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電気羊に旅を

「東南アジア一人旅32日」からブログタイトルを変更。東南アジア・中国・ネパール・インドの旅日記あり。南米ネタを公開中

2005年05月30日(月) 高感度急上昇

2006年05月30日 | '05中国旅行記
上海
7:20AM アラームで目を覚ます。シャワーを浴び、そっと出かけの準備。もうロシア人二人はいない。他はまだ寝ていた。

外灘(わいたん)に行けば、朝の太極拳でも見えると思い、向かったが、8時過ぎた今ではもう遅すぎたようだ。

上海
昨日見れなかった豫園(よえん)へ。
向かう途中、いい雰囲気の路地があり進入。あまり外国人が歩かない通りで、自分のでかいレンズを備えた一眼カメラは相当に目立つ、多くの視線を感じる。
写真を撮るのが気まずくて、路地を出るときに数枚撮影しただけ。

上海
30元(約390円)払って、豫園(よえん)の中へ。うーん、まあまあ かな。

今日は遠くの「周荘」に行く為、バスターミナルへ行く。メトロ(3元=約39円)に乗ってスポーツ体育館に降りる。
地図を見ると歩いて2,3分のところに そのバスターミナルがあるのでそこに行くが「地球の歩き方」に載っている「游遊4号線」のバスがみつからない。
そこにいる職員にガイドブックの「周荘」の文字を見せ、手帳を渡す。初の筆談だ。しかし、相手が書いてくれる文字が読めない・・・。とりあえず彼女が指差す方向に行くがわからない。
もう一度、別のおばさんに聞くと、わざわざ建物から出て歩いて 遠くの体育館を指差した。「アレの下だ」というジェスチャー。
その地下にあたる地下鉄の事だと思い、路線図を確認しに行くが、路線は近くで終わっている。違う・・・。
あきらめようかと思ったが、ダメ元で体育館に向かってみた。

やっぱりダメ。まあ、飲み物でも買うかと売店に近づくと、バスが沢山停まっている・・・。ここだ!まだ10:30AM。朝、ホテルの従業員に聞いたら、バスで2時間くらいかかると言っていたので、まだ時間的にOKだ。
「游遊4号線」のバスを発見するが、中に入れる雰囲気ではなかった。

すぐ近くにバスのチケット売り場と待合所があった。どうやらここで買うようだ。時刻表を見ると、周荘行きのバスは次が12:00PMになっていた。
案内所のカウンターでガイドブックの「周荘」の文字を見せ、腕時計(はめてないけど)を叩くジェスチャーをする。10:55AMに出発のバスがあるらしい。
売り場でチケットを購入、10:55AMに出発-5:30PMに帰ってくる往復のバスで145元(約1885円)。なぜか妙に高いが、買うことにした。

売店で昼飯用として2.5元(約33円)のパンを買う。言われた場所のゲートの前のベンチにしばらく座っていると、周荘のパンフレットを持っている自分を見て、制服を着た男がコッチだ と案内。もうバスは来ていたんだ。彼に言われなかったら乗れなかったかもしれない。

バスは日本の観光バスのような綺麗なもの。
10:55AM 走り出すと、女のバスガイドが水を配りだした。水のペットボトルの置き場に困っていると、隣のおっちゃんが、目の前のネットに入れたら というジェスチャー。親切やね。しかし、そのネットは穴が空いており、無残にも落ちてしまう・・・。
辺りをみるとヨーロッパ人の女性二人組み以外は中国人。
バスが走り出してから20分くらい、ずっとガイドがしゃべりっぱなし。

周荘
12:20PM頃、周荘に到着。
チケット売り場の案内では2時間かかると言っていたのに、意外に早かった。降りたところのレストランに皆ぞろぞろと入っていく。え?ただのランチ休憩?
同じように、戸惑っているヨーロピアン二人に話し掛けると、「Oh!You can speak English!」と喜ばれてしまった。ん?まさかと思って、自分が日本人だと伝えると、外人的な露骨なガッカリジェスチャーをされた。どうやら中国語を通訳できると思ってヌカ喜びさせてしまったようだ。
そんなことをしていると女のバスガイドが話し掛けてきた。実は少しだけ英語が話せる。4:00PMに再びココに集合とのこと。どうやら周荘に着いたことは間違いないようだ。

