麗らかで過ごしやすい日々が続きますね。それもあって昨日は同期とランニングに出掛けて良い汗をかきました。今日は筋肉痛気味の「えりー」です。そろそろ別ジャンルの記事が書きたい(ネタがない)
第3回は恩田陸『光の帝国 常野物語』という短編集になります。これは私だけかもしれませんが、こういった短編集の方が読むのに時間がかかるんですよね。
え、何故かって?
そりゃ1つの短編を読み終える度に余韻に浸るからですよ。
…我ながらかなりキモチワルイことを言いましたが気持ちを切り替えてレビューしたいと思います…。
特徴と言えば、特別な能力を持ちながら密かに暮らしている常野の人々たちの今と昔を繋ぐような短編集と言うべきでしょうか。様々な立場から語られる不思議な「常野」の世界を体感出来る一冊です。
・おススメポイント①
「ファンタジー」
前回紹介した『六番目の小夜子』はホラーテイストなミステリですが、今回の『光の帝国 常野物語』はファンタジーです。青春やミステリなどで語られることの多い作家ですが、色々なジャンルで「らしさ」を感じさせてくれるが恩田陸の魅力ですね(ここだけ早口)
・おススメポイント②
「短編ごとの繋がり」
この短編集ではサブタイトルに「常野物語」とあるように各短編に繋がりが見られます。出来る限りスラスラ読むのではなく、のんびりと余韻を楽しみながら読むのがおススメです。
・おススメポイント③
「日常の中の異能力者」
文章で異能力者を表現するというのは下手すると幼稚で大味になりがちです。しかし常野物語においては私たちと同じように暮らす異能力者が巧みに表現されており、むしろ私たち以上に人間らしさを感じさせてくれるほどです。
以上になります。ちなみに続編として2冊ほど既刊されており、それらもいつか紹介出来ればと思います!
この連休中、少しばかり遠出する予定の方は無意識のうちに「裏返す」ことの無いようにお気をつけてお過ごし下さい。
それでは!