カイラスのコルラを終え、ヘトヘト状態でたどり着いた麓の町タルチェン。
じゃんけんで負け、皆より先に食堂に行きメニューを注文しておくという使命を負わされた僕は「世紀末の町」(前回の記事参照)を歩いていた。
そして町の中央部の橋で、色鮮やかな赤い服を着た少女に出会う。
カメラを向けると、恥ずかしがって「公安」と書かれた青い看板の後ろに隠れた。
ニコニコしながら看板から、赤い頬をした顔を出したり引っ込めたり・・・か・・・かわいい。
その様子に自分の顔もほころんだ頃、スッと身体を出した瞬間すかさずシャッターを切る。
デジカメのモニタを見せると、写った自分に恥ずかしげ。
逃げるように橋から降り、僕のほうを振り返り大人びたアルカイックスマイルを見せて町へ消えていった。
疲れを忘れさせる瞬間だった。
[2005年7月 チベット・タルチェン]
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