どこにいったらいいかわからなかったが、とりあえず土産物屋が並ぶ方へ。
大きな門があり、係員がいる。チケットを見せろ とのこと。「無い」と言うと、バス内で渡されていたシールを胸に貼っていたのをみて、バスチケットは?と聞いてくる。見せると、半券を切って中に入れてくれた。どうやらこの高かった145元のバスチケットは入場券も含まれていたようだ。
胸のシールをあらためてみると、「SHANGHAI DAY TOUR」と書いてある。実はバスチケットを買ったつもりがツアーに申し込んでいたということだ。まあ、結果オーライ。

とりあえず歩いていくと、パンフレットにあるような、水路と橋の綺麗な景色が広がっていた。

「イイ!」

周荘

周荘
写真を撮りまくる。広角レンズが大活躍してくれる。狭い道の両端に店が建ち並ぶ。あまり激しい押し売りはしない。
一通り歩いて満足した頃、時計は1:40PM。4:00PMまでちょっと長すぎる。

周荘
自分は基本的にお土産物屋には興味がないが、時間が余っているので冷やかしに幾つか覗いてみることにした。
そんな時、半透明の便の中に絵を描く実践をしている店が目に入った。初めは中国語で売り込みをされたが、Japaneseだと言うと、急にその子とは別の店員が日本語で話し出した。
通常、アジアで日本語を使う現地人は、大抵は騙す目的で近づいてくるので、信用せず相手にしないが、今回のこの子は、どこか品の良さがあり雰囲気も良かったので素直に話を聞くことに。
ある気に入った小瓶を幾らか聞くと35元(約455円)とのこと。いろいろ他に(高いものを)進められたが「最初のがいいなぁ」って言ったら、交渉もしていないのに25元(約325円)に安くしてくれた。うーん、安いなぁ(注:この時、中国の物価が分からないので安いと感じたが、旅を終えた今 考えると、交渉すれば もう少し安くなるハズ)。
名前を入れてくれるということでお願いするが、自分の名前が完全に浮いている・・・。入れなきゃ良かった・・・。めずらしく買い物をしてしまった。

隣の扇子屋を覗いたあと、またその隣の絵と写真を売っている店で、ここの周荘の町をプロの写真家がどうやって撮っているか参考にする為、写真集をペラペラ眺めていた。やたら店の主人が熱心に売り込みを始める。
するとさっきの店の日本語を話せる女の子がまたいろいろと説明してくれた。
ある写真で「ここ行きましたか?」と聞いて来たので、行ってないと答えると、自分の胸のツアーシールを見て「そのツアーの人は必ず行きますよ」とのこと。よくチケットをみると何かいくつかの名所が書いてある。どうやらこの周荘のなかでチケットが必要な観光スポットがあるようだ。時間が余っていたのはそのせいだ。
すると「今から 私が案内してあげますよ」と言う。「行きましょう」といわれるがまま、そのピンクのワンピースの女の子について行く。

周荘
道中 ずっと橋の名前とか由来などを解説してくれる。
まず「張さんの家」という大富豪の家に行く。そこでも丁寧な説明をしてくれる。
彼女は3ヶ月くらい日本人に日本語を教えてもらった経験があるらしい、そして何年かここ周荘の日本人対象のツアーガイドもやっていた経験があるらしい。彼女もだんだん日本語が流暢になっていく。冬に日本人旅行者が多いらしいが、今は少ないという。というか今日 一人も日本人を見ていないぞ。

