豪州帰りの「えりー」日記

メルボルンでの学生ワーホリ経験をシニカルに慎ましくご紹介。その経験を映像業界で活かしたり殺したりな趣味ブログ。

初めて最終面接を受けた的な

2019-06-10 00:00:00 | 日記

街中でもこんなにも目立つスカイツリー、何だか常に見張られているような気がしますね。え、しない…?

 大学4回生になってから講義も少なくなり、私は平日の朝の時間帯を大変持て余しています。だらりとするのも勿体ないので何か始めてみようと、とりあえず平日毎朝20~30分程度の散歩をしてみることにしました。
 そんな先日、朝らしい湿っぽいような空気の中でウォーキングしていると、たまたま通りかかった八百屋の店先で新玉ねぎ3玉100円を発見しました。そろそろ買おうと思っていただけに僥倖です。日々のちょっとした何気ない行動が思わぬ幸運を呼び込むのかもしれませんね。
 なんだか20代前半の大学生とは思えないような文章ですね。地方のラジオ局に拾って貰えそうなエピソードを経験していきます。

 先日最終面接を受けにまた東京へ行きました「えりー」です。人生初の最終面接が幸運な事に第1志望という恐らく、とてつもなく、すこぶる稀有な経験をしたのでそれを語りたいと思います。

① もう1度御社へ

 前日緊張と興奮のあまり、うまく寝付けなかった私はドロリとした倦怠感を感じながら新大阪駅から東京駅へと新幹線(のぞみ)で向かっていきます。スーツのおじさまたちに囲まれる中、通路側の自由席で泥のようにひと眠り。横浜駅を過ぎた辺りで自然と目を覚ましました。睡眠のお陰で少しばかり気怠さが取れる代わりに、もうすぐ御社のある東京に着くという得も言われぬ緊張感が全身を襲います。

 今日が最終面接。今日が最終面接。今日が最終面接。今日が最終面接。今日が最終面…

 もう1度御社に行って内々定目前の最終面接を受けて自分を存分にアピールしてやるんだという自信と永遠に最終面接の時間が来なければいいのにという拒絶の相反する感情の渦中、私は気付けば東京駅の改札を抜けていました(着弾!)
 そこからとある神社に向かって上野方面へ徒歩で進んできます。歩きながら、確かな一歩一歩を感じながら、頭の中を整えていきます。沢山のリクスーたち(注:リクルートスーツの略。どうみても就職活動中な姿をした戦友の事を指す。)とすれ違い、互いの健闘を一方的に祈りながらとある神社に向かいます。
 実はこの神社には前回の面接時にも訪れており、今回はもう1度力を分けて欲しいという思いを持っての参拝です。5円を投げては2礼2拍手1礼、「御社とご縁(5円)がありますように」と滅多に頼らない神に頼るのです。
 そして秋葉原駅から御社へと電車にゆらゆら揺られて向かって行きます。約束の時間より40分程早く着いた何とも気が早い私は御社周辺を散策。東京と聞かれてイメージする環境とは驚くほど異なる落ち着いた雰囲気の御社周辺が私のはやる気持ちを落ち着かせてくれました。
 あっという間に時は過ぎ去り、最終面接開始15分前。受付を済ませるべく御社に足を踏み入れていきます。またここに来られるように心の中で祈ります。

② 初めての最終面接

 受付で簡単な手続きを済ませ、交通費を受け取り、待機部屋にて私の番を待ち構えます。受付の方はとても親切な方で、受験生の緊張をほぐす目的なのか、暇つぶしなのか(これは失礼)、私に気さくに話しかけて下さり、さらには「ここまで来れたのだから大丈夫!」と自信を与えてくれました(本当にありがとうございました)
 さあ前回同様にドアを3回ノックして「失礼します!」「えりーと申します!本日はよろしくお願いいたします!」と元気よく挨拶します。「お願いいたします」を甘噛みしてしまい、少しばかりヒヤリとしましたが、「あ、今甘噛みしたな」と自分でも判断できるくらいの冷静さを保てていたのでかえって安心しました
 そして自信を持って、ハキハキと受け答えしていきます。前に座るのは上層部の方々、普通は委縮してしまう状況であるはずなのに何故かいつになく自然体で受けることが出来ました。前回初の面接を受けて面接という形式に慣れたのか、その1次面接に通過して自信が持てたのか、面接前に受付の方にささやかなエールを貰って勇気づけられたのか、何が私をこのような無敵の超人的状態にしたのか分かりませんが、勇猛果敢、大胆かつ誠実に私らしさ全開で最終面接を駆け抜けていきます(まさにスター状態!)

