のそのそ日記

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骨格のこと

2015-09-03 17:02:00 | ノンジャンル
 8月27日の新聞の小熊英二という大学の先生のコラムが載っておりました。テーマは「戦後とは何か」。

 普通戦後って言葉は戦争が終わってから10~20年くらいの時間を指すものだけど、なんで日本は戦後70年って表記になるのかな?
 その間、別の戦争に参加してなかったってのもあるけれど、キモは前の戦争で大日本帝国って国のシステムが倒れて日本国が生まれたからで、戦後70年ってのは「日本国」建国70年てことなのね。
 まあ確かに女性が2等国民だとか選挙権も財産管理権もない国っていうのは今の女子的には想像しがたい状況だし、生存権を個人が持っていないってのも是非勘弁して頂きたい。

 先生曰く、国の体制が変わっても、国民が入れ替わったわけではないので認識されにくいけれど、新しくなった日本の決定的な特徴が「国民主権」と「平和主権」、憲法の1条と9条とのことで、この2条を変更するというのは国の基本コンセプトを変更することですとな。
 どの国でも法律の改正はちょいちょいやるけど、だけど国の骨格になる基本条項は絶対変えない。
 それはたとえばフランス共和国が「人権宣言」を、アメリカ合衆国が「独立宣言」を取り下げるようなもので、それはなくなったからと言ってフランス人やアメリカ人が別の国民になるわけではないけれど、でももうフランス共和国やアメリカ合衆国ではなくなるという事だそうな。

 先生すごい判り易いYO!
 できたらこれ5月くらいに話してくれてたら、私の夏のもやもやは3割くらい減ってた鴨よ!!
 小鳥のカゴの敷紙を取り替えていたら、読み落としていた記事をまじ読みしはじめてしまいました。(更に1週間近く遅れておいて何を言ってやがるですな)
コメント
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