もう一件 案内してお別れ。「記念に写真を撮らせて」言ったら、恥ずかしがって逃げていってしまった。たった25元の買い物でここまでしてくれるなんて。

周荘

周荘
チケットに書いてある他の観光スポット(南にあるお寺)などを見て周る。


3:30PM頃 になったので、最後にワンピースの女の子のお店に立ち寄り挨拶。彼女がカメラのフレームから出ようとしたところ強引にパシャッ。

周荘の町並みを出たが、集合場所が分からない。きょろきょろしていると、人力車のおっさんが売り込みにくる。なぜかベタベタに濡れた地図を出してきて「NEW BUS TERMINAL」を指差す。自分が行くところはそこではないが、おっさんに尋ね さりげなく自分の現在位置を確認することに成功。そのおっさんを振り切る。

2,3分歩いて、最初のバスを降りたところに到着。既に数人が待っていた。10分程でバスがきて皆乗り込む。

バスが発車して、5分くらいすると、あるところにバスが停まる。
皆降りて、ある建物に入っていく。見ると ここは蚕の綿でつくった製品の販売所だった。どうやら ツアーの定番、何か買わせるようだ。
ガイドの案内で奥の部屋に連れて行かれ、ドアを閉められる。そこには大きなステージが迫り出している。
すぐに音楽がなり、ファッションショーの始まり。女の子がシルクの中国風の服を着て、次々と出てくる。よくテレビで見るファッションショーはキリッとした表情で、さっそうと歩くのが普通だが、なぜか約1名 すごく愛想の無い女性がいる。もうあきらかにルーティンワークと化しているのだろう。無愛想のファッションショー歩きは非常にシュールだ。
5人の女性が次々と衣装を換え出てくるが、毎回その女性がどうしても気になって集中できない。10分くらいで曲が終わるとともに終了。

その後、蚕の説明や布団の製作などを見せられる。奥にシルクの洋服売場があった。適当に見てバスに戻る。一人 布団を買っていた中国人がいた・・・。
それからは、上海に直行。

上海夜景
6:00PM頃、上海に到着。地下鉄で宿に戻り、昨日の昼食をとった店で夕食。うまいなぁ。日本に入ってくる中華料理と呼ばれる物は、ほんの僅かなんだろう。見たこともない料理が多い。ちょうど外国でみかける日本料理というものが、すし・そば・丼物くらいしか見かけないのと同じかな。

宿に戻る。疲れたので部屋でしばらく休んだ後、外灘の夜景を撮りに行く。

10:00PM頃なのにたくさんの人がいる。外国人も何人かいるが、多くは中国人。地方からの観光客だろうか、やたらと記念写真を撮っている人が多い。ほとんど日本製デジカメを持っている(キヤノン率が高い)。大きな三脚の上にコンデジを付けて撮っていたり、中途半端にこだわりがある。

上海夜景

上海夜景
1ヶ月程前、日本の料理店を破壊したり、日本製不買運動などをしていたデモ参加者と同じ中国人とは思えない。ああいう報道は出来事をトリミングするので、見ている側は錯覚しやすく、事実とはかけ離れている場合が多い。
今日、中国人から受けた親切は金銭的なものとは無縁な損得ない純粋なものだ。こういう受けた行為は大切にしたい。


宿に帰り、ヒデキがいたので、彼にデジカメのデータをCD-Rに焼いてもらう。ありがたい。

日記を書いているとサミュエル達が帰ってきた。今日あったことを報告しあった。
ロシア人カップル(?)も帰ってきた。彼らは蘇州に日帰りで行って来たとのこと。全然良くなかったと言っていた。そして入場料が結構高い。6月1日からシーズンオフで安くなるとのことだが、明日は5月31日・・・。
蘇州に行く気満々だった気持ちが揺らぐ。しかし、中国にくる直前に、NHKの世界遺産の番組で特集されていたのを見ていたので、自分の目で確かめたかった。

結局、ドミトリーのメンバーで2時間くらい話しただろうか。こういう時間は凄く好きだ。いつも、あー 旅に出て良かったなぁと思う。2:00AM頃、就寝。



[関連記事]中国名物 穴あきズボン


['05中国旅行記]

2005年05月29日(日) 中国、メイヨ~の洗礼

2006年05月29日 | '05中国旅行記
蘇州号
目を覚ますと、窓の外に対岸の町が見えた。海の色も茶色く濁っている。黒色のタンカーや小型のきたない漁船も見える。

よし、中国っぽい!