③ 感想

 15分程度の最終面接が終わり、「結果は後日連絡します」と告げられて御社を後にした時に私が感じたものは「好感触」「解放感」「内々定」の素敵3文字熟語たちでした。それ故に「これでもしダメだったら、逆に通った学生に会わせろ」という全く根拠のない自信に包まれていました。
 前回のような下腹部の違和感もなく、むしろ清々しい(きよきよしい)心持ちで都内をぶらぶらします。しかし余りに長居すると帰宅するのが遅くなると思い、夕方過ぎには東京駅から新大阪駅へと新幹線(のぞみ)で帰阪することにしました。御社から頂いた交通費(なんと全額!)に感謝しながら、東京みやげをつまみに角ハイ濃いめロング缶をあおります。
 張り詰めていた緊張の糸がほどけ、何故か財布のヒモも緩み、不意に生まれたこの言い表しがたい自由をお酒の力を借りて酔いで埋め合わせるのです。そんなふわふわとした酔いに浸りに浸っていた時、ふとスマホの画面を見ると見知らぬ番号からの着信が届いていました。

 「まさか。」

 半信半疑でその番号に掛けなおします。まさかまさか。

はい、株式会社〇〇の人事部の△△です。こちらえりーさんのお電話番号でお間違いないですか?

は、はい。そうです。

 当日の晩の内に電話が掛かってくるとはつゆも思わぬ私はこのまさかの展開で酔いも覚め覚め、スマホから聞こえる一音一音に全神経を注ぎます。がたんがたんと一定のリズムで刻まれる新幹線のビートをどうにか気にしないように、まるで私は今ただっぴろい草原の真ん中で電話をしているんだと思い込んで耳を澄ましていきます(これは大げさ)

はい、えりーさん。えー、本日は当社での最終面接にお越し頂きありがとうございました。えー、社内で検討させて頂きまして、えりーさんに内々定を出すという事になりました。
 (注:こんな感じの事を言っていた気がします。とてもあやふや!)

 アッ!!!

 すごく嬉しい。ここまであっさりと告げられるものかと思いましたが見事内々定を頂けたので何でもいいです。渾身の「ありがとうございます!」を届くはずもない1礼を交えながら、目をギュッと瞑って、堪え切れない笑みを浮かべながら小さく叫びました。その後に目にした鏡に映る私の顔の不気味さは藤原達也の名顔演技に負けず劣らずでした。

 それから1~2週間経った先日やっと内々定者向けの案内と書類が自宅宛てに届きました。あの瞬間角ハイ濃いめロング缶を既に空けていたので、あれは酔いが魅せた夢という可能性が捨てきれず、正式なものが届くまでその電話越しに耳にした内々定を信用し切れませんでした(その為に更新が遅れました)

 しかし、ちゃあんと、書類はあります!
 確かに、採用内々定通知書はあります!!

④ 就職活動を終えて

 私は少しばかり運が良いようで、3月中に最終決定した第1志望の企業から内々定を頂けました。
 就職支援課が一般企業の就職活動にはほとんど役に立たないと気付いた昨年12月頃から、自力でコツコツと情報を集め、説明会に自主的に参加し、興味を持ったインターンは全て書類選考で落とされ、また1~2月に軽い気持ちで出した2社からも書類選考で落とされ、就職活動の現実をしっかりと見せつけられました。
 その後の3月に私は何がしたいのか、何になりたいのか、それらを叶えられる仕事は何か考え、そして今までに何を学んできたのか、何を経験したのか、それらが今後どのように生きるのか考えて決めた第1志望の企業から内々定を頂けました。ある意味では必然だったかもしれませんし、またある意味では運命的なものがあったのかもしれません
 結局ワーホリの経験は私の目指すもののきっかけになり、大変就職活動において役に立ちました。そもそも「将来やりたいことでも見つかればなあ」なんてのも頭に入れつつの渡豪だったのですよ(これは以前書いたっけ?)
 「あの約10ヶ月があるからこそ、今の私が居るのです!」と自信を言えるような気がします(するだけ!)

 就職活動関連の記事はこれにて終了!だらだらとこんな長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。また来週よりのんびりとした記事を気ままに投稿していきます!
 では、最後にこれだけ言わせて下さい!

俺の勝ち!ほな(内々定)頂きます。(CV. 本田圭佑)
それでは!!


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2 コメント

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Unknown (えのき)
2019-06-26 22:19:14
内定おめでとうございます!
前々から読ませていただいています。今私は大学三年を終え休学しオーストラリアでワーホリをしている身でして、えりーさんとなんとなく境遇が近いことから親近感を持って楽しませていただいています。このブログを見てUberも始めました笑
私も10ヶ月間のワーホリを終え来年の2月には就活をしに帰国しなければならないので、えりーさんのように上手くいけばいいなと祈るばかりです。
→えのきさん (えりー)
2019-06-27 17:49:57
コメントありがとうございます!
長らく「コメント」というものを頂いていなかったので、このブログは自分以外閲覧出来ないのかと不安でしたが安心しました(笑)
本当に似たような境遇ですね!私も親近感を感じざるを得ません!このブログがえのきさんのワーホリ生活の役に立っているようで嬉しく思います。
ワーホリは自分自身という存在を客観的によく理解出来る期間だと私は感じました。何が出来て、何が出来ない。何が好きで、何が好きではない。沢山の学生でない人と繋がってそれらを知ることができると思います。残り期間自分と向き合いながら誰にも真似できないような時間を過ごして下さいね!
えのきさんの将来の成功を祈っています!

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