起業会計

公認会計士による仙台TEOの起業支援活動、会計トピック、監査トピックの解説

監査手法の変遷(ここ数年間の)

2005-09-25 01:01:39 | 監査
ここ数年監査手法がめまぐるしく変わっています。
監査手法といっても、実務的な監査調書の記載方法のお話です。


私が入社した頃は、科目ごとに監査調書を作成していました。
内部統制は科目とは別個にやっていた感じがします。
この頃は、実証手続中心で科目ごとというのが特徴でしょうか。
内部統制の監査は実証手続とは切り離してやっていました。
たとえば、リファレンスNo.でいえば、Aは現預金、Bは売上債権などというようにやっていました。

3,4年ぐらい前から内部統制中心に監査をやるようになってきました。
そこで、調書体系も科目ごとではなく、ビジネスプロセスごとというように変わっていきました。
科目ごとの調書体系からビジネスプロセスごとの調書体系に切り替えるのは、最初はかなり抵抗がありましたが、慣れてしまえば、何で初めからそうしていなかったのだろうと思うぐらいになってきました。
たとえば、リファレンスNo.でいえば、Aは販売管理、Bは購買管理といった感じです。
ただ、ビジネスプロセスごとの調書体系だけでは、科目との関連が明確には分からないので、ビジネスプロセスと科目との関係の一覧表を作成しておかないと混乱をきたしてしまいます。


ようやくこのビジネスプロセスごとの調書体系になれてきたかと思ったら、また、科目ごとの調書体系へ一部戻るような調書体系に変わりつつあります。
ちょこちょこ変わってしまうと、最初にかなりの苦労が必要です。

調書体系や監査手法が変わるたびに、今回だけ苦労すれば来年以降は楽になるから、とよく言われました。
というか、毎年言われています。
毎年、来年は楽になるから、と言われているので、毎年ちっとも楽になりません。
早く楽になる日がくるといいのですが・・・。
はっきり言って、「来年は楽になる」という言葉は信じていません。


こうして3連休はいつもつぶれていくのです・・・。


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