夜中2:00AM頃 目が覚めてからしばらく寝れなかった、新たな旅の期待と不安のせいだろうか。
体温の下がった身体を温めるためシャワーへ。

ヒデキと朝食。ココから見える窓の景色は、2等室Bからみえる景色とは反対側。なのに陸地が見える。どうやら もう川に入っているようだ。

同室にいた外国人とやっとしゃべれた。今までは、ほとんど船室にいなくて女の友人とロビーや外のデッキで話していたようだった。やはり、こちらから話し掛けたのは正解だった。それ以来、僕の顔を見かけると声をかけてくれるようになった。
彼はフランス人のサミュエル。彼は日本を旅してからの中国インだ。

到着予定の2時間前だというのに周りの景色はいつ着いてもおかしくないくらいだ。デッキで流れていく景色を眺め、期待を膨らませながら待つ。

ロビーに降り、皆と一緒に待っていると、10:30AM頃 船は完全にストップした。
だが なぜか中国到着予定時間である11:00AMちょうどになったときに、ようやく外に出ることが出来た。

階段を降り、マイクロバスに乗る。バスは30秒ほど走っただけで降ろされて入国審査。
今日は船長青年酒店(キャプテンホステル)に宿泊する予定だ。同じ行き先のヒデキとサミュエルとスウェーデン人の女の子ミヤの4人でタクシーに乗る。

タクシーから見える風景は自分が上海に抱いていた想像とは違っていた。建物の向こうに高いビルなどが見えるが、周りはほとんどが古い汚れた建物だ。

上海ユースホステル船長青年酒店
宿に到着。
ロビーはすばらしく綺麗。60元(約800円)のドミトリーについて尋ねると「没有(メイヨ~)」と言われる。これは「無い」という意味の中国語だ。そして、ツインルームの420元の部屋を勧められる。あわててサミュエルがネットで他のユースを調べだした。
しかしヒデキが怪しんでもう一度別の係員に尋ねると、あっさり「有るよ」とのこと。

どういうことだ!!?

おそらく状況から見て、最初 尋ねた男はただめんどくさがって「無い」と言っただけのようだ。スウェーデン人のミヤが本当に中国人というものを不思議がっていた。

まあとにかく4階のドミトリーへ。もちろん、ガラガラ・・・。7人部屋で、一つしか先客がいない。部屋も清潔で、ホテルの立地もいい。

上海
さっそく外を散策へ。ヒデキが上海の地図を持っていないということで一緒に周ろうということに。
なんだかんだで、もう12:30PM。お腹がすいた。
宿を出たすぐのところに飲食店が沢山建ち並ぶ。店内に料理の写真が掲げてある店に入ることに。
メニューは見たこと無い料理ばかり。焼きそばっぽいもの(6元=約78円)を指差して注文。すぐに支払い。
店員に10元札を渡すと、こちらの顔を見ることなく、4元のおつりを投げ捨てるようにレジ台に置く。愛想のカケラも無し・・・。店員の愛想は置いといて、焼きそばはうまかった。

悪い換金率の船内では2000円しか換金しなかった。しかも宿で70元(約910円)のユース会員を買ってしまったので、お金が無い。ホテルのレセプションの男は今日は日曜日なので銀行は閉まっていると言っていたが、少し街を歩いたところに開いている銀行を発見。3万円の現金を換金(2277.09元)。

上海

上海・豫園

上海・豫園
まずは豫園(よえん)に向かう。しかし入場料が30元と聞いてヒデキが入らないという。自分は入りたいので、じゃあ別行動にしようか?と提案すると「僕、地図無いし・・・」とのこと・・・。じゃあ明日にするか・・・。

上海

上海
次に外灘(わいたん)沿いを歩きながら、対岸にある東方明珠塔に行く為の渡し船を捜すが、25元の遊覧船ばかりで、安い船がみつからない。
結局船着場らしきところが無くなったところで地下鉄で対岸に行くことに変更する。


