急な梅雨入り?で冷え込む日々が続いていますね。寒いのは苦手なので5月なのに就寝前に暖房を入れています。鉄筋の1階の朝はとにかく冷え込むのでツラいです。
・既に俺たちは、日常と非日常の溶けたところに足を踏み入れているーー(p.56より抜粋)
最寄りのコンビニの店員さんに顔を覚えられてしまった「えりー」です。いつか挨拶してみようと思います。
今回は恩田陸『ネバーランド』の紹介です。某少年誌の人気漫画ではありませんのでご注意を。
・既に俺たちは、日常と非日常の溶けたところに足を踏み入れているーー(p.56より抜粋)
家庭の事情により寮内で年を越すことになった3人と遊びに訪れる1人を合わせた4人の男子高校生たち。その生活は次第に絶妙な関係性を保ちながら互いの隠していた部分に触れ合い始める。4人の「告白」は4人に何をもたらすのかという青春群像劇です。ドロッとしてそうですがかなり爽やかです。
・おススメポイント①
「友人と過ごす日々」
修学旅行であったり、友人たちとの旅行であったり、とにかく家族以外の誰かと共に夜を過ごす。あの時間を思い出してみて下さい。何というか恥ずかしいような、解放されているようなそういう記憶を呼び覚ます雰囲気がこの作品にはあります。別に言わなくていい事を言ってしまったり、言えなくて苦しかった事を言って楽になったり、そんなステキな空間が詰まった作品です。
・おススメポイント②
「隠し味はホラー」
普段は沢山の生徒が寝泊まりしている寮に4人(3人)の数人で過ごす世界を想像してみれば1つや2つの怖い体験ぐらいあると思います。友人しか居ない世界だからこそ感じる頼りなさが後味に響きます。
『夜のピクニック』といい『ロミオとロミオは永遠に』といい恩田陸の描く「学園もの」はキャラが立って魅力的でどこか思春期を匂わせていて大人ぶっていて好きです。『夜のピクニック』もいつか紹介するつもりです。他にも「学園もの」はありますが次は別ジャンルを読もうと思いますのでお楽しみに。
それでは!
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