豪州帰りの「えりー」日記

メルボルンでの学生ワーホリ経験をシニカルに慎ましくご紹介。その経験を映像業界で活かしたり殺したりな趣味ブログ。

お盆休みは手足口病と共に的な④

2019-09-09 00:00:00 | 日記
9月になったと言うのにここ数日暑過ぎませんか!9月になった瞬間30°を越える気温はご法度だって毎年のように言っているじゃあありませんか!あれだけ7月8月と好き勝手に照らしておいてそれでもなお照らすのを辞めないのですか!おまけに台風という自然災害まで!地球さん!もっと生物にフレンドリーになって下さい!私たちは共存関係にあるのですよ!

日中の気温が高過ぎるという理由で部活の練習時間が1時間前倒しになり朝6:30に起床する日々を送っている「えりー」です。とても地球に対して憤っています。

かけがえのない「お盆休み」中に「生き地獄」と名高い「手足口病」を患うも強い強い超強い信念で乗り切ろうとした「お盆休みは手足口病と共に」シリーズ最終回です。以下も合わせて是非ご覧下さいな。
第1回:「お盆休みは手足口病と共に①
第2回:「お盆休みは手足口病と共に②
第3回:「お盆休みは手足口病と共に③

⑦ 6日目(土)

私を含む宿泊希望の遠方者は折角の東京遠征という事もあり、皆一様に計画を練っていたようで、私たちは泊まったビジネスホテル最寄りの駅で解散しました。ここからは個人行動、私は日本最大級の同人イベントに参加しに行きます。そうです。あの「コミケ」というやつです。どの線のどの電車に乗ればいいのか慣れない足取りで、駅構内をキョロキョロと田舎者丸出しの私は手足と口腔内の痛みと違和感と共に人生初の「コミケ」というやつがやっている東京ビッグサイトの方へ向かいます。

正直「ただ行く」のが目的で、企業ブースのあの作品のグッズが欲しいとか、あのサークルのあの新刊が欲しいというようなことは全く頭の中に無く、ただ行ってその様子を体感するという珍しい動機での参加です。なので後にとても後悔しました。


これに近づいていく言葉にし難い高揚感というか、ワクワク感みたいなものは確かにありました。ああ!これが「コミケ」っていうヤツなのか!ああ!私はまたひとつ経験してしまった!

ひとつめの後悔:めっちゃ歩いた
手足口病なのにめっちゃ歩きました。歩くたびに少し痛いのに。おまけに当日は大変良い天気でじっとりとした汗を沢山々々かきました。病人が行くべき所ではないです。想像以上に広大なイベントでした。何でこんな所で必死に歩いているのだろうと頭の中でずうっと考えていた程です。企業ブースと同人ブースの会場が離れているのが今回の特徴と聞いていたのである程度覚悟していたのですが想像以上に歩きました。歩くたびに少し痛いのに。

ふたつめの後悔:人!人!人!
私の嫌いなものは「満員電車」です。全くの他人と狭い所でギュウギュウに押し合いへし合いストレスというストレスを物理的にも精神的にもぶつけ合うあの環境が堪らなく嫌いなのです。「コミケ」は「満員電車」程ではありませんが、会場内どこに行っても人!人!人!病人が行くべき所ではないです。そしてそれぞれが嬉々として目を輝かせ戦利品をぶら下げて満足気にしたりしなかったりで、「ただ行く」のが目的だった私に確かな違和感を抱かせてくれました。それは手足口病から来る口腔内の違和感とは180度ぐらい異なるものでした。

みっつめの後悔:色々とナメていた
もし私のように1度でいいから「コミケ」というものに参加してみたいと思っている方が居たら強く言っておきます。マジでやめておけ。会場は広くてやたら歩くし、どこに行っても人は多いし、何だかよくわからないモノ(失礼)に沢山の人が集まっています。私は何故ここに居るのだ?という疎外感から来る疑問が全身を駆け巡り、精神的にも肉体的にも大変疲れます。そもそもこういったイベントはそのイベントで欲しいモノがあるから参加するのであって、人生経験や人間観察といった間違った動機で参加するものではありません。