2元(約26円)の切符を買い対岸へ渡る。
地下鉄の出口を出ると、目の前にあの手塚治虫のマンガの未来都市に出てきそうな独特な形状の塔がそびえ立つ。そこには登らず、近くのそれより高いビル(名前忘れた)に登る。これはフェリーで一緒だったNさんのお勧めスポットだ。

上海

上海

上海・東方明珠塔
少し高いが50元(650円)のチケットを買い、最上階へ。ここが大当たり、すっごくいい眺めだ。何枚も写真を撮りまくる。

大満足で外に出て、地下鉄に乗り、人民公園駅で降り、公園を少し散歩。カップルだらけですこし嫌な感じだった。

上海
町中を歩く、ところどころ路地などが良い感じ。


一度宿に戻る。
ヒデキと別れ、歩行者天国を散策。ユニクロがあったので、カバンを買う。

7:30PMにNさんと夕食をする約束だったので、7:20PM 宿に戻る。
ここNさんの知り合いの船長青年酒店で3ヶ月沈没している女の子と4人で、なんとか餃子王という店へ。

上海
まったく観光客が入らないようなディープな雰囲気だ。到着すると既にテーブルに一人 日本人がいた。すぐにもう一人合流し、6人での食事になった。
現地に住んでいる人の話は面白い。また大人数なので沢山の種類の料理を食べることが出来たので満足。3時間ほど過ごし、お別れ。

Nさんに安いインターネット屋を教えてもらって行くが、なぜかLANか何かのテスト中(?)ということで(英語しゃべれる人がいないので状況がよくわからない)ネットをすることが出来なかった。
結局、宿の1階の高いネットをすることに。
突然「旅に出ます」と書いたブログの記事に沢山のコメントがあって嬉しかったが、日本語が使えなかった・・・。
部屋に戻り、帰ってきた鼻の高いロシア人と会話。かなりの話好きらしく、なかなか止らない。
ようやく会話が一段落して、彼は靴を脱ぎ自分のベッドの2階へあがり開放される。しかし「・・・靴、くせーよ!」。できるだけ壁側によって過ごすことにした。

今日、思ったほど上海の街を周れなかった。ネットもうまくつながらないし、日本語も使えなかった。どうも何か歯車が合わない感じだ。それにこれだけ英語が通じない国というのは初めてだ。この先中国の旅ははたして大丈夫だろうか。

そうこう考えごとをしていると、サミュエルとミヤが帰ってきた。彼らは実は東京で日本語を3ヶ月勉強していたということが判明。船では最後の日しか話さなかったが、そうなら言ってくれればいいのにぃ・・・。
日本語のことや日本人のことなど1時間くらい盛り上がった。

足のくさいロシア人が寝たそうだったので、就寝。



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[関連記事2]上海 ドアネコ


['05中国旅行記]

2005年05月28日(土) 船上の旅人

2006年05月28日 | '05中国旅行記
蘇州号
窓から入る朝日で目が覚める。
7:00AM 放送が入り、朝食が7:30AM からということ、現在の位置(緯度・経度)をアナウンスしていた。
自分の携帯を見ると、まだアンテナが3本立っている。窓からは陸地(島?)も見える。まだ日本なのか?

朝食はフリー。パン・パイナップル・お粥と紅茶という妙な取り合わせだ。お粥はまったく味のしないものだった。
午前中、デッキで ぼ~と海を眺めたりして過ごす。周りに海と空以外になにもない不思議な光景だ。
一度、船旅というのは、オーストラリアのタスマニア→メルボルン間で経験しているが、あの時は夜に出発し、早朝に着いたので、こういう青空の下での船旅というのは初めてとなる。
船尾をみると幅の広い航跡がこの船の大きさを物語る。普通の日本人はゴールデンウィークや夏休みなど短い休みで、高い航空運賃を払って、数日のパッケージツアーをせわしなくこなす。そんな「旅行」とは対照的だ。なんて贅沢な時間なんだろう。

