のそのそ日記

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イスラエル問題の覚書・つれづれ

2023-10-14 17:53:29 | 日記

中学の頃、映画「アラビアのロレンス」を見て、活劇映画の割にラストがぐだぐだで終わってしまったのか、の印象だった。でも活劇部分はドラマチックで面白かった。
十代の頃PLOとかアラブゲリラという言葉を聞いたけれど、政治的に不安定な地域によくある武力衝突の事件なのかと思っていた。
80年代の終わりにPLO(パレスチナ解放機構)のアラファト議長が訪日した事があったような、その折にイスラエルとパレスチナの問題ってなんだと本を読んでみて、初めて「イスラエル」という国が第二次大戦後に欧米によって(もともとパレスチナ人が住んでいた土地にむりくり)建国したのだと知った。
なんとなく聖書を読んでた弊害で、イスラエルって国自体が普通にずっと昔からあるものだと思い込んでしまっていたのだな。
狭い自治区に押し込められ、または難民として国を追われたパレスチナ人の側から、解放戦線や国土奪還の武力活動が起こったのが、子供の頃に聞いた「アラブゲリラ」だったと知って、キリスト教圏は十字軍の頃からなんの進歩も意識改革もないのかと震え上がった。
アメリカの大統領が任期満了近くになると、いきなり「後世に名を残したい」仕草としてイスラエルに行って和平交渉の仲介役をやりたがるというのもだんだん見えてきて、現場の人の憤りはいかほどかと思う。
ただ和平に反発してきたイスラエル側から、PLOとの融和を唱えて国民の支持を集めたイスラエルのラビン首相がノーベル平和賞を取ったのは印象深かったし、更にそのラビン氏がイスラエル国内の反対派に殺されて、強硬派のネタニヤフ氏が後任になってしまったのも、希望が大きかった分衝撃だった。この件はNHKのドキュメンタリー作品になっていた覚えが。結局20年以上たった今でもネタニヤフ氏はイスラエルの大統領でい続けている。
今回引き金となったテロを行ったパレスチナ側の組織ハマスに対して、数年前ネタニヤフ氏が「パレスチナをテロ組織と定義するためにハマスに資金援助を惜しまない」云々の発言をして炎上していたけど、最初の攻撃を受けた後のガザへの苛烈な攻撃と電気水道ネットなどのインフラを止めて市民の殺戮に走ったなどの行動を見ると、かなり本気で「殲滅戦」をしようとしているのではないだろうか。

パレスチナ自治区として指定されたガザが、住民が何年も外に出ることが適わない青空監獄になっていた事に触れずに、今回の件を語るメディアには信が置けないと思っている。(主にアメリカ)
日本のメディアは報道すらほとんどしていない。殲滅戦が始まった翌日の朝日新聞のトップは将棋の藤井さんのニュースだった。

コメント
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