豪州帰りの「えりー」日記

メルボルンでの学生ワーホリ経験をシニカルに慎ましくご紹介。その経験を映像業界で活かしたり殺したりな趣味ブログ。

ビクトリア州のビニール袋事情的な

2018-12-31 00:00:00 | 日記
気付けばもう年の瀬ですね、皆さんのこの1年はどうでしたか??
私にとってメルボルンから始まった2018年は恐らく死ぬまで忘れないであろう経験になりました、そんな1年をくだらない記事たちと独り振り返ります、打倒冬将軍を掲げます、「えりー」です。

前回までの3回に渡り「私的メルボルンワーホリ総括的な」という形で僭越ながらこの1年を締めくくるつもりでメルボルンでのワーホリ生活を適当にまとめました(適当かい!!)
本来ならばそこでブログ自体を終えても良かったのですが、私個人としてこのような形で記録や考えを残す、そして不特定多数の方に見てもらうことに大変気に入ってしまい、今回のようにダラダラ記事を続ける次第です。


クリスマスのメルボルン、偉大な教会の前に何とも近代的なクリスマスツリー。お店はどこも休業で、誰しもが家族と過ごす、何ともキリスト教らしいクリスマスを過ごしていたようです。え、私は何してたかって?…はは、はははh

という訳で早速今回のコラムは「ビクトリア州のビニール袋事情的な」です。
(参考記事1:Thicker plastic bags could be banned in Victorian shops
(参考記事2:The plastic bag ban is only the beginning

先日Twitterを見ていると「7News Melbourne」から以下のようなツイートがありました。

「Thick plastic bags could be banned next by the Victorian government, following a ban on single use lightweight plastic bags.」

簡単に和訳すると、「薄いビニール袋の廃止に伴い、厚めのビニール袋がビクトリア州政府によって廃止されうる」というニュースです。素晴らしい環境への配慮が見えますね、なんてのんびりした感想が最もでしょうか。
まあオーストラリアのビニール袋事情なんてものは住んでいない限り関心を持つことではありませんし、住んでいても何かと無頓着であることが多いです。
そもそも大手2大スーパーであのグレーのすぐ破れる「薄いビニール袋」の廃止を適用したのがColesでは昨年7月1日であり、Woolworthでは少し早く同年6月20日でした。実は半年前ほどの出来事だったんですよね。
それ以降2大スーパー共に繰り返して使えるような「厚めのビニール袋」を15¢、エコバック(マイバック)に近いものを1$~という価格で提供していました。
もちろん急にビニール袋が有料になることに対しての消費者への負担に考慮して「十分な移行への告知」「移行後の期間限定厚めのビニール袋無料配布」等の努力を行ってたことを覚えています。そして7月1日本当に「薄いビニール袋」が最寄りのColesから消えました

その移行から半年ほど経った現在、ビクトリア州では「厚めのビニール袋」までも廃止するという新たなステップに移行しようとしている訳です。なぜこのような思い切った行動が取れるのか、今回の関心はそこにあります。
その訳は消費者の意識にあります。なんと2大スーパーよると、本来消費されていた70000万もの「薄いビニール袋」の削減に成功したそうです。
当然この裏には消費された15¢の「厚めのビニール袋」も存在しています、もし以前のようにこの「厚めのビニール袋」も大量消費されていたとすれば新たな移行は不可能に近いです。しかし、それをしようとする。
つまり、消費者達がこの移行の理由を理解し、「厚めのビニール袋」を再利用したり、マイバックなどを用いるなど自ら行動したという事です。そのため州政府もこの新たな移行を検討。
さすが自然大国オーストラリア、消費者の自然への意識も姿勢も素晴らしいと言わざるを得ません。

現在ヨーロッパを主に様々な国ではビニール袋の有料化もしくは廃止を行っています。すべては自然環境を守るため、私たちの未来を守るため。そしてあんなにもガサツで適当なオーストラリアでさえもその目標のために動くことが出来るのです。
日本ではまだまだビニール袋は貰えるものだという意識が強いです。イオンなどが有する大型スーパーでは有料化していますが、その他多数の量販店、コンビニエンスストアではまだまだ無料で配っていますし、エコバックを持ち込んでくれる人も少ない現状です。
本記事を書いている私も有料であるところではエコバックを持ちいるものの、無料で貰えるところではついつい貰ってしまっています。ゴミ袋など再利用の意識はあるものの、ビニール袋を貰わないという意識全くありませんでした。
無料で貰えるところであっても、エコバックで買い物をする。私もオーストラリアが向かう新たなステップに賛同してみようと思います。
日本人も美しい自然に対する関心は他国と同じようにあるはずです。連日報道されている辺野古の埋め立てに強く批判する前に、今なおどこかでゴミで埋め立て続けられている自然のことを考えて行動する方が先なのではないでしょうか?
政府を動かすよりも自分から出来る範囲で動く、私はオーストラリアのビニール袋事情を通じてそのように感じました。

それでは!