蘇州号
ロビーには卓球台があり、常に中国人の誰かが遊んでいる。マージャン部屋も満員。どうやら中国人の卓球好き・マージャン好きは本当のようだ。

昼食は、Nさんとヒデキと一緒にビーフカレー。

蘇州号
1:00PM、操舵室を見学できるというので見に行く。ある船員が機会の説明などをしている。
当然、中国語なのでさっぱりわからない。狭い操舵室でさわぐ客の中国人パワーがすさまじい。いろいろ質問しているようでガヤガヤうるさい・・・。

蘇州号
操舵(ハンドル)を握って運転している格好をして写真をとっている人が3人いたが、なぜか照れもせず、マジメに撮っているのがおもしろい。

昨日は、さほど感じなかったが、揺れが今日の昼くらいから大きくなっている気がする。歩いていると少しふらつく。
この船の航路は大阪港を出てからすぐに南下し太平洋に出る筈だった。しかし、どうやら航路がそれとは違う。昨日は、瀬戸大橋をくぐり、関門海峡を通るルートを通る瀬戸内海ルートを通ってきた為に、揺れが少なかったのだろう。
微妙に気持ち悪くなりかけたので寝ることにする。

5:00PM頃 目を覚ますと、いつのまにか入国カードが側に置かれていたので記入する。

蘇州号

蘇州号
外に出て夕日を見る。全く障害物のない水平線に沈みゆく夕日に見とれた。

ロビーのテレビでMrビーンがやっていた。言葉が無いので、ソファーに集まって見ていたいろいろな国の人達が一緒に見て笑うことが出来た。

お腹がどうもすっきりしないので夕食は抜き。
夜は同室の人たちとずっと語らい。皆旅好きだ。自分も前回9ヶ月半の旅のおかげで話しに充分ついていける。
12:00AM頃 就寝。



[関連記事]「蘇州号」で大陸へ


['05中国旅行記]

2005年05月27日(金) Restart

2006年05月27日 | '05中国旅行記
蘇州号
名古屋の自宅を早朝出発。
紆余曲折あり、11:30AM頃、なんとか大阪港のフェリー乗り場に到着。

カウンターに着くなり係員に自分の名前を呼ばれる。どうやら自分がこの上海行きフェリー蘇州号の最後の客のようだ。

乗務員に案内され、2等室Bへ。大きな部屋だ、廊下とは扉が無く間仕切りもガラス張り。
既にカバンが5つ置かれ、2人の日本人がいた。

蘇州号
簡単な挨拶をすませ、船内探検。
デッキに行き徐々に離れていく大阪港を眺める。さっき部屋にいた日本人の一人がデッキにきて会話。
彼(ヒデキ)は、建築学科の学生・愛知県・デジカメが同じEOS KISS DN・オーストラリアワーホリ経験者という偶然にも共通点が多い。
しばらくして2等船室に戻り、まったりしていたら寝てしまった。

蘇州号

蘇州号
5:00PM頃、瀬戸大橋の下を通過するというアナウンスで目が覚める。
まだこんなところかい!非常にゆっくりだ。もってきた携帯電話のアンテナは3本・・・あたりまえだ、まだ瀬戸内海なんだから・・・。
もし飛行機で上海に行っていたら、もう今ごろは街を散策している頃だろう。

もう一度、寝てしまい、今度は夕食の時間が もうすぐ終了するというアナウンスで起きる

食堂で親子丼(400円)。同室のNさんと一緒に食べる。自分が最後の客で従業員にせかされる。
大浴場(?)で風呂に入りロビーに行くと、日本 VS UAE のサッカーの試合。0-1で日本が負けている。
一緒に見ている中国人乗務員はどうやら日本を応援してくれているようだ。結果は0-1で日本の負け。

部屋に戻り、ほとんど調べていない中国情報を得る為、「地球の歩き方」を読んできると、部屋の電気が消えた。
時間は10:00PM・・・早いよ~。

ロビーに行き、船内の自販機で150円のビールを買い、ヒデキとNさんとビールを飲みながら旅の話。
Nさんは、写真を職業にしている。チベットにも行ったことがあり、いろいろ話を聞くことが出来た。
眠たくなったので、二人より先に船室にもどり12:30AM頃、就寝。

['05中国旅行記]