4月の終わりにも関わらず肌寒い日が続いていますね。寒いのはやっぱり苦手です、「えりー」です。
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前回のレビューから2日しか経っておらず、ちゃんと読んだのか疑われそうですが、私は調子がいいと週2〜3冊読み切ってしまうタイプの人間なのでどうしようもないのです。皆さんがぼんやりとYouTubeを眺めているのと同じように私はぼんやりと本を読んでいます。
さて今回読んだのは私が1番好きな日本人作家であり、私が読書にハマったきっかけを作ってくださった恩田陸のデビュー作である『六番目の小夜子』です!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/33/8c35b186df1b4d9f617b085a36c4134c.jpg?1587745096)
ちなみに私が読書にハマったきっかけとなったのは恩田陸『ドミノ』という作品です。いつかこれもレビュー出来ればと思います!では内容について解説します!
・「ーーあれが『お客さん』ですか(p.138)」
とある歴史ある高校で受け継がれるゲームに「サヨコ」という役割があり、そのゲームが行われる年に何の因果か偶然か過去の「サヨコ」と同姓同名の「津村沙世子」が転入してきます。当時転校生としててやってきた彼女は「サヨコ」なのか。そしてこのゲームは何のために存在するのか。そのゲームに巻き込まれながら生徒たちが限られた高校生活を謳歌するミステリでありながら青春ものでもある1冊です。
・おススメポイント①
「結局「サヨコ」は誰なのか?」
「サヨコ」はゲーム上での役割を示す言葉であり、「サヨコ」自体は存在していないことにないっています。しかしそれを否定出来ない出来事によって、「サヨコ」は存在しているのではないか?と不安を掻き立てるような展開になって面白いです。
・おススメポイント②
「思春期の心理描写」
不安を掻き立てる展開の裏では高校生らしい青春が描かれています。誰かが誰かに惹かれたり、迫り来る大学受験に憂鬱になったり、学生という存在に懐疑的になったり…。そういった思春期の表情を文字にするのが恩田陸の特徴であり、私が恩田陸の小説が好きな理由の1つでもあります。
・おススメポイント③
「音楽を聴きながら読んで欲しい…」
ネタバレになるので多くは語れませんが、p.165よりある劇が上映されます。小説内にもありますが、そのシーンになったら「エリック・サティ」の「ジムノペディ」を聴きながら読み進めて下さい。それはもうとてもたまりませんよ!(語彙力)
以上がレビューになります。興味があればぜひ読んでみて下さい!次回は来週中に!
それでは!
私は”夜のピクニック”が一番好きです。
『図書館の海』、もちろん読んでます。他の短編集で言うと関根家は『象と耳鳴り』でも登場していましたね。
私も『夜のピクニック』好きです。何度も読みました。いつかブログで紹介出来ればと思います。