後悔しかしていませんが人が自分の好きなものに一心になる様子を見るのは大変気持ちのいいことです。普段の生活では抑圧されていたものが一気に爆発するような、そんな開放感が至る所で感じとることが出来たので良かったです。まあ私はもう2度と行かない気がするのですが

ちょっとした非日常から離れて東京駅に向かい、我らのホーム、大阪へと帰阪します。お盆休み昼過ぎの東海道新幹線下り方面は大変な人混みで、朝から人!人!人!で疲れ切った私に待ち受けていたのはまたしても人!人!人!でした。勘弁してくれ。御社が出してくれた交通費と言えども、新幹線で「立つ」なんて嫌すぎる。私は手足口病だぞ!病人に座らせろ!なんてこと考えていると出発待ちの名古屋行き「こだま」が目に入ります。「のぞみ」に“のぞみ”は無くとも「こだま」なら“ひびく”のでは?(ここ賛否両論)と予感します

何となく“これだ!”と思い駆け込むとまるで予め私の為に用意されていたと言わんばかりの空席がそこにはありました。おまけに窓から差し込む日に照らされ輝いていました。おお神よ。神は我を見捨てなかった。隣に座っていたおじさんに「ここ空いていますか?」とひと声かけて許可を頂き、神々しい空席に腰を下ろします。名古屋が終点?そんなことはどうでもよく、とにかく座ることが出来たという喜びが全身を突き抜けていきます。手足口病と共に過ごしや東京遠征。今感じるこの確かなじんわりとした痛みがこの行動がどれほど無茶で苦茶なものであったのか私に教えてくれました

もう2度と「手足口病」に罹るのは御免です。それにしても患うタイミングといい本当にツイていない私の「お盆休み」でしたが、強い強い超強い信念のお陰で今夏最大のイベントであった「内々定者懇親会」に参加することが出来ました。そして現在、そのイベントで知り合った関西在住の同期と仲良くなってご飯に行ったりしています。「内々定者懇親会」は単なる顔合わせの機会に過ぎないと言えばそうですが、そのたった数時間の出会いが後に影響を及ぼすことは必至です。是非参加しましょう。例えあなたが「手足口病」という絶望を背負っているとしても(※無理のないように)

それでは!

お盆休みは手足口病と共に的な③

2019-09-02 00:00:00 | 日記
世間で言う夏休みが終わろうとしていますね。…山積みになった夏休みの宿題、あれほど「この夏休みは計画的に進めるぞ」って過去の失敗から学んだ教訓を生かそうと意気込んでいたのに、初日に作り上げたチェックリストは真っ白。夏休み中どう過ごしていくのかの行動計画もお盆を前にして頓挫。どこにしまったのかも忘れて。だいたい先生もこんな嘘八百の計画なんて読んでどうするんだろう、なんて宿題をやらない理由を他に探す努力なんか始めちゃって。そんな夏休みから何年経ったのだろう……。

後期授業開始日は10月です。なので私の夏休みはまだ1か月あります。ぼちぼち卒論に本腰を入れていきたい「えりー」です。最近天気が変ですね。

今回は「お盆休みは手足口病と共に的な」シリーズ第3回です。ここでバックナンバーを以下に置いておく優しさを見せておきます。
第1回:お盆休みは手足口病と共に的な①
第2回:お盆休みは手足口病と共に的な②

⑤ 5日目(金)

人間というものは不思議なことにどれだけ手足が痒かろうが、喉に不快感があろうが、明日のことを考えて頭が冴えていようが睡魔には勝てないようで、絶望の中にあっても私は寝てしまっていたようです。

そしてそのことを気づかせてくれるように本当に寝ていたのかどうかわからないほどの気怠さを感じながら早朝に目を覚ましました。待ち焦がれていた内々定者懇親会当日。令和元年最低のコンディションで迎えます。

