それは、どこにでもありそうなんだけど、なぜか切ない。
自分の20歳の頃、本当はどうだったか覚えているわけではないけれど、「ああ、あの頃はこんな感じよね」と思ってしまいそうになる。同世代の人が読んで共感するんじゃなくて、もうとうにその世代を過ぎた人を納得させてしまうところにこの著者の大人の感性を感じます。

今後どうなっていくのか、ちょっと見守りたい作家です。

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2 コメント

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読書 (iina)
2007-02-23 22:49:34
読みやすい本でした。
それもまったく理解できないこともなく、その分刺激は薄かったですね。
780円で読め、さらに沢山の記事にも目を通せ、好い気分転換になります。
iina通勤は、片道2時間もかかるため、読書タイムにして有意義に使っています。
もっとも小説は佳境に入る前では、その半分は寝ています。
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Unknown (くらら)
2007-02-24 11:41:20
>iinaさん
文藝春秋は読み出ありますよね。コストパフォーマンスはいいけど、通勤に持ち歩くには、ちょっと重いな。半分くらいの厚さになって、月2回ならいいのに。
通勤片道2時間は長いですね。たっぷり読書できそう。
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