もし医者が横にいたとするならば「絶対安静」の4字熟語を目力で伝えてきそうなほどの元気の無い私でしたが、昨晩準備した旅行用のカバンを見ると「行くしかない」と覚悟を決めました。何事もやり遂げてやるという強い強い超強い気持ちがあれば何とかなるのです。この気怠さも東海道新幹線内で寝て吹き飛ばしてしまえばいい(座れなかったらどうするのだ)今思い返せばこの時の私は「もうどうにでもなれ」という超投げやり状態でした。そのやりは空中で見事な弧を描いては私に突き刺さるのです(ぐさり。)しかしそれでもよかったのでしょう。つまりは自暴自棄です。

手足口病の調子が昨日と変わらず、歩くたびに足の裏から悲鳴が、何かを握る度に手のひらから悲鳴が、飲食する度に喉に違和感が、湿疹は顔にも現れて唇の周りと耳たぶに。もはやその満身創痍はゾンビそのもの。前述した強い強い超強い気持ちが動力の肉塊と化した私はひたすらに東京を目指しました。

結果的には本社まで行くことが出来ました。これも強い強い超強い気持ちのお陰です。もうここまで来ることが出来ればあとは流れに身を任せるのみ。痒みも痛みも不快感も全て「楽しみ」という名の溢れんばかりのアドレナリンが抑制してくる気がするのです(気がするだけ)

⑥ 内々定者懇親会

具体的な内容は伏せますが、最初に本社に集合して諸連絡を受けた後にグループに分かれて軽い自己紹介。そして本社から移動してとある施設でグループ内活動。その活動後はとある会場にて食事会をしました(この文面では本当に行ったのか不明)

他の内々定者は意外にも英語を使わない仕事なのに英語が得意な学生(私も含めて)が多く、何だかんだ英語力の需要の高さを体感しました。また中国出身の学生も居て、中国も視野に入れて事業を展開しようとするような姿勢が見受けられました。潰しが効くというのはあんまりいい響きがしませんが、芸達者な方(私も含めて)がやはり採用する側からは魅力的なんでしょうね。

つまりこれを読んでいる大学生のキミ、そう目の前のキミ!業種によっては意欲のある中国人学生も求職してくるぞ!英語が必要なさそうな業種でも英語が出来るやつが求職するぞ!つまりは言語に限らず何かしら武器を持った方がいいぞ!(割と本気で言っています)

話を東京に戻して、美味しそうな料理に舌鼓を打てない苦しみを味わった(何て上手い表現だろう!)私は風邪気味という免罪符をかざしてほとんど話すこと無く食事会を終えました。帰り際には御社からノベルティを頂き、御社が私たちに期待するものの大きさを間接的に感じます(これは辞められない)先日から共にした痒み痛み違和感にも慣れ、宿泊希望の遠方者で呑みに行くという機会に参加するという余裕が出来ました。

相変わらず口数の少ない私でしたが、参加者の中で聞いてもないようなことを話し続ける夜に鳴くセミのような奴が居たので場は持ちました(散々な言いようですが、その彼のことは割と気に入っています)初対面で気を張り続けたせいか全員飲み屋をはしごすることなく宿泊先に戻り各々の部屋で眠ることに。10時間ほどぶりに独りになった瞬間疲れがドバーッと全身を襲いました。その最たるものは足裏に現れて、温水シャワーを浴びた瞬間痛みを越えた痺れを感じ思わず笑いました(アッハッハッハ)強い強い超強い気持ちは所詮精神論で、身体は確実にダメージを蓄積しているのです(痛いやッはっハッハ)

⑦ 6日目(土)

翌日目が覚めてもぼんやりとしており、なるほど昨日の疲れはそう簡単には取れないものかと思い2度寝します。朝食のサービスが受けられる期限の30分前に目を覚まして急いで準備を始めました。相変わらず手足の湿疹は俺を忘れるなよと各々が勝手に主張し、喉の違和感は昔からそこにあったかのような存在感を発揮していましたが、もう関係ありません。本日も身体に気を遣いながら強い強い超強い気持ちで予定をこなしていくのみです。そう、満を持してあのイベントに参加するのです。

次回は最終回です(まだ続くの?)
それでは!